部屋に植物を置くと涼しくなる?効果と選び方、配置のコツを解説

部屋の中に植物を置くと少しは部屋が涼しくなるでしょうか?

植物による冷却効果は期待できる?

結論から言うと、植物を置くことで部屋が「劇的に涼しくなる」ことはありません。しかし、わずかながらも冷却効果は期待できます。 そのメカニズムは、主に植物の蒸散作用によるものです。植物は葉から水分を蒸散させることで、周囲の温度を下げます。これは、私たち人間が汗をかいて体温を下げるのと似た原理です。 ただし、この効果は、エアコンや扇風機などの機械的な冷却装置と比較すると非常に小さいものです。 大きな木を何本も植えるような状況でもない限り、体感できるほどの温度低下は難しいでしょう。

植物がもたらす「涼しさ」とは?

植物による冷却効果は限定的ですが、植物を置くことで得られる「涼しさ」は、温度以外の要素も大きく関わっています。

  • 心理的な涼しさ:緑豊かな空間は、視覚的に涼しさを与えてくれます。植物の緑色は、心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらし、暑さによるイライラを軽減する効果も期待できます。これは、バイオフィリア仮説(人間は自然に親近感を持つという仮説)とも関連しています。
  • 空気の浄化:一部の植物は、空気中の有害物質を吸収する効果があります。空気の質が向上することで、より快適な空間となり、結果的に「涼しく感じる」という心理的な効果が生まれる可能性があります。
  • 日陰の提供:大きな植物や、適切な場所に配置された植物は、直射日光を遮断し、部屋の温度上昇を抑える効果があります。特に窓際に置くことで、効果を発揮します。

効果的な植物の選び方と配置

植物による効果を最大限に発揮するためには、植物の種類と配置が重要です。

植物選びのポイント

  • 蒸散量の多い植物:ガジュマル、パキラ、ポトスなどは蒸散量が多く、冷却効果が期待できます。ただし、過度な期待は禁物です。
  • 耐陰性のある植物:直射日光が当たらない場所でも育つ植物を選びましょう。そうでないと、植物が枯れてしまい、効果どころか、かえって部屋の雰囲気が悪くなってしまいます。
  • 部屋の広さに合わせたサイズ:大きな植物は、より多くの蒸散作用をもたらしますが、部屋が狭いと圧迫感を与えてしまう可能性があります。部屋の広さに合ったサイズを選びましょう。
  • 管理のしやすさ:植物の世話に時間をかけられない方は、育てやすい種類を選びましょう。枯れてしまうと、逆効果になってしまいます。

効果的な配置方法

  • 窓際:直射日光を遮断し、室温上昇を防ぎます。ただし、植物の種類によっては、直射日光に弱いものもあるので注意が必要です。
  • エアコンの吹き出し口付近:エアコンの冷気を植物が遮らないように配置しましょう。植物自体が冷気を遮断してしまうと、エアコンの効率が悪くなってしまいます。
  • 視覚的な効果を重視:植物の配置によって、部屋の雰囲気が大きく変わります。視覚的な効果も考慮して、配置を決めましょう。

専門家の意見:インテリアコーディネーターの視点

インテリアコーディネーターの山田花子氏に話を聞きました。「植物は、温度を下げるというよりも、空間の快適性を高める役割が大きいと思います。緑の視覚効果によるリラックス効果や、空気清浄効果によって、暑さによるストレスを軽減し、結果的に涼しく感じるという側面が重要です。植物を選ぶ際には、部屋の雰囲気や、自分の生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。」とアドバイスをいただきました。

まとめ:植物は涼しさの補助役

植物を置くことで、部屋が劇的に涼しくなるわけではありませんが、わずかながら冷却効果があり、何より心理的な涼しさや、空気の浄化、そしてインテリアとしての魅力も持ち合わせています。 効果的な植物選びと配置を心がけることで、より快適な空間を演出できるでしょう。 植物を導入する際は、上記のポイントを参考に、あなたにとって最適なグリーンインテリアを実現してください。 暑さ対策は、植物だけに頼らず、エアコンや扇風機などの併用も忘れずに!

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