迷い猫との多頭飼育:尻パンチは遊び?喧嘩の前兆?

教えてください。2週間前に、自宅の庭に雄の迷い猫が居つきました。人なれした様子や毛並から野良ではないようでしたが、保健所などに届けがなく飼い主さんはみつからず、うちで保護しました。家にはもともと雄猫が一匹おります。保護した猫は家の一室に隔離し、病気などがなかったので先住猫との対面を始めました。最初は部屋の戸を少しだけ開け、お互いに鼻であいさつのみさせてみました。先住猫はとても臆病なのですが、威嚇や逃げることもなく保護猫のにおいを嗅いでいました。保護猫のほうでも威嚇などなく穏やかな様子でしたので、一週間前から直接対面を始めました。最初は互いに匂いを嗅ぎ合っていたのですが、先住が突然逃げ出し、保護猫がそれを追いかけ、先住のおしりのあたりに爪をたて毛が少し飛ぶような状態になりました。お互いに猫パンチの応酬などはありませんでした。その日はそこで対面を終わらせたのですが、それ以降毎回先住が逃げ出し、保護猫から一方的に背中やおしりに一撃をくらう、といった様子になっています。お互いに威嚇や猫パンチはみられません。先住猫も耳が寝たりという怯えきったような様子はみられませんが、パンチをくらったあとはすみっこに引っこんだりしています。先住猫は3才、保護猫は推定2才です。どちらも去勢手術はすんでおります。追いかけられ尻パンチをくらう先住をみていると、これは猫同士の遊びの範疇なのか、それとも本格的な喧嘩に発展する前の、やめさせた方が良い段階なのかがわかりません。対面時には必ず人間がついて、パンチがでたところで終わりにしているのですが、猫同士にまかせて少し放っておいてもいい状態でしょうか。先住は隔離部屋で保護猫が鳴いていると、戸の前にいってカリカリとひっかいたり、一緒に鳴き声をだしたりしています。これから仲良くなる見込みはあるでしょうか?長文すみません。多頭飼いの経験がある方にご意見を伺いたいと思います。よろしくお願いします。補足少し補足をさせてください。保護猫の感染症などの検査は済んでおります。猫エイズなど調べられるものはすべて陰性でした。先住猫も病気はありませんので、対面させることにしました。先住猫は今日も尻パンチをくらっていましたが、食欲やトイレなどの様子は特に以前と変わらないように見えます。皆様早速の御回答ありがとうございます。もう少しご意見を伺いたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

迷い猫との多頭飼育:慎重な導入が鍵

ご自宅に迷い猫が来たとのこと、心温まるお話ですね。しかし、先住猫への「尻パンチ」という状況は、飼い主さんとしては心配ですよね。 この状況を詳しく見ていきましょう。

猫同士のコミュニケーション:遊びと攻撃の違い

猫の行動を読み解くのは難しいですが、今回のケースでは、いくつかの点を考慮する必要があります。

* **追いかける行動:** 保護猫が先住猫を追いかけるのは、遊びの誘いか、縄張り意識の表れ、あるいは単なる好奇心かもしれません。
* **尻パンチ:** これは、猫社会における「軽めの警告」または「遊びの誘い」と解釈できるケースと、攻撃の始まりと解釈できるケースがあります。 今回のケースでは、威嚇や猫パンチの応酬がない、先住猫が過度に怯えていない(耳が寝ていないなど)、食欲やトイレに変化がない、という点が重要です。

しかし、「尻パンチ」は、たとえ軽いものでも、先住猫にとってストレスになっている可能性は高いです。 先住猫が隅に引っ込む行動は、そのストレスの表れと言えるでしょう。

