農機具小屋の野良猫親子を救う!油まみれの仔猫の保護とケア

仕事場裏の農機具小屋に野良猫の母と、子一匹(生後三ヶ月位)がいます。8月頃存在に気づき、朝夕にキャットフードと水をあげています。 最初のころは人が居なくなったのを見計らって食べていましたが、最近では目の前で食べるようになりました。しかし、やはり野良猫は警戒心強く決して触らせません。特に母猫の「シャー!」は毎回の事です。本題ですが数日前から子猫が見当たらなくなり、母猫だけとなりました。「母離れかな」と思っていましたが今朝、母子が姿をみせました。しかし、様子が変で子猫は首から下が黒油まみれ(タールのような)で切なそうに泣いています。母猫もどうしたらいいか分からない様子。結局、母子ともエサは食べず。嫌われるのは承知で捕まえ、洗ってあげたいのですが逃げて捕まりません。先ほど見ると、母猫の姿無く、子猫だけでうずくまって泣いています。どなたか捕まえ方と体をきれいにする方法を教えて下さい。

かわいそうな仔猫…まずは安全な捕獲から

野良猫の仔猫が油まみれになっているとのこと、大変心配ですね。まずは仔猫を安全に捕獲し、適切な処置を行うことが最優先です。母猫がそばにいない状況も不安要素ですが、焦らず、段階的に対応していきましょう。

安全な捕獲方法

野良猫は警戒心が強いので、無理に捕まえようとすると、猫自身に怪我を負わせる可能性や、人間を傷つける可能性もあります。以下の方法を試してみてください。

  • ケージトラップを使用する:ペットショップや動物病院で購入できるケージトラップが最も安全で効果的です。ケージの中に猫が好む餌(ツナ缶やウェットフードなど)を置き、猫が中に入ったら扉を閉める仕組みです。猫が警戒せずに餌を食べられるように、数日間かけてケージに慣れさせることが重要です。ケージトラップを使用する際は、猫がケージの中でパニックを起こさないよう、落ち着いた場所に設置し、定期的に様子を確認しましょう。
  • タオル作戦:子猫が油まみれで動けない状態であれば、大きなタオルで優しく包み込む方法も有効です。ただし、猫が暴れた際に怪我をしないよう、複数人で協力して行いましょう。この方法は、猫が非常に警戒している場合は難しい場合もあります。
  • 専門家の協力を得る:どうしても捕獲できない場合は、動物保護団体や動物病院に相談しましょう。彼らは野良猫の捕獲に慣れているため、安全かつ効率的に捕獲することができます。地域によっては、自治体が野良猫の捕獲・保護事業を行っている場合もあります。

油まみれの仔猫の洗浄方法

捕獲できたら、すぐに仔猫の洗浄を行いましょう。油の種類によっては皮膚への刺激が強い場合があるので、素早い対応が重要です。

洗浄手順

  • 準備:ぬるま湯、中性洗剤(ベビーシャンプーなど)、柔らかいタオル、清潔なバスタオルを用意します。油の種類がわからない場合は、専門家(獣医)に相談しましょう。間違った洗剤を使うと、皮膚炎などを引き起こす可能性があります。
  • 洗浄:仔猫を優しく抱き、ぬるま湯で油を洗い流します。強くこすりすぎると皮膚を傷つけるので注意しましょう。中性洗剤を少量使い、優しく泡立てて汚れを落とします。洗い終わったら、ぬるま湯で十分に洗い流し、清潔なタオルで優しく拭いて乾燥させます。
  • 乾燥:完全に乾燥させることが重要です。ドライヤーを使用する場合は、低温で風を当て、仔猫が怖がらないように注意しましょう。高温のドライヤーは火傷の危険性があるので絶対に避けましょう。
  • 保温:洗浄後は、仔猫が冷えないように温かいタオルで包み、保温しましょう。体温が低下すると、健康状態が悪化する可能性があります。

獣医への相談

洗浄後も仔猫の様子がおかしい場合、または油が皮膚に付着したままになっている場合は、すぐに獣医に相談しましょう。皮膚炎やその他の健康問題を引き起こしている可能性があります。獣医は適切な治療法を提案し、仔猫の健康状態を改善するお手伝いをしてくれます。

今後の対策と母猫への配慮

今回の様な事態を防ぐため、農機具小屋周辺の環境整備も重要です。

環境整備

  • 油の流出源の特定と対策:仔猫が油まみれになった原因を特定し、油の流出を防ぐ対策を行いましょう。漏れている機械がないか確認し、必要であれば修理や交換を行いましょう。また、油をこぼさないように注意し、こぼれた場合はすぐに拭き取るようにしましょう。
  • 安全な場所の確保:猫が安全に過ごせる場所を確保しましょう。小屋の中に、猫が隠れることができる箱やハウスを設置するのも良いでしょう。
  • 定期的な清掃:小屋内を定期的に清掃し、清潔な状態を保ちましょう。猫の健康を守るためにも、衛生管理は非常に重要です。

母猫への配慮

母猫は仔猫を心配している可能性が高いです。母猫への配慮も忘れずに、引き続き餌やりを続けましょう。ただし、無理に近づいたり、触ろうとしたりせず、猫が安全に食事ができるように配慮しましょう。

まとめ

野良猫の保護は、時間と労力を要する作業ですが、小さな命を救うことにつながります。焦らず、一つずつ手順を踏んで、仔猫を安全に保護し、適切なケアを行いましょう。そして、今後の対策をしっかり行い、このような事態が二度と起こらないようにしましょう。専門家の協力を得ながら、猫たちと安全に共存できる環境づくりを目指しましょう。

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