退去費用60万円!1Kアパート退去時の高額請求と対策

引越しすることになり1年と4ケ月住んだ1Kのアパートを退去することになり、立ち会いした結果、費用の見積りが600000円という金額でした。びっくりしました。タバコを部屋で吸っていたので、壁紙の全交換、冷蔵庫の水漏れで床の張替、穴をあけたので、等 60万弱との事です。築20年以上なのに・・・・支払うのでしょうか教えてください。補足 入居時の状態は、壁紙や床などは新しく張替られていませんでした。

高額な退去費用請求…その原因と対処法

1年4ヶ月住んだ1Kアパートの退去費用が60万円という見積もり…衝撃的な金額ですね。築20年以上のアパートで、入居時からの状態も考慮すると、納得できない部分も多いのではないでしょうか。この高額請求の原因と、どのように対処していくべきか、詳しく見ていきましょう。

請求の内訳と問題点の分析

まず、60万円という請求の内訳を具体的に確認することが重要です。壁紙の全交換、床の張替え、穴の補修など、項目ごとに費用がいくらなのかを明細で確認しましょう。

問題点1:入居時の状態と現状回復の範囲

築20年以上のアパートで、入居時に既に傷みや劣化があったにも関わらず、現状回復費用として全額を請求されている可能性があります。民法616条では、「借主は、賃貸物件を現状回復する義務を負う」とされていますが、これは「通常の使用による損耗を除く」という重要な但し書きがあります。つまり、経年劣化による損耗は、借主が負担する必要はありません。

問題点2:タバコによる壁紙の汚れと費用

タバコによる壁紙のヤニ汚れは、通常の使用による損耗とはみなされず、借主の負担となる可能性が高いです。しかし、全交換が必要なほどの汚れだったのか、部分的な補修で済む可能性もあったのか、写真や証拠となる資料で確認する必要があります。

問題点3:冷蔵庫の水漏れと床の張替え

冷蔵庫の水漏れによる床の張替えも、借主の責任が問われる可能性があります。しかし、冷蔵庫の故障が原因であれば、借主の故意過失によるものとは言い切れない場合があります。冷蔵庫のメーカー保証や修理履歴、水漏れ発生の経緯などを明確にする必要があります。

問題点4:穴の補修費用

穴を開けたことによる補修費用は、借主の責任となります。しかし、穴の大きさや位置、補修方法によって費用が大きく変わるため、妥当な金額なのかを確認する必要があります。

具体的な対処法

高額な請求に納得できない場合は、以下の対処法を試みましょう。

  • 明細書の確認と交渉:請求明細書を詳細に確認し、個々の項目について妥当性を検討します。高すぎる項目については、家主と交渉し、減額を依頼しましょう。写真や動画などの証拠があれば、交渉に有利に働きます。
  • 入居時の状態の確認:入居時の写真や動画、あるいは入居申込書などの資料があれば、入居時の状態を証明することができます。これにより、経年劣化による損耗分を請求から除外できる可能性があります。
  • 専門家への相談:不動産会社や弁護士などに相談し、法律的な観点からアドバイスを受けるのも有効です。専門家の意見は、家主との交渉において強い味方となります。
  • 交渉記録の残存:家主との交渉は、必ず記録を残しましょう。メールや手紙、録音など、証拠となるものを残しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
  • 消費者センターへの相談:交渉がうまくいかない場合は、地域の消費者センターに相談してみましょう。彼らは、家主との交渉を支援したり、適切な解決策を提案してくれます。

退去費用を抑えるための予防策

退去時の高額請求を防ぐためには、日頃から以下の点に注意しましょう。

  • 入居時の状態を記録する:写真や動画で、部屋全体の状況、特に壁や床の状態を詳細に記録しておきましょう。これは、退去時の交渉において非常に重要な証拠となります。
  • 賃貸借契約書をよく読む:契約書には、現状回復に関する重要な事項が記載されています。契約内容をよく理解し、不明な点は家主または不動産会社に確認しましょう。
  • 室内を清潔に保つ:タバコを吸わない、こまめに掃除をするなど、室内を清潔に保つことで、退去時の清掃費用を抑えることができます。特に、タバコのヤニ汚れは高額な費用につながるため、注意が必要です。
  • 設備を丁寧に扱う:冷蔵庫やエアコンなどの設備は、丁寧に扱い、故障させないようにしましょう。故障による修理費用は、借主の負担となる可能性があります。
  • 小さな傷は早めに報告する:小さな傷や汚れを発見したら、すぐに家主または不動産会社に報告しましょう。放置すると、大きな損傷につながる可能性があり、修理費用が高額になる可能性があります。

専門家の意見:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談したところ、「現状回復義務は、通常の使用による損耗を除く」という民法の規定を踏まえ、入居時の状態と比較して、経年劣化による損耗分は借主の負担ではないと説明を受けました。また、タバコによる壁紙の汚れについても、全交換ではなく部分的な補修で済む可能性があるとのことでした。交渉にあたっては、証拠となる写真や動画、入居時の状態を記録した資料を提示することが重要です。

まとめ

退去費用は、入居時の状態、契約内容、そして借主の責任によって大きく変わります。高額な請求を受けた場合は、慌てずに冷静に対処し、家主と交渉するか、専門家のアドバイスを求めることが重要です。日頃から、入居時の状態を記録し、室内を清潔に保つなど、予防策を講じることで、退去時のトラブルを最小限に抑えることができます。

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