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築35年物件:賃貸と購入、どちらが得策?
築35年のマンションで、賃貸と購入の両方が選択肢にあるという状況は、非常に悩ましいですね。家賃が月4万円、購入価格が450万円という条件、そして現金購入を検討されているとのこと。それぞれのメリット・デメリットを丁寧に検討し、ライフプランに合った最適な選択をしましょう。
賃貸のメリット・デメリット
- メリット:初期費用が少なく、気軽に始められる。修繕や管理は大家さんの負担。ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる。
- デメリット:家賃は永遠に支払い続けることになる。資産価値は築かれない。自由にリフォームできない場合が多い。将来の値上げリスクがある。
購入(中古マンション)のメリット・デメリット
- メリット:将来的な資産となる。自分の好きなようにリフォームできる。固定資産税以外のランニングコストは賃貸より低い可能性がある。心理的な安定感がある。
- デメリット:初期費用が高額(購入費用以外に諸費用がかかる)。修繕費用は自己負担。固定資産税、管理費、修繕積立金などのランニングコストがかかる。売却時の価格変動リスクがある。
購入にかかる費用を徹底解説
初めてマンションを購入する場合、費用面で不安を感じるのも当然です。購入価格450万円に加え、以下の費用が予想されます。
1.仲介手数料
不動産会社に支払う手数料で、物件価格の3%+6万円(消費税別)が一般的です。今回の場合、約16万円(消費税別)となります。
2.登録免許税
不動産の権利を移転する際に支払う税金です。物件価格の1.5%です。今回の場合、約6万7500円となります。
3.不動産取得税
不動産を取得した際に支払う税金です。物件価格や居住地の自治体によって異なりますが、数万円から数十万円かかる場合があります。正確な金額は、お住まいの自治体に確認が必要です。
4.抵当権設定費用
住宅ローンを組む場合にかかりますが、現金購入なので不要です。
5.火災保険
マンション火災保険は必須です。保険会社やプランによって金額は異なりますが、数万円から数十万円の費用がかかります。
6.リフォーム費用
既にリフォーム済みとのことですが、もし追加でリフォームを検討する場合は、別途費用が必要です。
7.その他諸費用
上記以外にも、司法書士費用、測量費用など、数万円程度の費用がかかる可能性があります。
固定資産税について
固定資産税は、毎年1月1日時点の所有者に課税される税金です。税額は、物件の所在地、築年数、面積、構造などによって異なります。おおよその金額は、市区町村役所に問い合わせるか、固定資産税評価額を基に計算することができます。築35年物件の場合、比較的税額は低い傾向にあります。
賃貸と購入、どちらが賢い選択か?
現金で購入できるという前提で、賃貸と購入を比較してみましょう。
賃貸の場合
4万円/月 × 12ヶ月/年 = 48万円/年
購入の場合
初期費用をざっくりと計算すると、
450万円(物件価格)+16万円(仲介手数料)+6万7500円(登録免許税)+不動産取得税(仮に5万円)+火災保険(仮に5万円)+その他諸費用(仮に5万円)=約490万円
固定資産税は年間数万円と仮定します。
単純に初期費用と年間費用を比較すると、購入の方が初期費用は高額ですが、長期的に見ると、賃貸より費用を抑えられる可能性があります。
しかし、この計算はあくまで概算です。築35年のマンションは、今後修繕費用が必要になる可能性も考慮しなければなりません。大規模修繕工事などが発生した場合、高額な費用がかかる可能性があります。
専門家の意見を参考に
不動産会社や税理士などの専門家に相談することで、より正確な費用やリスクを把握することができます。特に、築35年のマンション購入は、専門家の意見を聞くことが非常に重要です。建物の状態、将来的な修繕費用、資産価値の変動など、専門家の視点からアドバイスを受けることで、より賢い選択ができるでしょう。
まとめ:ライフプランと相談して最適な選択を
賃貸と購入、どちらが賢いかは、あなたのライフプランや経済状況によって異なります。今回のケースでは、現金で購入できるという状況を活かし、専門家の意見を参考に、じっくりと検討することが重要です。短期的には賃貸の方が楽かもしれませんが、長期的には購入の方が資産形成につながる可能性があります。
重要なのは、自分のライフスタイルや将来設計に合った選択をすることです。 焦らず、時間をかけて、最適な選択をしてください。