賃貸退去時の修繕費用と注意点:木製サッシの傷修理を中心に

現在、1年半借りている部屋を来月で退室することになりました。部屋を掃除して出ようと思っています。何か注意点などあれば教えてください。それと、引き戸のサッシ(木製の木目調)に傷(角が少し削れている数センチのものが、3箇所)があり、修復対象になりそうな場所があります(レールが歪んだり傷はありません)。仲介業者さんのもと、立会をするのですが、自分で業者に頼んで直した方が安く済むのかなと思っています。①自分で修復する方法はありますか。②現在、大阪市内に在住しているのですが、おすすめの業者さんはありませんか。(また、修繕費は、いくらぐらいかかるでしょうか。)クッション性のフローリングにも家具跡があるんですが、さすがにその請求はないですよね。アドバイスを下さい。よろしくお願いします。

賃貸退去時のチェックポイントと修繕費用について

賃貸物件を退去する際には、原状回復義務を理解することが重要です。これは、借りた状態と同じ状態に戻す義務のこと。ただし、通常の使用による損耗は借主の負担ではありません。今回のケースでは、木製サッシの傷とフローリングの家具跡が問題となっています。

1. 退去時の注意点:徹底的な現状確認と写真撮影

退去前に、部屋全体の状態を写真や動画で記録しておきましょう。特に、傷や汚れのある箇所は複数角度から撮影し、日付と時間情報も記録しておくと証拠として役立ちます。これは、後々のトラブルを防ぐために非常に重要です。

  • 壁や天井の汚れ、傷:小さな傷でも記録しておきましょう。
  • 床の傷やへこみ:フローリングのへこみは、程度によって請求される場合があります。
  • 水回り(キッチン、浴室、トイレ)の汚れ、カビ:徹底的に清掃し、写真で記録しましょう。
  • 窓、サッシ、ドアの傷や破損:今回のケースのように、サッシの傷は特に注意が必要です。
  • 設備機器の不具合:エアコン、照明器具など、不具合があれば事前に報告しましょう。

2. 木製サッシの傷の修復:DIYと業者依頼の比較

木製サッシの傷を自分で修復するか、業者に依頼するか迷うところですね。

① 自分で修復する方法

数センチの小さな傷であれば、DIYで修復を試みることも可能です。ただし、木目調のサッシは修復が難しい場合もあります。

  • 木部用パテ:傷に合った色の木部用パテで埋めて、研磨し、木目調のペンで補修します。ホームセンターで手軽に購入できます。
  • 木目調ペン:パテだけでは目立つ場合、木目調ペンで色を合わせ、自然な仕上がりを目指しましょう。色合わせが難しい場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
  • 家具用補修材:木製の家具の補修材も活用できます。傷の深さや材質に合わせて適切なものを選びましょう。

しかし、DIYによる修復は、仕上がりが不自然になったり、かえって悪化させる可能性もあります。特に、賃貸物件の場合、大家さんや管理会社に納得してもらえる仕上がりになるかは不確定です。

② 大阪市内の業者への依頼

大阪市内には多くの修繕業者があります。インターネット検索や、知人からの紹介などで業者を探してみましょう。

  • 見積もりを複数社から取る:複数の業者に見積もりを依頼し、価格や作業内容を比較検討しましょう。安価な業者を選ぶだけでなく、実績や評判も確認することが重要です。
  • 専門業者に相談:木製のサッシの修理は、専門的な知識と技術が必要となる場合があります。木工専門の業者に依頼するのが安心です。
  • 保証内容を確認:修理後の保証内容を確認しましょう。万が一、再発した場合の対応なども確認しておくと安心です。

修繕費用の目安:サッシの傷の修理費用は、傷の大きさや数、使用する材料、業者の腕前などによって大きく異なります。数センチの傷が3箇所であれば、1箇所あたり3,000円~10,000円程度、合計で9,000円~30,000円程度と予想されます。ただし、これはあくまで目安であり、実際には異なる場合があります。

3. フローリングの家具跡について

クッション性のフローリングであれば、通常の使用による多少のへこみは、請求される可能性は低いでしょう。しかし、深い傷やへこみ、または複数箇所にわたる損傷の場合は、請求される可能性があります。退去立会いの際に、状態を確認してもらいましょう。

専門家の視点:原状回復をめぐるトラブルを防ぐために

弁護士や不動産管理会社などの専門家に相談することで、トラブルを未然に防ぐことができます。特に、修繕費用に関して不明な点がある場合や、大家さんとの間で意見が食い違う場合は、専門家の助言を求めることをおすすめします。

まとめ:丁寧な対応と記録でトラブルを回避

賃貸物件の退去は、多くの手続きと準備が必要です。今回のケースのように、修繕が必要な箇所がある場合は、早めに対処し、記録を残しておくことが重要です。DIYで対応するか、業者に依頼するかは、傷の程度や自身のスキル、費用などを考慮して判断しましょう。そして、何よりも大切なのは、大家さんや管理会社との良好なコミュニケーションです。不明な点があれば、積極的に質問し、納得のいく形で退去手続きを進めましょう。

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