多頭飼育における段階的な導入:専門家のアドバイス

猫の行動学者や獣医の多くは、多頭飼育の導入には段階的なアプローチを推奨しています。 いきなり自由な交流をさせるのではなく、徐々に慣れさせることが重要です。

段階的導入のステップ

1. **匂いの交換:** まずは、それぞれの猫の匂いを交換させます。 タオルなどで猫の匂いを擦り付け、それを互いの生活空間に置いてみましょう。
2. **間接的な接触:** 少しだけドアを開けて、お互いの姿を見せ、匂いを嗅がせましょう。 この段階では、直接の接触は避け、安全な距離を保ちます。
3. **短い時間での直接接触:** 数分間だけ、監督のもとで直接接触させます。 すぐに問題行動が出たら、すぐに離しましょう。
4. **徐々に時間を延長:** 問題行動がなければ、徐々に接触時間を長くします。
5. **完全な同居:** 猫たちが落ち着いて過ごせるようになったら、完全な同居に移行します。

重要なのは、猫たちの反応を常に観察し、ストレスサインに注意することです。 ストレスサインには、過剰なグルーミング、食欲不振、トイレの問題、隠れる行動などが挙げられます。 これらのサインが見られたら、すぐに接触を中止し、段階を戻しましょう。

今回のケースへの具体的なアドバイス

今回のケースでは、保護猫が先住猫を追いかけ、尻パンチをするという状況が続いています。 これは、先住猫にとってストレスになっている可能性が高いです。 そのため、以下の対策を検討しましょう。

* **接触時間を短縮:** 現状では、毎回「尻パンチ」で終わっているため、接触時間をさらに短くし、先住猫が安心できる範囲に留めましょう。 例えば、1分間だけ接触させて、すぐに離す、といった具合です。
* **安全な場所の確保:** 先住猫が逃げ込める、安全で落ち着ける場所を用意しましょう。 キャットタワーや、高い場所にある棚などが有効です。
* **フェロモン製品の活用:** 猫のフェロモンを模倣した製品(Feliwayなど)を使用することで、猫たちのストレスを軽減できる可能性があります。
* **遊びの導入:** 保護猫と先住猫が一緒に遊べるおもちゃを用意し、遊びを通して良い関係を築けるよう促しましょう。 ただし、遊びの最中にも、猫たちの様子を注意深く観察することが重要です。
* **専門家への相談:** どうしても状況が改善しない場合は、動物病院や動物行動の専門家に相談することをお勧めします。

仲良くなる見込みは?

仲良くなる見込みは十分にあります! しかし、焦らず、猫たちのペースに合わせて、時間をかけてゆっくりと関係を築いていくことが重要です。 先住猫が隔離部屋で保護猫の鳴き声に反応し、一緒に鳴いているのは、コミュニケーションを図ろうとしている可能性を示唆しています。 これは、将来の良好な関係への希望と言えるでしょう。

インテリアと多頭飼育:快適な空間づくり

多頭飼育においては、猫たちが快適に過ごせる空間づくりが重要です。 インテリアの工夫によって、猫たちのストレスを軽減し、良好な関係を築くことができます。

* **複数のトイレ、餌場、ウォーターボウル:** 猫の数だけ、またはそれ以上のトイレ、餌場、ウォーターボウルを用意しましょう。 資源の競争を減らすことで、ストレスを軽減できます。
* **隠れ家:** 猫たちが落ち着いて休める隠れ家を用意しましょう。 キャットタワー、猫用ベッド、ダンボールハウスなどが有効です。 特に臆病な先住猫には、安全な隠れ家が必要です。
* **垂直空間の活用:** 猫は高い場所を好むため、キャットタワーや棚などを設置し、垂直空間を確保しましょう。 これにより、猫同士の距離を保ち、ストレスを軽減できます。
* **遊び場:** 猫たちが自由に遊べるスペースを確保しましょう。 猫じゃらしやボールなどの玩具を用意し、遊びを通して猫同士のコミュニケーションを促進しましょう。
* **落ち着いた色のインテリア:** 猫は明るい色よりも落ち着いた色を好みます。 グレーやブラウンなどの落ち着いた色のインテリアは、猫のストレス軽減に繋がります。

まとめ

迷い猫との多頭飼育は、時間と忍耐が必要です。 焦らず、猫たちのペースに合わせて、段階的に関係を築いていきましょう。 ストレスサインに注意し、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることも大切です。 そして、快適な空間づくりを通して、猫たちが幸せに暮らせる環境を整えてあげましょう。

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