退寮時のハウスクリーニング費用請求に関するQ&A

退寮の際の掃除について。4月頭から8月末まで、友人と二人でとある旅館で住み込みの派遣社員として勤務していました。寮は、3LDKのマンションをルームシェアのような形でした。退寮の際、自分の部屋、共有スペース(キッチン、リビング、トイレ、脱衣場、浴室)を掃除しました。しかし、先程派遣会社から、「派遣先の旅館から掃除が出来ていないと連絡があった」「女将が業者を呼んで掃除すると言っているので給料から控除させていただく」と、連絡がありました。確かに、元々置いていた食器、布団、掃除用具などはそのままにしてますし、浴室には、私達がその寮に入る前からこびりついていたカビ(カビキラーしてもとれなかった)などはありました。それに、私たちが入るのと入れ替わりで、人が退寮したときは寮の点検をしていないので、私たちが汚したかどうかは定かではないはずです。この場合もハウスクリーニングの料金は払わないといけないのでしょうか?補足また、この場合派遣先と直接連絡をとっていいのでしょうか?ちなみに、明日派遣元の担当者が派遣先へ出向き、寮の様子を見に行くそうです。

退寮時の清掃トラブル:ハウスクリーニング費用請求の是非

派遣社員として住み込みで勤務された寮の退去時、ハウスクリーニング費用を給料から控除されるとの連絡を受け、不安を感じていることと思います。状況を整理し、対応策を検討していきましょう。

状況の確認と問題点の整理

まず、現状を整理してみましょう。

* 期間:4ヶ月間の住み込み勤務
* 寮:3LDKマンションのルームシェア形式
* 清掃状況:入居者自身による清掃済みと主張
* 問題点:派遣先からの「清掃不足」指摘、ハウスクリーニング費用控除
* 不明点:既存の汚れ、入居前後の点検状況、清掃基準

これらの問題点から、以下の点が重要になります。

* 清掃基準の明確化:派遣会社または旅館から、具体的な清掃基準を示されたでしょうか? 退去時の清掃基準が明確に書面で提示されていなければ、曖昧な指摘には反論できます。
* 既存汚れの確認:浴室のカビなど、入居前から存在した汚れは、入居者側の責任ではありません。写真や動画などで証拠を確保しておきましょう。
* 入居前後の状態:入居時と退去時の寮の状態を比較できる写真や動画があれば、清掃状況を客観的に判断する上で非常に有効です。入居前に旅館側が点検を行い、その記録があれば、より有利な証拠となります。
* 派遣会社と旅館の責任分担:派遣会社は、旅館との間でどのような契約を結んでいるのでしょうか? ハウスクリーニング費用負担の責任分担が明確になっていない可能性があります。

具体的な対応策

1. 証拠の収集:入居時、退去時の寮の状況を写真や動画で記録しましょう。特に、浴室のカビなど、入居前からあった汚れは、明確に撮影しておくことが重要です。
2. 派遣会社との連絡:派遣会社担当者と、明日派遣先へ行く前に、状況を詳しく説明し、証拠となる写真や動画を提示しましょう。清掃基準が明確に示されていないこと、既存の汚れについては責任がないことを主張します。
3. 派遣先との直接連絡:派遣会社担当者が派遣先へ行く際に同行するか、もしくは担当者から派遣先への連絡状況を聞き、必要に応じて直接連絡を取ることを検討しましょう。ただし、派遣会社を介して連絡を取る方が、トラブルを回避する上で安全です。直接連絡する場合は、穏やかな言葉遣いを心がけ、冷静に状況を説明しましょう。
4. 弁護士相談:状況によっては、弁護士に相談することも検討しましょう。特に、ハウスクリーニング費用が不当に高い場合や、明確な清掃基準が示されていない場合などは、弁護士の助言が必要となる可能性があります。

専門家の視点:ハウスクリーニング費用請求の妥当性

弁護士や不動産管理の専門家によると、ハウスクリーニング費用請求の妥当性は、以下の要素によって判断されます。

* 契約内容:賃貸借契約書や派遣契約書に、退去時の清掃に関する規定が明記されているか。
* 清掃基準:具体的な清掃基準が明確に示されているか。
* 入居前後の状態:入居時と退去時の状態を比較できる証拠があるか。
* 費用の妥当性:ハウスクリーニング費用が、相場と比べて高額ではないか。

これらの要素を総合的に判断し、請求金額の妥当性を検討する必要があります。

具体的なアドバイス:退去時の清掃対策

今後のために、退去時の清掃トラブルを防ぐための対策をまとめました。

* 契約書をよく読む:賃貸借契約書や派遣契約書をよく読み、退去時の清掃に関する規定を確認しましょう。不明な点は、契約締結前に必ず確認しましょう。
* 写真・動画で記録:入居時と退去時の状態を写真や動画で記録しておきましょう。証拠として非常に有効です。
* 清掃基準を明確にする:派遣会社や旅館と、具体的な清掃基準について合意しましょう。
* 清掃記録を残す:清掃作業を行った日時や内容を記録しておきましょう。
* 証人確保:可能であれば、清掃作業の際に証人を立てることを検討しましょう。

まとめ

今回のケースでは、派遣会社と旅館との間での契約内容、清掃基準の明確性、そして入居前後の状態が重要な争点となります。証拠をしっかり確保し、冷静に状況を説明することで、不当な費用請求を回避できる可能性があります。必要であれば、専門家への相談も検討しましょう。

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