賃貸退去時の壁の穴補修:DIYで賢く原状回復!

賃貸している部屋を来月に退居します。原状回復義務があるので、壁に開けてしまった穴などを、可能な限り修繕したいです。自分でやるには、何をどこで購入し、どうやればいいか、教えてください。 こういう風になっている場合は、上から上塗りが一番でしょうか。

賃貸退去時の壁の穴補修:DIYで安心安全に

賃貸物件を退去する際、壁にできた穴などの修繕は頭を悩ませる問題です。原状回復義務を果たすため、適切な修繕が必要です。しかし、プロに依頼すると費用がかかります。そこで、この記事では、DIYで壁の穴を補修する方法を、具体的な手順と必要な材料、注意点と共に解説します。費用を抑えつつ、綺麗に仕上げるためのコツもご紹介します。

必要な材料と購入場所

まず、壁の穴補修に必要な材料を揃えましょう。ホームセンター(例:ホームセンターコーナン、カインズ、ジョイフル本田など)や100円ショップでも多くの材料が手に入ります。

  • パテ:穴の大きさや壁の種類に合わせて選びましょう。小さな穴には、チューブタイプの「壁用パテ」が便利です。大きな穴には、練り状のパテが適しています。材質は、石膏系や樹脂系などがあります。石膏系は乾燥が早く、扱いやすいですが、ひび割れやすい傾向があります。樹脂系は硬化に時間がかかり、多少の伸縮にも対応できます。初心者には扱いやすい石膏系がおすすめです。
  • ヘラ:パテを塗り広げるためのヘラが必要です。プラスチック製と金属製がありますが、初心者には傷をつけにくいプラスチック製がおすすめです。サイズも数種類用意しておくと便利です。
  • サンドペーパー:パテを研磨するために必要です。#180~#240程度の番手のものが適しています。細かい傷を消すために、より細かい番手のものも用意しておくと良いでしょう。
  • マスキングテープ:パテを塗る範囲を保護するために使用します。必要に応じて、養生シートも用意しましょう。
  • プライマー(必要に応じて):吸い込みやすい素材の壁の場合、下地処理としてプライマーを使用すると、仕上がりが綺麗になります。ホームセンターで壁材の種類に合ったものを選びましょう。
  • 塗料:壁の色に合わせて選びます。アクリル絵の具や水性塗料が扱いやすいです。賃貸物件の場合は、元の壁の色とできるだけ同じ色を選びましょう。色見本を参考に、近似色を選び、少量から購入してテストすることをおすすめします。
  • 刷毛またはローラー:塗料を塗るための道具です。小さな穴なら刷毛、広い範囲ならローラーが便利です。
  • バケツ:塗料を混ぜたり、ローラーに塗料をつけたりするために使用します。
  • 雑巾:余分なパテや塗料を拭き取ったり、掃除に使用します。

穴の補修手順

1. 穴の掃除:穴の周りの汚れやほこりを、ブラシや掃除機で綺麗に掃除します。
2. パテの調合:チューブタイプのパテはそのまま使用できますが、練り状のパテは、説明書に従って水を加えて混ぜ合わせます。硬すぎず柔らかすぎない状態が理想です。
3. パテの塗り込み:ヘラを使って、穴にパテを丁寧に塗り込みます。周囲より少し高めに盛り上げておくのがポイントです。
4. 乾燥:パテが完全に乾燥するまで待ちます。乾燥時間は、パテの種類や厚さ、温度・湿度によって異なります。説明書をよく読んで、十分な乾燥時間を確保しましょう。
5. 研磨:乾燥後、サンドペーパーを使ってパテを研磨します。周囲の壁面と高さが揃うように、丁寧に研磨します。
6. プライマーの塗布(必要に応じて):吸い込みやすい素材の壁の場合は、プライマーを塗布します。乾燥後、次の工程に進みます。
7. 塗料の塗布:壁の色と合った塗料を、刷毛またはローラーを使って丁寧に塗布します。必要に応じて、2回塗りします。
8. 乾燥:塗料が完全に乾燥するまで待ちます。
9. マスキングテープの除去:マスキングテープを剥がします。

上から上塗りについて

質問にある「上から上塗り」は、既存の塗料の上から直接塗る方法です。小さな穴や、色の違いがそれほど目立たない場合は有効な方法です。しかし、穴が大きく、下地処理が不十分なまま上塗りすると、塗料が剥がれたり、ひび割れたりする可能性があります。そのため、穴の大きさや状態によっては、上記の手順でパテによる補修を行った方が、より綺麗に、そして長持ちする仕上がりになります。

専門家の視点:プロに依頼する場合

DIYに自信がない場合、または穴が大きく複雑な場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。プロは適切な材料を選び、綺麗に修繕してくれます。費用はかかりますが、仕上がりの美しさや安心感を得られます。複数の業者に見積もりを取って比較検討し、最適な業者を選びましょう。

まとめ:DIYで賢く原状回復

賃貸退去時の壁の穴補修は、DIYでも十分可能です。この記事で紹介した手順と材料を参考に、丁寧に作業を進めれば、費用を抑えつつ、綺麗に原状回復できます。ただし、自信がない場合はプロに依頼することを検討しましょう。 大切なのは、入居時と変わらない状態に戻すことです。 丁寧な作業で、スムーズな退去を目指しましょう。

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