退去時敷金トラブル!30万円超えのクリーニング費用と借主の理不尽な主張への対処法

不動産会社のものです。貸主と、借主の退去時敷金トラブルに巻き込まれています。お知恵をお貸し頂ければと思います。 退出後、お部屋を見ると、壁紙は煙草のヤニでまっ黄色になって、襖が何枚か破れていました。もちろん襖も黄ばんでいます。ゴミも大量に残っていって、見るも無残な内装でした。クリーニングの見積もりを見ると、全部で30万を超えていました。約35平米程のマンションですが、あまりにもひどくそのぐらいかかってしまうとの事でした。中にはもちろん劣化してしまったものもありましたが。それは家主負担になることは承知の上です。敷金1カ月で借りて頂いたのですが、壁紙の張り替え、襖、ゴミ処理代だけで1カ月を超えてしまいました。大家さんのご厚意で、追加請求はしないとのことでお話をしましたが、なんと、敷金を返してほしいとのことです。借主は、大家さんに何度も電話をして返金を求めています。契約時に紛争防止条例を説明しましたが、そんなものは全く無視です。壁紙代も取られる筋合いはないとのこと。あまりに身勝手な言い分で、話が前に進みません。貸主に暴言も吐いております。借主側は内容証明を送ると何度もこちらに話してきますが、一向に送られて来る気配はありません。あまりにも大家さんがかわいそうになってきたので、助けてあげたいと思っております。貸主側からの訴訟はあまり聞かないのですが、こちら側から動いた方がいいと助言したいと思います。。貸主側からの敷金トラブルの訴訟はあまり聞かないのですが、こういったケースはあるのでしょうか?敷金1カ月分以上の請求をするつもりはありません。敷金のトラブルになった際、貸主側が弱い立場になってしまうことで不安があります。私の一言でお金が動くので、慎重に判断したいと思います。今まで、ここまで理不尽なことはなかったので、勝てるとは思うのですが、念のため他の方のご意見をお伺い出来れば助かります。

退去時における敷金精算トラブルの現状

賃貸住宅の退去時における敷金精算は、貸主と借主双方にとって重要な問題です。特に、今回のケースのように、借主による故意または過失による損傷が著しい場合、トラブルに発展しやすい傾向があります。 敷金は、家賃滞納や原状回復費用に充当されるものであり、借主の責任において発生した損害は、敷金から差し引かれるのが一般的です。しかし、損害の範囲や責任の所在について、貸主と借主の間で認識の相違が生じやすく、紛争に発展することが少なくありません。

30万円超えのクリーニング費用:内訳と家主負担部分の明確化

30万円を超えるクリーニング費用は、確かに高額です。しかし、その内訳を詳細に確認することが重要です。具体的には、以下の項目について、見積書を元に詳細を確認しましょう。

  • 壁紙の張り替え費用:ヤニ汚れによる全面張り替えが必要な面積、使用材料の種類と価格などを確認します。部分的な補修で済む可能性も検討しましょう。
  • 襖の修理・交換費用:破損の程度、修理か交換かの判断、使用材料の価格などを確認します。写真や動画で証拠を残しておくことが重要です。
  • ゴミ処理費用:ゴミの量、処理方法、業者費用などを確認します。写真や動画でゴミの量を明確に示すことが重要です。
  • その他費用:清掃費用、その他修繕費用など、各費用項目を詳細に確認し、必要性の有無を検討します。

劣化による損耗部分は、家主負担となります。しかし、借主の故意または過失による損傷は、借主の負担となります。この区別を明確にするために、専門業者による現状調査や写真・動画の証拠を提出することが有効です。

紛争防止条例と借主の主張への対応

契約時に紛争防止条例を説明したにも関わらず、借主がそれを無視しているのは問題です。しかし、条例の説明だけでは、法的根拠としては弱い場合があります。 借主の「壁紙代は取られる筋合いはない」という主張は、明らかに不当です。ヤニ汚れは、借主の喫煙によるものと考えられるため、原状回復義務の範囲内です。

具体的な対応策

1. 内容証明郵便の送付:借主が内容証明を送ると言っているにもかかわらず、送られてこない場合は、貸主側から内容証明郵便を送付しましょう。見積書、写真、動画などの証拠を添付し、請求内容を明確に記載します。
2. 専門家への相談:弁護士や不動産管理会社などに相談し、法的措置の可能性や、交渉戦略についてアドバイスを求めましょう。
3. 証拠の確保:現状の写真・動画、見積書、契約書など、全ての証拠をしっかりと保管しておきましょう。
4. 交渉の記録:借主との電話やメールのやり取りを記録しておきましょう。暴言についても記録しておけば、訴訟において有利な証拠となります。
5. 訴訟の検討:交渉が不調に終わった場合、訴訟を検討します。訴訟費用はかかりますが、正当な請求であれば、勝訴の可能性が高いと考えられます。

貸主側からの訴訟:勝訴の可能性と注意点

貸主側からの敷金返還請求訴訟は、それほど多くありませんが、今回のケースのように、借主の行為が明らかに不当な場合は、勝訴の可能性が高いです。しかし、訴訟は時間と費用がかかります。そのため、まずは内容証明郵便による交渉で解決を目指しましょう。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、より的確な対応策を立てることができます。弁護士は、証拠の収集方法、交渉戦略、訴訟手続きなどについて、専門的なアドバイスを提供してくれます。特に、今回のケースのように、借主が暴言を吐いているなど、感情的な問題も含まれている場合は、弁護士の介入が有効です。

まとめ:冷静な対応と証拠の確保が重要

今回のケースは、借主の行為が著しく不当であるため、貸主側が不利になることは少ないと考えられます。しかし、冷静な対応と、証拠のしっかりとした確保が重要です。専門家への相談を検討し、適切な手続きを踏むことで、円満な解決を目指しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)