軒天の濡れと雨漏りの原因究明と対策

屋根の雨漏りについて質問です。以前にすがもれではないかと業者から指摘を受けこの知恵袋にも質問をしましたが、その後軒部に留まっている氷、つららと溜まっている雪解け水、除雪をしました。 しかし、5日経っても軒天の濡れと軒天から外壁へ伝わり滴る水が止まりません。業者に話したところ「軒天に凍結している氷が解け出したからでは」と言っていました。 私の家は片流れの2寸勾配の嵌合式立平葺きです。 雪は谷側の軒部の除雪はしましたが(つつらとか氷の塊すら取り除きました)、まだ上部の屋根には雪がたまっています。氷点下が続いた日は雨漏りは気が付きませんでしたが、ここ数日温かい日が続いています。 どうも「すがもれ」ではないような気がします。どなたか原因と思われる点があればアドバイスをお願いします。 画像は軒部屋根の除雪をして貰っている所です。画像の手前方向の軒天3枚分が濡れて外壁を伝っています。

雨漏り原因の特定:すがもれ以外の可能性を探る

ご自宅の屋根は片流れ2寸勾配の嵌合式立平葺きで、最近まで氷点下の日が続いていたとのこと。軒部の除雪後も軒天の濡れと外壁への水滴が止まらない状況とのことですので、すがもれ以外の原因を詳しく見ていきましょう。業者の「軒天に凍結している氷が解け出したからでは」という指摘は、可能性の一つではありますが、5日間も続くようであれば、他の原因も考えられます。

考えられる原因と具体的なチェックポイント

1. 雪解け水の浸入: 屋根に残った雪が解けて、軒天や屋根材の隙間から浸入している可能性があります。特に、嵌合式立平葺きは、施工不良や経年劣化によって隙間が生じやすく、そこから水が侵入することがあります。

* チェックポイント:

  • 屋根材の継ぎ目や、棟部分、谷部分に隙間がないか確認します。肉眼では難しい場合は、双眼鏡を使うと良いでしょう。
  • 軒天と屋根材の接合部、軒天と外壁の接合部にも隙間がないか確認します。ひび割れや腐食がないかも確認しましょう。
  • 雨どい、排水管の詰まりがないか確認します。詰まっていると、雪解け水が溢れ、軒天に流れ込む可能性があります。

2. 屋根材の劣化: 経年劣化によって、屋根材自体にひび割れや腐食が生じ、そこから水が浸入している可能性があります。特に、2寸勾配は勾配が緩いため、雨水の滞留時間が長く、劣化が進行しやすい傾向があります。

* チェックポイント:

  • 屋根材全体を点検し、ひび割れ、変色、腐食などがないか確認します。特に、谷部分や棟部分は、雨水が集中しやすいので注意深く確認しましょう。
  • 屋根材の表面にコケや藻が生えていないか確認します。コケや藻は屋根材の劣化を促進する原因となります。

3. 軒天の劣化: 軒天自体が劣化し、水が浸入しやすくなっている可能性があります。

* チェックポイント:

  • 軒天に穴やひび割れがないか確認します。また、腐食や虫食いがないかも確認しましょう。
  • 軒天と外壁の接合部に隙間がないか確認します。シーリング材の劣化や剥がれがないかも確認しましょう。

4. 換気不足: 屋根裏の換気が不十分な場合、結露が発生し、それが軒天に影響を与える可能性があります。

* チェックポイント:

  • 屋根裏の換気口が塞がれていないか、適切な数と大きさがあるか確認します。必要に応じて、換気口の清掃や増設を検討しましょう。

専門家への相談と具体的な対策

上記のチェックポイントを確認しても原因が特定できない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。専門業者は、高所作業車や特殊な機器を用いて、屋根全体を詳細に点検し、雨漏りの原因を特定することができます。

専門業者に依頼する際のポイント:

* 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。
* 経験豊富な業者を選ぶことが重要です。
* 見積書の内容をしっかりと確認し、不明な点は質問しましょう。
* 保証内容を確認しましょう。

具体的な対策:

原因に応じて、適切な対策を実施する必要があります。例えば、

* 屋根材の修理・交換
* 軒天の修理・交換
* シーリング材の打ち直し
* 雨どいの清掃・修理
* 換気設備の改善

などが考えられます。

インテリアへの影響と対策

雨漏りは、建物の構造だけでなく、インテリアにも深刻な影響を与えます。壁紙の剥がれ、カビの発生、床材の腐敗など、様々な問題を引き起こす可能性があります。雨漏りを放置すると、修復費用が高額になるだけでなく、健康被害にもつながる可能性がありますので、早期発見と適切な対策が重要です。

インテリアを守るための緊急対策

雨漏りが発生している箇所には、バケツなどを置いて、雨水の浸入を防ぎましょう。また、濡れた箇所は、速やかに乾燥させ、カビの発生を防ぐことが重要です。

インテリアの修復と予防

雨漏りの修復後は、壁紙や床材などの交換が必要になる場合があります。その際、防水性や防カビ性に優れた素材を選ぶことが重要です。また、定期的に屋根や軒天の点検を行い、早期に問題を発見することで、大きな被害を防ぐことができます。

まとめ

軒天の濡れが5日間も続く場合は、雪解け水以外の原因も考えられます。上記で挙げたチェックポイントを参考に、ご自身で確認できる範囲で点検を行い、原因が特定できない場合は、早急に専門業者に相談しましょう。早期の対応が、被害拡大を防ぎ、インテリアを守ることにも繋がります。

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