遺産相続とマンションの名義変更:スムーズな手続きと費用を抑える方法

争いの無い普通の遺産相続で質問です。父が亡くなり、父、母、私名義のマンション(チラシには同じマンションの部屋が2500万位で売ってました)。弟はマンションは要らないと言ってくれてます。母はそのマンションで住み続けます。父の財産(現金)は4000万弱。遺産分割協議書は作るとして、家族間では何も争いはなく、母が2000万、子1000万ずつ分けます。他に何か手続きをしないといけないですか?マンションの名義もすぐに変えないといけないですか?専門家に頼まなくてはいけないのでしょうか?お金もかかるので自分で出来ないのでしょうか?

遺産相続の手続き:スムーズな相続を実現するために

ご家族間で合意が得られているとのこと、何よりです。争いのない相続は、精神的な負担も少なく済みますね。しかし、合意が得られたとしても、いくつかの手続きが必要になります。具体的に見ていきましょう。

1. 遺産分割協議書の作成

ご質問にあるように、遺産分割協議書の作成は必須です。これは、相続人全員で遺産の分割方法を合意し、文書で記録しておくための重要な書類です。この協議書がないと、後々トラブルになる可能性があります。

協議書には以下の内容を必ず明記しましょう。

  • 相続人の氏名、住所、生年月日
  • 被相続人(亡くなった父)の氏名、住所、生年月日
  • 遺産の内容(マンション、現金など)と評価額
  • 遺産の分割方法(母2000万、子1000万ずつ)
  • 分割協議の年月日
  • 相続人全員の署名・実印

専門家への相談を検討しましょう。弁護士や司法書士に依頼することで、法的にも問題のない正確な協議書を作成できます。相続税の申告についても相談できます。

2. マンションの名義変更

マンションの名義変更は、相続手続きの中でも重要な部分です。所有権を相続人に移転させる手続きが必要になります。

名義変更の手続きは、相続が完了してから行うのが一般的です。遺産分割協議書が作成され、相続税の申告が完了した後に、所有権移転登記の手続きを行います。これは、法務局で手続きを行います。

自分で手続きを行うことも可能ですが、専門家(司法書士など)に依頼する方がスムーズです。登記手続きは、専門用語や複雑な書類が多く、ミスがあると後々大きな問題になる可能性があります。費用はかかりますが、安心安全を優先するなら専門家に依頼することをお勧めします。

3. 相続税の申告

相続財産の総額が一定額を超える場合、相続税の申告が必要になります。ご質問の場合、マンションの評価額(約2500万円)と現金(約4000万円)を合計すると6500万円を超える可能性があり、相続税の申告が必要となる可能性が高いです。

相続税の申告期限は、相続開始の日から10ヶ月以内です。専門家(税理士)に相談し、適切な申告を行うことが重要です。

4. その他の手続き

上記の他に、以下の手続きも必要となる場合があります。

  • 銀行口座の名義変更:亡くなった方の口座の名義変更手続きが必要です。
  • 各種保険の名義変更:生命保険や自動車保険など、亡くなった方が加入していた保険の名義変更が必要です。
  • 公共料金の変更:水道料金、電気料金、ガス料金などの名義変更が必要です。

費用を抑えるための方法

相続手続きには、弁護士や司法書士、税理士などの専門家への費用がかかります。費用を抑えるためには、以下の点に注意しましょう。

1. 複数の専門家に相談する

複数の専門家に相談し、費用やサービス内容を比較検討することで、最適な専門家を選ぶことができます。

2. 必要に応じて専門家を組み合わせる

全ての業務を一つの専門家に依頼する必要はありません。例えば、遺産分割協議書の作成は司法書士に、相続税の申告は税理士に依頼するなど、それぞれの専門家に依頼することで費用を抑えることができます。

3. 自力でできる手続きは自分で行う

銀行口座の名義変更や公共料金の変更など、比較的簡単な手続きは自分で行うことで費用を抑えることができます。

まとめ

争いのない相続であっても、手続きは複雑で、専門知識が必要となる場合があります。スムーズな相続手続きを進めるためには、専門家への相談を検討することが重要です。費用を抑えたい場合は、複数の専門家に相談したり、自分でできる手続きは自分で行うなど、工夫することで、費用を抑えることができます。ご家族で話し合い、最善の方法を選択してください。

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