遠赤外線ヒーターと延長コードの使用:安全な電気の使い方

遠赤外線ヒーターって「延長コードを使わず、コンセントに直接差し込んで・・」とありますが、コンセントの差込口が一つしかない部屋なので、延長コードで18Wの電灯2本と500Wの遠赤外線ストーブは危険でしょうか?

コンセントの容量と電気製品の消費電力

ご質問ありがとうございます。コンセントの差込口が一つしかない部屋で、18Wの電灯2本と500Wの遠赤外線ストーブを延長コードを使って同時に使用することの危険性についてご説明します。結論から言うと、非常に危険です。 火災や感電事故につながる可能性が高いので、絶対に避けるべきです。

まず、コンセントの容量について理解しましょう。日本の一般的な家庭用コンセントは15A(アンペア)です。これは、最大15アンペアの電流を流せることを意味します。電圧を100Vとすると、最大消費電力は1500W(15A × 100V)となります。 しかし、これはあくまで理論上の最大値であり、実際には余裕を見て使用する必要があります。 コンセントや配線、延長コードにも許容電流があり、それを超えると発熱し、火災の原因となります。

消費電力の計算と安全な使用

それでは、ご質問の状況を計算してみましょう。

* 18Wの電灯2本:18W × 2 = 36W
* 500Wの遠赤外線ストーブ:500W
* 合計:36W + 500W = 536W

一見すると、1500Wの許容電力内に見えますが、延長コードを使用している点が非常に重要です。延長コードは、コード自体にも抵抗があり、電流が流れることで発熱します。特に、安価な延長コードや、細いコードの延長コードは発熱しやすく、危険です。さらに、複数の電化製品を同時に接続することで、延長コードへの負担はさらに大きくなります。

536Wという数値は、あくまで電化製品が消費する電力です。実際には、電流の突入電流力率といった要素も考慮する必要があります。これらの要素によって、瞬間的に許容電流を超える可能性があり、発火リスクが高まります。

安全な使用方法と対策

安全にこれらの電化製品を使用するためには、以下の対策が必要です。

1. コンセントを増やす

最も安全な方法は、コンセントを増設することです。電気工事士に依頼して、安全にコンセントを増設してもらいましょう。これは、根本的な解決策であり、最も安全な方法です。

2. 電力消費量の少ない製品を使用する

遠赤外線ストーブの代わりに、消費電力の少ないヒーターを使用することを検討しましょう。例えば、カーボンヒーターやセラミックヒーターなどは、遠赤外線ストーブに比べて消費電力が少ない製品があります。

3. タイマーを活用する

遠赤外線ストーブを長時間使用する場合、タイマー機能付きの製品を使用することで、過剰な電力消費を防ぐことができます。

4. 分岐タップの使用を検討する(ただし注意が必要)

どうしてもコンセントを増設できない場合は、信頼できるメーカーの高品質な分岐タップを使用することを検討できます。ただし、定格電流を確認し、合計消費電力がコンセントの許容電力を超えないように注意してください。安価な分岐タップは発熱しやすく危険なので、避けるべきです。また、分岐タップはあくまで一時的な対策であり、根本的な解決策ではありません。

5. 複数の回路に分ける

場合によっては、ブレーカーを増設して、複数の回路に分けることも検討できます。これは、電気工事士に依頼する必要があります。

専門家の意見

電気工事士などの専門家に相談することで、ご自宅の電気設備の状況を正確に把握し、安全な使用方法についてアドバイスを受けることができます。特に、古い住宅の場合は、配線の老朽化による危険性も考慮する必要があります。

インテリアとの調和と安全性の両立

インテリアをデザインする際には、見た目だけでなく、安全面にも配慮することが重要です。コンセントの位置や数、配線の状態などを確認し、安全な電気の使い方を心がけましょう。 おしゃれなインテリアと安全性を両立させるために、専門家のアドバイスを参考に、適切な対策を講じることをお勧めします。

まとめ

18Wの電灯2本と500Wの遠赤外線ストーブを延長コードで同時に使用することは、非常に危険です。火災や感電事故のリスクを軽減するために、コンセントを増設する、消費電力の少ない製品を使用する、タイマーを活用するなど、適切な対策を講じる必要があります。 安全性を確保した上で、快適なインテリア空間を実現しましょう。

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