赤色のインテリアと落ち着ける空間の関係性~落ち着かない原因と解決策~

部屋の中が、赤ばっかりです。部屋にいるとイライラソワソワムカムカするのは、この赤が影響したりしてますか?カーテン、枕カバー、マット…オレンジがかった赤です。好きな色ですが、ほっとする場所には相応しくないですか?

赤色の持つ心理効果とインテリアへの影響

ご質問ありがとうございます。部屋全体がオレンジがかった赤で統一されているとのこと、確かに落ち着かないと感じるのも無理はありません。赤色は、情熱や興奮、エネルギーといった活力を象徴する色です。一方で、刺激が強すぎるため、長時間接していると、イライラやソワソワ、ムカムカといったネガティブな感情を引き起こす可能性があります。これは、赤色が人間の脳に与える生理的な影響によるものです。

赤色は視覚的に強い刺激を与え、心拍数を上げ、血圧を上昇させる効果があります。そのため、興奮状態になりやすく、リラックスしにくい環境を作り出してしまうのです。寝室やリラックスしたい空間には、あまり適していない色と言えるでしょう。特に、オレンジがかった赤は、赤の刺激的な要素に加え、オレンジの明るさが相まって、さらに活発な印象を与えます。カーテン、枕カバー、マットと、休息に直結するアイテムに赤色を使用していることが、落ち着かない原因の一つと考えられます。

赤色インテリアによる不眠やストレスの悪影響

赤色の刺激的な性質は、睡眠の質にも影響を与えます。寝室に赤色が多いと、脳が興奮状態を維持し、なかなか眠りにつけなかったり、浅い睡眠になったりする可能性があります。結果として、日中の疲労感や集中力の低下、ストレスの蓄積につながるでしょう。 長期間、このような状態が続くと、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

専門家の意見:色彩心理学の専門家によると、赤色は短時間であれば、やる気を高めたり、集中力を向上させたりする効果がありますが、長時間目にすると逆にストレスや疲労感を招く可能性が高いです。寝室やリラックス空間は、落ち着きと安らぎを与えてくれる色を選ぶことが重要です。

落ち着ける空間を作るための具体的な対策

現状の赤色のインテリアをすべて変更する必要はありません。まずは、赤色の使用量を減らし、他の色とのバランスを整えることから始めましょう。具体的には、以下の対策を試してみてください。

  • 赤色の面積を減らす:カーテンやマットなど、面積の大きい赤色のアイテムを、より落ち着いた色合いのものに交換してみましょう。例えば、ベージュやアイボリー、グレーなどのニュートラルカラーがおすすめです。徐々に赤色の割合を減らすことで、部屋全体の印象を穏やかに変えることができます。
  • 反対色の効果を取り入れる:赤色の反対色は緑色です。緑色はリラックス効果が高く、赤色の刺激を和らげる効果が期待できます。グリーンのクッションや観葉植物などを置くことで、部屋に落ち着きを与えられます。緑色の他に、青色もリラックス効果が高いのでおすすめです。
  • トーンダウンした赤色を取り入れる:どうしても赤色を使いたい場合は、オレンジがかった鮮やかな赤ではなく、落ち着いたボルドーやワインレッドなどの深みのある赤色に変更することを検討してみましょう。これにより、赤色の刺激を軽減することができます。
  • 素材感を意識する:同じ赤色でも、素材によって与える印象は大きく異なります。例えば、光沢のある素材は刺激的に感じられ、マットな素材は落ち着いた印象を与えます。マットな素材の赤色のアイテムを選ぶことで、部屋の雰囲気を穏やかにすることができます。
  • 照明を調整する:照明の色温度も、部屋の雰囲気に大きく影響します。暖色系の照明は、赤色の刺激をさらに強調してしまう可能性があります。昼白色や白色系の照明を使用することで、部屋をより落ち着かせ、赤色の刺激を和らげることができます。
  • アクセントとして使用する:赤色を完全に排除するのではなく、アクセントとして少量だけ取り入れるのも良い方法です。例えば、赤色のクッションや小物などをポイントとして使用することで、部屋にメリハリを与えつつ、落ち着きを保つことができます。

具体的な事例:赤色のインテリアを落ち着ける空間に変える

例えば、オレンジがかった赤のカーテンを、ベージュのカーテンに交換し、赤色のマットをグレーのマットに変更します。さらに、緑色の観葉植物を数鉢置くことで、部屋全体がよりリラックスできる空間へと変わります。 枕カバーも、アイボリーやパステルカラーに変更することで、睡眠の質の向上にも繋がります。

まとめ:赤色と上手に付き合う

赤色は、確かに魅力的な色ですが、使いすぎると落ち着かない空間を作り出してしまいます。 ご自身の感覚を大切にし、赤色以外の色の効果を取り入れ、バランスの良いインテリアを目指しましょう。徐々に変化を加えていくことで、より快適でリラックスできる空間を実現できるはずです。 もし、どうしてもインテリアの変更に迷う場合は、インテリアコーディネーターなどの専門家に相談してみるのも良い方法です。

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