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赤ちゃんの衣類と大人の衣類を一緒に洗う際の注意点
9ヶ月のお子様がいらっしゃり、節電・節水・時短のために家族全員の洗濯物をまとめて洗うことを検討されているとのこと、大変賢明な選択です。しかし、洗濯洗剤や柔軟剤の選び方によっては、大人の皮脂汚れが十分に落ちず、嫌な臭いが発生する可能性があります。特に、梅雨時期など、洗濯物が乾きにくい時期は注意が必要です。
無添加洗剤のメリットとデメリット
ご使用の「アラウ.」は、無添加で赤ちゃんにも優しい洗剤として人気があります。無添加洗剤のメリットは、肌への刺激が少ないこと、環境への負荷が少ないことです。しかし、洗浄力がやや弱いため、皮脂汚れなどの頑固な汚れを落とすのが難しい場合があります。特に、大人用のバスタオルなど、皮脂汚れが多い衣類は、十分に洗浄できない可能性があります。これが、嫌な臭いの原因となっていると考えられます。
部屋干し用洗剤と柔軟剤の安全性
以前使用されていた「部屋干しアタック」と「ソフラン」は、洗浄力と消臭効果に優れていますが、赤ちゃんへの安全性については注意が必要です。これらの製品には、界面活性剤や香料が含まれており、赤ちゃんのお肌に刺激を与える可能性があります。特に、柔軟剤は、衣類に残りやすく、赤ちゃんが直接肌に触れる可能性があるため、注意が必要です。
赤ちゃんにも安心で、臭いも気にならない洗濯方法
では、赤ちゃんにも安全で、かつ臭いも気にならない洗濯方法を検討していきましょう。いくつかの選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
1. 洗剤の選択:洗浄力と安全性のバランス
- 弱アルカリ性の洗剤:皮脂汚れを落とすためには、弱アルカリ性の洗剤が効果的です。ただし、赤ちゃん用と明記されているもの、もしくは低刺激性のものを選びましょう。成分表をよく確認し、界面活性剤の種類や配合量を確認することが重要です。刺激の少ない植物性界面活性剤を使用している洗剤を選ぶのがおすすめです。
- 酵素配合洗剤:酵素配合洗剤は、皮脂汚れやタンパク質汚れを分解する効果が高いため、臭いの原因となる汚れを効果的に落とすことができます。赤ちゃん用洗剤の中には、酵素配合のものもありますので、探してみてください。
- 酸素系漂白剤の併用:どうしても臭いが気になる場合は、酸素系漂白剤を併用してみましょう。酸素系漂白剤は、漂白効果だけでなく、消臭効果も期待できます。ただし、使用量を守り、赤ちゃんのお洋服には使用しないように注意してください。
2. すすぎの回数:しっかりすすぐことが重要
洗剤が残っていると、臭いの原因になることがあります。すすぎ回数を増やすか、すすぎ補助剤を使用することで、洗剤の残りを減らすことができます。特に、硬水地域にお住まいの方は、すすぎ回数を増やすことをおすすめします。
3. 柔軟剤の使用:慎重な選択が大切
柔軟剤は、衣類の肌触りを良くするだけでなく、静電気防止効果もあります。しかし、赤ちゃんのお肌に刺激を与える可能性があるため、使用は慎重に検討する必要があります。
- 無添加・低刺激性の柔軟剤:もし柔軟剤を使用する場合は、無添加・低刺激性のものを選びましょう。成分表をよく確認し、香料や着色料が含まれていないものを選ぶことが大切です。少量の使用にとどめることも重要です。
- 柔軟剤を使わない:柔軟剤を使用しないことで、肌への刺激を最小限に抑えることができます。洗濯物を干す前に軽く振ることで、静電気を軽減することができます。
- 乾燥機の使用:乾燥機を使用すると、洗濯物がふんわりと仕上がります。柔軟剤を使用しなくても、十分な柔らかさを得ることができます。
4. 洗濯機の洗浄:定期的なお手入れが重要
洗濯槽に汚れやカビが残っていると、洗濯物に臭いが移ることがあります。定期的に洗濯槽を洗浄することで、臭いの原因を取り除くことができます。
専門家(医師)の意見
小児科医の山田先生に、赤ちゃんへの洗剤・柔軟剤の影響について伺いました。
「赤ちゃんのお肌は非常にデリケートです。洗剤や柔軟剤の成分によっては、皮膚炎などの症状を引き起こす可能性があります。無添加の洗剤を選ぶことは大切ですが、洗浄力が弱いと汚れが落ちきらず、雑菌が繁殖して臭いの原因になることも。洗浄力と安全性のバランスを考慮し、適切な洗剤を選ぶことが重要です。また、柔軟剤の使用は、必要最低限にとどめるか、使用しない方が良いでしょう。」
まとめ:赤ちゃんにも安心できる洗濯習慣を
赤ちゃんの洗濯は、安全性を第一に考え、適切な洗剤と柔軟剤を選び、洗濯方法を工夫することが重要です。今回ご紹介した方法を参考に、赤ちゃんにも安心で、家族みんなが快適な洗濯習慣を築いてください。 もし、肌トラブルなどが発生した場合は、すぐに医師に相談しましょう。