部屋と部屋を隔てる扉の取り外し方|賃貸アパートのドア撤去ガイド

扉の外し方を教えていただきたいです。現在、住んでいるアパートは以下のような扉のタイプで部屋と部屋を区切ることが出来るのですが、この扉自体を取り外したいと思っています。試しに、扉を両手で上方向に持ち上げて、その状態で手前に引いてみましたが、取れそうで取れないといった感触です。無理に外そうとすると、壊してしまいそうなので、ちょっと躊躇してしまいます。。。正しい取り外し方ご存知の方、よろしくお願いします。

賃貸アパートの室内ドア撤去:安全に扉を外す手順

賃貸アパートの室内ドア撤去は、一見簡単そうに見えますが、不適切な方法で作業を進めると、扉や建具枠を破損させてしまう可能性があります。また、賃貸物件の場合、勝手に改修を行うことは契約違反となる可能性もあるため、事前に大家さんや管理会社に確認することが非常に重要です。

本記事では、安全に、そして賃貸契約に違反することなく室内ドアを取り外すための手順を、具体的な方法と注意点と共に解説します。

1. 事前準備:確認事項と必要な道具

扉を取り外す前に、以下の確認事項と準備を必ず行いましょう。

  • 大家さんまたは管理会社への確認:賃貸物件の場合、必ず事前に大家さんまたは管理会社に許可を得ましょう。勝手に扉を取り外すと、契約違反になる可能性があります。
  • 扉の種類の確認:扉の種類によって取り外し方が異なります。引き戸、開き戸、建具の種類などを確認しましょう。写真撮影も有効です。
  • 必要な道具の準備:ドライバー(プラスドライバー、マイナスドライバー)、ペンチ、ハンマー(必要に応じて)、軍手、養生テープなどを用意します。状況に応じて、金槌や木槌も必要になる場合があります。
  • 作業スペースの確保:扉を取り外す際に十分なスペースを確保しましょう。周囲に障害物がないか確認し、必要に応じて移動させます。

2. 扉の構造の確認:種類による違い

室内ドアには様々な種類があります。代表的なのは開き戸と引き戸です。それぞれの構造によって取り外し方は異なります。

開き戸の場合

開き戸は、蝶番(ちょうつがい)でドア枠に取り付けられています。一般的には、以下の手順で取り外せます。

  • 蝶番の確認:蝶番の種類を確認します。通常は、蝶番のピンを抜いて扉を外します。
  • ピンの抜き方:蝶番のピンは、小さな棒状の部品です。マイナスドライバーやペンチを使って、ピンを上方向に押し上げて抜きます。ピンが抜けにくい場合は、軽くハンマーで叩いて抜くこともありますが、力を入れすぎると蝶番を破損させる可能性があるので注意が必要です。ピンを抜く前に、養生テープで蝶番を保護すると、傷を防ぐことができます。
  • 扉の取り外し:ピンを抜くと、扉が外れます。ゆっくりと扉を持ち上げて、ドア枠から外しましょう。

引き戸の場合

引き戸は、レールの上をスライドして動く構造です。開き戸よりも複雑な構造をしている場合が多いです。

  • レールからの取り外し:まず、引き戸をレールから外します。レールにストッパーなどがあれば、それを外す必要があります。場合によっては、レール自体を分解する必要があるかもしれません。
  • 戸車(としゃ)の確認:引き戸には戸車という部品がついており、これがレールの上をスムーズに動くことで、引き戸がスムーズに開閉できます。戸車を傷つけないように注意しながら作業を進めます。
  • 上部と下部のレール:上部と下部のレールから順番に外していきます。下部レールを外す際には、引き戸が落下しないように注意しましょう。必要に応じて、補助者にお願いしましょう。

3. 扉の取り外し:具体的な手順と注意点

扉の種類に関わらず、以下の点に注意して作業を進めましょう。

  • 無理な力は加えない:扉が外れない場合は、無理に力を加えず、構造を再度確認しましょう。無理に力を加えると、扉やドア枠を破損させてしまう可能性があります。
  • 安全第一:作業中は、安全に配慮しましょう。軍手などを着用し、ケガをしないように注意しましょう。高所作業の場合は、梯子を使用し、安全を確認してから作業を始めましょう。
  • 専門業者への依頼:自分で取り外すのが難しい場合は、専門業者に依頼しましょう。専門業者であれば、安全かつ迅速に扉を取り外してくれます。
  • 破損時の対応:万が一、扉やドア枠を破損させてしまった場合は、大家さんまたは管理会社に報告し、適切な対応をしましょう。自己判断で修理しようとせず、必ず相談しましょう。

4. 撤去後の処理:廃棄方法と注意点

扉を取り外した後、廃棄方法についても確認が必要です。

  • 自治体のルール:自治体のルールに従って廃棄しましょう。粗大ごみとして処分する場合、事前に手続きが必要です。
  • 解体:扉によっては、そのままでは大きすぎて処分できない場合があります。その場合は、解体して処分する必要があります。ただし、解体作業は専門知識が必要な場合もありますので、注意が必要です。

専門家の視点:インテリアコーディネーターからのアドバイス

インテリアコーディネーターの視点から見ると、部屋の間仕切り扉の撤去は、空間の広がりや使い勝手を大きく変える可能性があります。撤去によって、より開放的な空間が実現する一方で、プライバシーの確保や収納スペースの減少といった課題も考慮する必要があります。

例えば、リビングとダイニングを仕切っていた扉を取り外すことで、一体感が生まれ、広々とした空間を演出できます。しかし、同時に、リビングでの騒音がダイニングに響きやすくなる可能性もあります。

扉の撤去を検討する際には、空間全体のレイアウトや生活スタイルを考慮し、メリットとデメリットを比較検討することが重要です。必要に応じて、間仕切りカーテンやパーテーションなどを活用することで、プライバシーを確保しつつ、開放的な空間を演出することも可能です。

まとめ:安全でスムーズな扉撤去を実現するために

賃貸アパートの室内ドア撤去は、手順を正しく理解し、安全に作業を進めることが大切です。大家さんへの確認、道具の準備、構造の理解、そして撤去後の処理まで、一つずつ丁寧に作業を進めましょう。どうしても不安な場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。 今回のQ&Aが、皆様のインテリアリフォームの一助となれば幸いです。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)