車椅子生活を想定したマンション選び:バリアフリーの重要性と具体的な対策

車椅子生活者にとっての完全バリアフリーはそれほど重要ですか? 現在は大丈夫なのですが、5~6年後の車椅子での生活を余儀なくされそうな難病を抱えています。 筋萎縮症の一種で 体全体の筋力が落ちるのですが、まだ2階くらいなら手すりを使わないで登れるくらいの体力があります。 引越のさいに自分にあった中古マンション物件を探していますが色々と問題点があります。 まずマンション入口と駐車場に段差がありすんなりと入れるバリアフリーでなく、少し遠回りして入口に入る格好です。 しかし 駐車場とマンション棟との段差は10cmほどなので何とかなると考えています。 重い扉があり毎回空いているわけではない。 オートロック付きでもう一つ重い扉がある。 部屋は一階でそこまではバリアフリーなので問題はないのですが、廊下が狭くもしかしたら 改造が必要になるかもしれない。 風呂場に15cmほどの段差がある。 トイレも狭い。 駐車場も少し遠い。 最近は重い扉も少し億劫になっています。 これが車椅子となるとこの辺がそれほど重要なのか現段階では想像がつきません。 例えば、わざわざ立って扉を開けないといけなくなるのでしょうか? マンションを購入したはいいが、あとで廊下を広げたり、トイレの改修にお金をかけるくらいなら、少し高くても 最初からそのへんがクリアされているバリアフリー物件にしたほうがいいのか迷います。 また内装はお金をかけてかえられても外側の共有部分は組合の許可等も必要となり1人の住人のために改修とはいかないと思われます。補足何故ピントこないかというと、、例えば扉を開ける時に引っ張るタイプは億劫だけど、体と腕を使って押すとそれほど苦ではないとか、家の玄関も手すりが必要だけど下駄箱を置けばそこに手をかけて立ち上がれるとかなにかケースバイケースで なんとかなるような気がしています。 そうでないと選べる物件が極端に減っていつまでも決まらない状態になってしまうので。

車椅子生活とバリアフリーの重要性:将来を見据えた選択

筋萎縮症による筋力低下を背景に、将来の車椅子生活を見据えたマンション選びでお悩みとのこと、大変よく分かります。現在の体力で何とかなる部分も、車椅子を使用するとなると状況は大きく変化します。 「何とかなる」という楽観的な見方だけでなく、将来の生活の質を大きく左右する重要な問題であることを認識することが大切です。 完全バリアフリーが必ずしも必要というわけではありませんが、生活の自立性と安全性を確保する上で、バリアフリーの程度は非常に重要です。

具体的な問題点と解決策:中古マンション選びのポイント

ご指摘の問題点を一つずつ見ていきましょう。

マンション入口と駐車場の段差

マンション入口と駐車場の段差、そして駐車場とマンション棟間の10cmの段差は、車椅子では大きな障害となります。10cmでも、車椅子の車輪が引っかかり転倒のリスクがあります。スロープの設置を検討する必要がありますが、共有部分の改修は管理組合の許可が必要となるため、事前に確認することが必須です。 遠回りが必要な入口も、毎日の生活では大きな負担となります。

重い扉とオートロック

重い扉は、現在でも億劫に感じているとのこと。車椅子では、扉を開けるために身体を支える力が必要になり、さらに負担が増します。 自動ドアや軽い扉への交換、あるいは電動アシスト機能付きの扉への改修を検討する必要があります。オートロックも、車椅子で操作しづらい場合があります。音声操作機能ボタンの位置の調整などを検討する必要があるかもしれません。

狭い廊下とトイレ、段差のある浴室

狭い廊下は、車椅子での移動を困難にします。最低限の幅(90cm以上が推奨)を確保できない場合は、廊下の拡張工事が必要となるでしょう。トイレと浴室の狭さ、浴室の段差も同様です。トイレの改修浴室の段差解消(スロープ設置など)は、専門業者に相談し、費用や工期を事前に確認しましょう。

遠い駐車場

遠い駐車場は、車椅子での移動に大きな負担となります。可能な限り近い駐車場を選ぶことが重要です。

中古マンションとバリアフリー改修:費用対効果の検討

中古マンションを購入して後から改修するのと、最初からバリアフリー物件を選ぶのとでは、費用面で大きな違いがあります。 共有部分の改修は、管理組合の許可が必要な上に費用も高額になる可能性が高いです。一方、内装の改修は比較的容易で、費用も抑えられる可能性があります。

しかし、改修費用と時間を考えると、最初からバリアフリー対応の中古物件を選ぶ方が、トータルコストを抑えられる可能性があります。 また、改修工事は、生活に大きな支障をきたす可能性があるため、精神的な負担も考慮する必要があります。

専門家への相談:建築士や福祉住環境コーディネーター

マンション選びや改修計画においては、建築士や福祉住環境コーディネーターなどの専門家に相談することを強くお勧めします。彼らは、バリアフリーに関する専門知識を持ち、最適なプランを提案してくれます。 具体的な費用や工期、必要な手続きについてもアドバイスをもらえます。

ケースバイケースで「何とかなる」という考え方:現実的な限界

「何とかなる」という考え方は、ある程度は有効です。しかし、車椅子生活は、想像以上に体力と気力を消耗します。 現在の体力で何とかなると思えることでも、筋力が低下するにつれて、徐々に困難になっていく可能性が高いです。 「何とかなる」という考え方に頼りすぎるのではなく、将来を見据えた上で、現実的な対応を検討することが大切です。

まとめ:後悔しない選択のために

車椅子生活を想定したマンション選びは、将来の生活の質を大きく左右する重要な選択です。 現在の体力だけで判断せず、専門家の意見を聞きながら、将来を見据えた上で、最適な物件選びをすることをお勧めします。 少し高くても、最初からバリアフリー対応の物件を選ぶ方が、長期的な視点で見ると、費用対効果が高く、精神的な負担も軽減できる可能性が高いでしょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)