退去費用15万円の妥当性と交渉方法:原状回復費用を安くする方法

この退去費用って妥当ですか? おばが引っ越すことになり、原状回復費用として15万円弱、請求されました。内容は、浴室のシャワーのホースがカビだらけだったこと。7000円。 これは、入居時に私も見たのですが、以前からついていた。しかし、証拠となるものがないので、管理会社が聞き入れず。 玄関ドア交換。ドアポストが、半開きの状態で、そこから覗く人(中に人がいるか確認する配達の人とかいたみたい)がいるので、ガムテープを貼り付けていた。ホームセンターで売っている、テープはがしを使って剥がしたが、痕が残っている。48000円+取り付け費用5000円。 タバコのヤニで壁紙が汚れているので張り替える。約26㎡ワンルーム全張替え。54000円。 ほか、エアコン・部屋のクリーニングとして34000円。 妥当でしょうか?敷金0円のところに入居してたため、手元のお金で払わなければならないのですが、借金あり、公共料金払わず・・・などお金を持っていません。 私が立て替えているのですが(多分、戻ってくる見込みはない)、私自身母子家庭で、あまりお金がありません。15万は正直きつい。どうにか安くならないでしょうか?月曜日までに管理会社へ払いにいかなければなりませんが、なにか良い方法はないか教えてください。妥当なら仕方ないですが・・・。

退去費用内訳の精査と妥当性の検証

おば様の退去費用内訳を一つずつ見ていきましょう。敷金が0円という状況は、費用負担が大きくなるため、特に慎重な検討が必要です。

浴室シャワーホースのカビ(7,000円)

入居時からカビがあったと主張されている点、証拠がない点がネックです。管理会社は、入居時の状態を証明する写真や、入居時の報告書などを求める可能性が高いです。もし、そのような記録が残っていれば、請求額の減額、もしくは免除の可能性があります。しかし、現状では難しいかもしれません。

玄関ドア交換(48,000円+5,000円=53,000円)

ドアポストの修理ではなく、ドア全体の交換が必要だった理由が不明瞭です。ガムテープの痕跡が残ったから交換が必要という説明には、疑問が残ります。ドアポスト部分の修理で済む可能性や、より安価な修理方法があったかどうかを管理会社に確認する必要があります。また、同等の修理・交換費用相場を調べ、根拠を示すことも重要です。

壁紙張替え(54,000円)

タバコのヤニによる壁紙の汚れで、約26㎡のワンルーム全体の張替えが必要とのことですが、ヤニ汚れの範囲が限定的であれば、部分張替えで費用を抑えられる可能性があります。写真で汚れの範囲を明確に示し、部分張替えの費用を提示してもらうよう交渉しましょう。専門業者に相談し、見積もりを取って比較検討することも有効です。

エアコンクリーニングと部屋クリーニング(34,000円)

エアコンクリーニングと部屋クリーニングの費用は、一般的な相場と比較して妥当かどうかを確認する必要があります。地域差や業者によって料金は大きく変動します。複数の業者から見積もりを取り、比較することで、高すぎる場合は交渉材料になります。

交渉に向けての具体的なステップ

月曜日までに支払う必要があるとのことですが、慌てずに、以下のステップで交渉を進めていきましょう。

1. 証拠資料の収集

可能な範囲で、入居時の状況を証明する資料を探しましょう。写真、動画、入居時の報告書など、少しでも証拠になりそうなものはすべて集めます。

2. 管理会社との冷静な交渉

感情的にならず、冷静に、具体的な根拠を示しながら交渉することが重要です。

* 各項目の費用内訳を明確に質問する:なぜその金額になったのか、根拠となる資料(見積書など)の提示を求めましょう。
* 相場価格との比較を示す:インターネット検索や専門業者への見積もりなどを用いて、請求金額が高すぎる点を指摘しましょう。
* 部分的な修理・清掃で済む可能性を提案する:壁紙の張替えやドアの交換について、部分的な対応で費用を抑えられる可能性を提案しましょう。
* 支払いの猶予を交渉する:一度に全額支払いが難しい場合は、分割払いなどの猶予期間の交渉を試みましょう。
* 書面でのやり取りを残す:メールや手紙でやり取りを行い、記録を残すことで、後々のトラブルを避けることができます。

3. 専門家への相談

弁護士や不動産会社などに相談し、法的観点からのアドバイスを受けるのも有効です。特に、敷金が0円であること、経済的な困難を抱えていることを伝え、適切な対応策を検討してもらいましょう。

原状回復をめぐる法律と判例

原状回復費用は、借家人と家主の間でトラブルになりやすい点です。民法612条では、借主は「賃借物件を現状に回復する義務」を負っています。しかし、「通常の使用による損耗」は借主の負担ではありません。今回のケースでは、シャワーホースのカビや、タバコのヤニによる汚れが「通常の使用による損耗」の範囲内かどうかが争点となります。

裁判例では、借主の故意・過失による損耗でない限り、原状回復義務は限定的と判断されるケースが多いです。例えば、経年劣化による損耗や、通常の使用範囲内の汚れなどは、借主の負担とは認められない可能性があります。

まとめ:諦めずに交渉を

15万円という高額な請求は、経済的に厳しい状況にあるあなたにとって大きな負担です。しかし、諦めずに、冷静に、そして粘り強く交渉することで、費用を減額できる可能性は十分にあります。証拠を揃え、専門家のアドバイスも得ながら、管理会社と対話することで、より良い解決策を見つけられるよう願っています。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)