賃貸退去時の傷・ヒビへの対処法:ドアの傷と窓ガラスのヒビのケーススタディ

4年住んだ賃貸アパートから退去します。近々引き渡しなのですが、不安な事があります。この部屋は初めて一人暮らしをした部屋なので、勿論退去時の引渡しも初めてです。① 木製のドアに猫が爪を研いだような傷があります。入居して1年目くらいに気付きました。私はペットを飼っていません。爪跡じゃないとしても、そこそこの傷です。今思うと、どうして入居時にしっかり確認しなかったのか、どうして気付いた時に管理会社(仲介の不動産屋)に連絡しなかったのか、その時に「前の人が猫でも飼ってたのかな? ペット禁止なのになー」でその後すっかり忘れていたのか、全く自分が情けない限りです。引渡しの立会いで不動産屋にその傷を突っ込まれたら、私はどう対処したらいいでしょうか?傷を知っていながら放置していた私にも責任はあるのでしょうか?元々敷金が少しでも戻ってくれば良し、戻ってこなくても良しと考えていますが、前の入居者のつけた傷まで負担することになり、その為にお金を取られるのはちょっと腑に落ちません。② 2枚の窓ガラスにヒビが入っています。ワイヤー入りのタイプです。これも私の管理責任が問われるかもしれませんが・・・しかしこれも窓に衝撃を与えた覚えが全くありません。でも「故意による損傷」と言われたら、それを否定する手段がありません。ワイヤー入りの窓はちょっとの衝撃でも簡単に割れると聞いた事があります。友人にも(その人は実家ですが)ワイヤー入りの窓を強めに閉めただけでヒビが入ったという人もいます。手荒に扱ったつもりは無いのですが、やはり私がいつの間にかヒビを入れてしまったのでしょう。ちなみに・・・実際同じアパートの別の部屋も何軒か、同じようにヒビが入っていたことがあります。(中には故意に割った人もいたかもしれませんが)ただ運悪く、現在その部屋は全て住人が入れ替わっていて、窓も新品に変えられています。そしてややこしい事に、私が入居して半年で大家さんが破産し、その後管理会社である不動産屋が、短期間で2回も変わっており、一昨年に再び入居時の不動産屋に戻ったのです。今アパートはその不動産屋自体が大家です。他の部屋で窓を交換していたのは、別の不動産屋が管理していた時のことです。話を元に戻して・・・私の部屋の窓のヒビは、1枚は縦に1mくらい、2枚目は縦に30cmくらい入っています。交換費用は全額負担になるのでしょうか?その場合幾らくらいかかるのでしょうか?窓の大きさは1枚約210×80です。

賃貸退去時のトラブル:ドアの傷と窓ガラスのヒビへの対応

賃貸物件から退去する際に、ドアの傷や窓ガラスのヒビなどの損傷が問題となるケースは少なくありません。特に、入居時に気付かなかった損傷や、原因不明の損傷は、退去時の精算でトラブルに発展する可能性があります。今回は、具体的な事例を通して、適切な対処法を解説します。

ケース①:木製のドアの傷

問題点:入居1年目に気付いたドアの猫の爪痕のような傷。入居者本人はペットを飼っておらず、原因不明。

対処法:

  • 現状を正直に説明する:傷の状況を写真に撮り、不動産会社に「入居時に気付かなかった傷です。原因は不明ですが、現状を報告します」と伝えましょう。曖昧な表現は避け、具体的な状況を説明することが重要です。
  • 責任の所在を明確にする:入居時の状態を記録した書類(写真、チェックシートなど)があれば提示します。もし、入居時に既に傷があった可能性を示唆できれば、修繕費用負担を減らせる可能性があります。
  • 交渉の余地を探る:不動産会社と交渉し、修繕費用の負担割合を協議します。現状回復費用の一部負担を提案するなど、柔軟な対応が求められます。過度に主張するのではなく、誠意をもって対応することで、良好な関係を維持できます。
  • 専門家の意見を参考にする:必要に応じて、不動産鑑定士などの専門家に相談し、損傷の程度や修繕費用の妥当性を判断してもらうことも有効です。

ポイント:「知らなかった」の一言で済ませず、誠実に対応することが重要です。写真や証拠となる資料を準備することで、よりスムーズな交渉を進めることができます。

ケース②:窓ガラスのヒビ

問題点:2枚の窓ガラスにヒビが入っている。原因不明だが、故意による損傷と疑われる可能性がある。同じアパートの他の部屋でも同様のヒビがあった事例がある。

対処法:

  • 状況証拠を収集する:ヒビの状況を写真や動画で記録します。また、同じアパートで同様の被害があったことを示す情報(写真、証言など)があれば、収集しておきましょう。これは、故意による損傷ではない可能性を示唆する重要な証拠となります。
  • 管理会社との丁寧なコミュニケーション:管理会社に状況を説明し、ヒビの原因について話し合います。他の部屋での同様の事例を伝え、建物の老朽化や施工不良の可能性を指摘することも有効です。過去の管理会社変更の経緯も説明することで、責任の所在を明確にする助けになるかもしれません。
  • 専門家の意見を求める:ガラスの破損原因を専門家(ガラス修理業者など)に調査してもらうことで、客観的な判断材料を得ることができます。調査費用は負担する必要があるかもしれませんが、修繕費用負担を軽減できる可能性があります。
  • 交渉の姿勢を明確にする:全額負担を求められる可能性もありますが、状況証拠を提示し、誠意をもって交渉することで、負担額を軽減できる可能性があります。交渉が難航する場合は、弁護士などの専門家に相談することも検討しましょう。

ポイント:ワイヤー入りの窓ガラスは、小さな衝撃でもヒビが入ることがあります。過去の事例や専門家の意見を参考に、管理会社と冷静に交渉することが重要です。感情的な対応は避け、証拠に基づいた主張を心がけましょう。

窓ガラスの交換費用について

窓ガラスの交換費用は、ガラスの種類、サイズ、施工費用などによって大きく変動します。一般的なワイヤー入りの窓ガラスの場合、1枚あたり数千円から数万円程度が相場です。今回のケースでは、窓のサイズが約210×80cmと比較的大きいことから、1枚あたり1万円〜3万円程度、2枚で2万円〜6万円程度の費用がかかると予想されます。ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は業者によって異なる場合があります。

敷金返還と交渉

敷金は、賃貸借契約における重要な要素です。退去時の修繕費用は、敷金から差し引かれます。しかし、入居時の状態と比較して、通常の使用による損耗を超える損傷については、入居者の責任を問われる可能性があります。今回のケースでは、ドアの傷と窓ガラスのヒビについて、入居者の責任の程度が争点となります。不動産会社との交渉においては、誠実な対応と証拠に基づいた主張が重要です。

専門家への相談

賃貸トラブルは、専門家の助言を得ることで解決がスムーズになるケースが多いです。不動産会社との交渉が難航する場合は、弁護士や不動産鑑定士に相談することを検討しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、自分の権利を守りながら、円満に解決できる可能性が高まります。

まとめ

賃貸退去時のトラブルは、事前に準備することで回避できる場合があります。入居時に部屋の状態を写真や動画で記録し、定期的に点検することで、トラブル発生時の対応がスムーズになります。また、賃貸契約書の内容をしっかり確認し、不明な点は管理会社に質問することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

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