軽量鉄骨住宅の騒音問題:階上・隣室からの振動音対策と賃貸選び

軽量鉄骨の音について 今私は引っ越してまだ1周間も満たない、軽量鉄骨の3階建ての2階に住んでるのですが、もう引っ越ししたいです。 理由は振動音がよく聞こえます。 テレビの音や人の会話は聞こえないのですが、 上の階の歩いている音や、隣の部屋の歩いてる音、そして何かものを落としているような振動音やトイレに入るときのドアの音まで聞こえます。 そればかり気になって、心臓がバクバクしているのですが、賃貸でRC造りの最上階に住めばよっぽど軽減されますか? なかなか夜が眠れないです。

軽量鉄骨住宅の騒音問題:原因と対策

軽量鉄骨造の住宅は、RC造(鉄筋コンクリート造)に比べて遮音性能が低い傾向があります。そのため、階上や隣室からの生活音が聞こえやすいという問題を抱えているケースが多いです。質問者様がお困りの「振動音」は、特に軽量鉄骨造で顕著に感じやすい問題です。

振動音の原因

軽量鉄骨造は、比較的軽量な鉄骨とパネルで構成されているため、衝撃音や振動が伝わりやすい構造となっています。具体的には、以下の要因が考えられます。

  • 床の構造:軽量鉄骨造では、床の構造がRC造よりも薄く、遮音性に劣る場合があります。そのため、歩行音や物音などの振動が下階に伝わりやすくなります。
  • 壁の構造:同様に、壁の構造もRC造に比べて遮音性が低いため、隣室からの生活音が伝わりやすくなります。特に、間仕切り壁が薄い場合、会話やテレビの音だけでなく、振動音も伝わりやすいです。
  • 建物の構造:建物の構造自体が振動しやすい場合、外部からの振動も伝わりやすくなります。例えば、交通量の多い道路に面した建物や、古い建物では、振動音がより大きくなってしまう可能性があります。
  • 音の伝わり方:音は空気中を伝わる「空気伝搬音」と、建材を通して伝わる「固体伝搬音」があります。軽量鉄骨造では、特に固体伝搬音である振動が伝わりやすいことが問題です。

具体的な対策

現状の住まいでの騒音対策と、今後の賃貸選びについて、具体的な対策を提案します。

現状の住まいでの対策

  • カーペットやラグの敷設:床にカーペットや厚手のラグを敷くことで、歩行音などの衝撃音を吸収し、振動の伝達を軽減することができます。特に、厚みのある防音効果のある製品を選ぶことが重要です。材質としては、ウレタンフォーム入りのものが効果的です。
  • 防音カーテンの設置:隣室からの音の侵入を防ぐために、防音カーテンを設置するのも有効です。遮音性能の高いカーテンを選ぶことで、ある程度の騒音対策になります。厚手の生地で、裏地が付いているものがおすすめです。
  • 家具の配置:家具を配置することで、振動の吸収や遮断に役立ちます。特に、重い家具を壁際に配置することで、音の伝達を軽減できます。ただし、家具の配置によっては、かえって音が反響する可能性もあるので、注意が必要です。
  • 生活習慣の見直し:騒音源となる行動を避ける、もしくは時間帯を工夫するのも有効です。例えば、夜間は静かに過ごす、歩行時は静かに歩くなど、配慮することで、騒音問題を軽減できます。
  • 管理会社への相談:どうしても騒音が気になる場合は、管理会社に相談してみましょう。管理会社が対応してくれる可能性があります。場合によっては、騒音対策のための工事を行ってくれることもあります。

賃貸選びのポイント:RC造最上階への移住

RC造の最上階は、確かに騒音対策としては非常に有効です。上階からの騒音がないことは大きなメリットです。しかし、完全に騒音がなくなるわけではありません。隣室からの騒音や、外部からの騒音(交通音など)は、RC造でも完全に遮断できるわけではありません。

  • 築年数:築年数が新しい建物ほど、遮音性能が高い傾向があります。最新の建築基準法に準拠した建物を選ぶことが重要です。
  • 遮音性能:物件を選ぶ際には、遮音性能について確認しましょう。不動産会社に遮音性能に関する資料を請求したり、実際に現地で確認したりするのも良い方法です。具体的な数値(例えば、L値)を確認できれば、より客観的な判断ができます。
  • 窓の種類:二重窓や防音窓を採用している物件は、外部からの騒音を軽減する効果があります。
  • 周辺環境:交通量の多い道路や騒がしい場所を避けることも重要です。静かな環境を選ぶことで、騒音問題を軽減できます。

専門家の視点:騒音問題の解決に向けて

騒音問題は、専門家の力を借りることで解決できる可能性があります。

  • 建築士への相談:建築士に相談することで、建物の構造的な問題点や、具体的な騒音対策についてアドバイスを受けることができます。
  • 騒音測定:騒音レベルを測定することで、客観的なデータに基づいた対策を立てることができます。専門業者に依頼することで、正確な測定が可能です。

まとめ

軽量鉄骨造の住宅で騒音に悩まされている場合、まずは上記の対策を試みてください。それでも改善が見られない場合は、RC造の最上階への引っ越しも検討する価値があります。ただし、RC造でも完全に騒音がなくなるわけではないことを理解しておきましょう。物件選びの際には、遮音性能や周辺環境などをしっかりと確認し、快適な住まいを選びましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)