賃貸退去時の敷金精算トラブル:老朽化物件での修繕と慰謝料請求について

今賃貸のアパートに住んでいます。もうすぐ引っ越しを控えています。2年更新の契約でちょうど2年満了での引っ越しです。それでちょっと問題なのですが、退去時に畳代と部屋のクリーニング代を敷金から抜きますとのこと。普通の部屋であれば2年住んでいたので承諾したかもしれませんが、最初から人に貸すべき部屋ではなかったのです。入居時自分でチェックしたところ、たくさん壊れてるところがあり、すぐ不動産屋へ。全部直るのに工事が2度も入り完璧な状態になるまで約2か月経過。最初からキッチンの天井に直径50cmの大きな黒いしみがありましたが、古い部屋なのでこんなもんなのかとそのままで、工事の人も何も言ってなかったので大丈夫かと。何ヶ月かすると台所の下のパイプの水漏れが。すぐに不動産屋に電話して直してもらいました。また何ヶ月後風呂のドアが突然落下!老朽ということで大家持ちで修理が入り新しいドアに。その際来た工事の人が天井のシミを指摘。『これは雨漏りですね、危ないです。大家と相談してまた連絡する。』と。連絡が来ないまま私も忙しい日々を過ごしていたら、あっという間に10か月ほど経過。今度は風呂の壁の裏から水が滝のように流れる音が!水もお湯も出ず、もちろんお風呂にも入れず、不動産屋に連絡。次の日工事屋が来て、水漏れとのこと。かなり大がかりでその日では終わらず、翌日も工事。迷惑をかけたと大家が菓子折りと商品券5千円を持ってお詫びに。水道代ももし多く来たらその分払うとのこと。たっぷり5倍の水道代が来たので請求。その際大家が思い出したかのように天井のシミの件を持ち出す。『何か月たったと思ってます?』と静かに一言だけ言いました。お風呂の水漏れの件が終わり大家から『天井の工事をしたいが家具も全部出して大がかりなものになりますが、、、どうします?やります?無理ですよねぇ?』と。なかなかできるもんじゃありませんよ。あと4ヶ月で契約も終わりだしと思い、生活しながらはちょっと無理だからしないことに。でもいつ雨漏りしてもおかしくない状態。それはここに入った時からそういうことです。つまり2年間普通の状態の日は1日もなかったということ。敷金がほとんど返ってこないのは納得できない。何より他の部屋の人と同じ家賃を払ってきたことに納得できない。それを伝えると『畳代は結構ですがクリーニング代はお願い』と。もちろんまだYES返事はしてません。こっちは敷金だけではなく慰謝料もいただきたいくらいの気持ちでいるのに皆さんはどうお考えになりますか?

賃貸物件の老朽化と敷金精算問題:あなたの権利を主張しよう

2年間、様々な修繕が必要だった賃貸住宅での退去時、敷金から畳代とクリーニング代を差し引かれることに納得できないというご相談ですね。入居時から雨漏りの危険性を含む老朽化が著しく、居住環境が著しく損なわれていた状況は、非常に残念です。 敷金返還に関するトラブルは、残念ながら珍しくありません。しかし、今回のケースは、通常の損耗の範囲を超えている可能性が高いです。

入居時からの問題点と大家の対応:具体的な事例分析

まず、入居時から存在したキッチンの天井の雨漏り、その後発生した複数回の水漏れ、風呂ドアの落下など、居住中に発生した問題は、すべて物件の老朽化に起因する可能性が高いです。大家の対応も、事後対応が中心で、予防的な修繕や適切な説明が不足していたと言えます。

特に、雨漏りの指摘後、大家からの連絡がなかった期間は、大家の不作為による居住環境の悪化と言えるでしょう。 これは、大家の責任が問われる可能性があります。

大家の対応の不適切さ

* 雨漏りの放置: 雨漏りは建物構造に深刻な損傷を与える可能性があり、放置は重大な問題です。
* 事後対応の遅れ: 問題発生後の対応が遅れたことで、二次的な被害(水道代の高騰など)が発生しています。
* 修繕の提案時期: 退去間近になって天井修繕を提案したことは、居住者の負担を考慮していない姿勢を示しています。

敷金返還と慰謝料請求の可能性:法的観点からの検討

今回のケースでは、敷金から畳代とクリーニング代を差し引くことは、不当な請求である可能性が高いです。なぜなら、物件の老朽化が原因で発生した損耗は、居住者の責任とは言い切れないからです。

敷金返還請求の根拠

* 賃貸借契約書:契約書に、老朽化による損耗に関する規定がないか確認しましょう。
* 修繕履歴:これまでに発生した修繕に関する記録(写真、メール、修理依頼書など)を証拠として残しておきましょう。
* 専門家の意見:必要であれば、不動産鑑定士や弁護士に相談し、専門家の意見を聞きましょう。

慰謝料請求の可能性

長期間にわたる居住環境の悪化、そして大家の不適切な対応を考慮すると、慰謝料請求も検討できる可能性があります。 慰謝料請求の可否は、具体的な状況や証拠によって判断されますが、長期間にわたる不快な居住環境大家の対応の遅れ精神的苦痛などを主張することで、請求が認められる可能性があります。

具体的な行動計画:専門家への相談と交渉

まず、弁護士や不動産会社に相談することをお勧めします。専門家は、あなたの状況を客観的に評価し、最適な解決策を提案してくれます。

弁護士への相談

弁護士に相談することで、あなたの権利を主張するための法的根拠を明確にし、交渉を有利に進めることができます。

不動産会社への交渉

不動産会社にも、状況を説明し、敷金返還と慰謝料請求について交渉してみましょう。 証拠となる資料を提示することで、交渉を有利に進めることができます。

交渉が難航した場合

交渉が難航する場合は、裁判による解決も検討する必要があります。裁判は時間と費用がかかりますが、あなたの権利を守るためには必要な手段です。

実践的なアドバイス:退去時のトラブルを防ぐために

今後の賃貸生活で同様のトラブルを避けるために、以下の点を意識しましょう。

  • 入居時の状態を写真や動画で記録する:壁、天井、床、設備などの状態を詳細に記録し、証拠として残しておきましょう。
  • 修繕依頼は書面で行う:口頭での依頼は、証拠として残りにくいので、必ず書面で依頼し、受領印をもらっておきましょう。
  • 定期的な点検を行う:定期的に部屋の状態をチェックし、不具合を発見したらすぐに大家または不動産会社に連絡しましょう。
  • 証拠をしっかり保管する:写真、動画、メール、修理依頼書など、証拠となる資料は大切に保管しましょう。
  • 賃貸契約書をよく読む:契約書の内容をしっかり理解し、不明な点は大家または不動産会社に確認しましょう。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士の視点から見ると、今回のケースは、大家の責任が問われる可能性が高いです。 長期間にわたる雨漏りの放置、適切な修繕対応の遅れは、居住者の権利を侵害する行為であり、敷金返還だけでなく、慰謝料請求も検討できるでしょう。 ただし、裁判に進む場合は、証拠が非常に重要になります。 写真、動画、メール、修理依頼書など、全ての証拠をきちんと保管し、弁護士に相談することをお勧めします。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)