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体に異変が起こる原因を探る:シックハウス症候群の可能性
築20年以上のお住まいで、最近体に異変を感じ始めたとのこと。換気や掃除、布団の干しも行っているにも関わらず症状が改善しないとのことですので、まずは原因を特定することが重要です。可能性として考えられるのは、シックハウス症候群や化学物質過敏症、あるいは家具や建材からのホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)の放散です。 特に、新築やリフォーム直後だけでなく、築年数の経過した住宅でも、建材や家具からVOCが徐々に放出されることがあります。
シックハウス症候群とは?
シックハウス症候群とは、住宅の建材や家具などから放出される揮発性有機化合物(VOC)によって引き起こされる健康被害の総称です。頭痛、目や鼻の刺激、咳、皮膚炎、倦怠感など、様々な症状が現れます。症状は人によって異なり、また、VOCの種類や濃度、個人の感受性によっても異なります。
VOCの主な発生源
VOCの主な発生源は、以下の通りです。
- 建材:接着剤、塗料、合板、断熱材など
- 家具:塗装、接着剤、合板など特に安価な輸入家具は注意が必要です。
- 生活用品:洗剤、柔軟剤、塗料、接着剤など
- ペット:ペットの臭い、フケなど
ご自宅の場合、築20年以上経過していること、そして1年前に新しい家具(ソファ、ベッド、机)を導入したことがポイントです。特に、ベッドが中国製である可能性も考慮する必要があります。中国製の家具の中には、日本の基準を満たしていないものも存在する可能性があり、VOCの放出量が多い可能性があります。
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具体的な対策と改善策
まずは、原因を特定するために以下のステップを試みてください。
1. 原因特定のための調査
- 空気質の測定:専門業者に依頼して、室内の空気中のVOC濃度を測定してもらいましょう。これにより、具体的な原因物質を特定することができます。特にホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの濃度を測定することが重要です。
- 家具のチェック:新しい家具(ソファ、ベッド、机)を疑って、それぞれの素材や製造国について詳しく調べてみましょう。製造元への問い合わせや、家具のラベルを確認することで、使用されている材料やVOCの放出量に関する情報を得られる可能性があります。可能であれば、一時的に家具を部屋から出して様子を見るのも有効です。
- 建材のチェック:壁や床、天井など、建材の状態を確認します。古い建材からVOCが放出されている可能性があります。ひび割れや劣化が見られる場合は、専門業者に相談して修理や改修を検討しましょう。
- 生活習慣の見直し:洗剤や柔軟剤、芳香剤などの使用量を減らす、換気をこまめに行う、室内を清潔に保つなど、生活習慣を見直すことで、VOCの発生を抑制できます。
2. 具体的な改善策
原因が特定できたら、それに合わせた対策を行いましょう。
- 換気:窓を開けて自然換気を行う、換気扇を効果的に使用すること、空気清浄機を使用するなど、常に新鮮な空気を入れ替えることが重要です。特に、就寝前や起床後には必ず換気を行うようにしましょう。
- 空気清浄機:高性能な空気清浄機を使用することで、室内のVOCを除去することができます。HEPAフィルターと活性炭フィルターを備えた機種を選ぶことがおすすめです。定期的なフィルター交換も忘れずに行いましょう。
- 家具の配置変更:家具の配置を変えることで、VOCの濃度を下げることができる場合があります。特に、ベッドやソファは、VOCの発生源になりやすいので、配置に注意しましょう。
- 除湿:湿度はVOCの放出を促進するため、除湿機を使用するなどして、室内の湿度を適切に保つことが重要です。特に梅雨時期や夏の高温多湿の時期は注意が必要です。
- 専門家への相談:症状が改善しない場合、または原因が特定できない場合は、医師や専門業者に相談しましょう。シックハウス症候群の専門医や、室内空気環境の専門家などに相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。
インテリア選びのアドバイス:素材とVOCへの配慮
新しい家具を選ぶ際には、VOCの放出量が少ない素材を選ぶことが重要です。
- 天然素材:木材、綿、麻などは、VOCの放出が少ない傾向があります。ただし、塗装や接着剤にVOCが含まれている可能性もあるので、注意が必要です。
- 低ホルムアルデヒド製品:家具や建材を選ぶ際には、ホルムアルデヒドの放出量が低い製品を選ぶようにしましょう。F☆☆☆☆(フォースター)など、ホルムアルデヒドの放出量に関する表示を確認することが重要です。
- 信頼できるメーカー:信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、品質や安全性に配慮された製品を選ぶことができます。商品の情報や保証もしっかりと確認しましょう。
ベージュのインテリアは、落ち着いた雰囲気でリラックス効果も期待できます。自然素材を取り入れたり、低ホルムアルデヒドの製品を選ぶことで、健康にも配慮した空間づくりができます。
まとめ
体に異変を感じているとのこと、ご心配ですね。原因を特定し、適切な対策を行うことで、症状の改善が期待できます。まずは、空気質の測定や家具のチェックを行い、専門家への相談も検討してみてください。健康的な室内環境を保つために、適切な対策を講じることをお勧めします。