賃貸退去時の不明瞭な請求への対処法|天井照明、鍵交換、ガスコンロ費用

部屋の退去時に理解できない請求をされています。天井灯購入費 3980円、鍵取り換え代 15000円、1口ガステーブル購入費 5500円、設置費 3000円。天井灯とコンロは不動産屋に残留物と説明を受けていましたので廃棄しています。実際契約書を見るとコンロのみ残留物でした。賃貸契約書の重要事項説明書の設備に天井の照明が有と記載されていたので弁償はしかたないとは思いますが、鍵の取り換え代、ガステーブル購入費、設置代などよくわからない請求をされています。重要事項説明書にガステーブルは無し(残地物あり)と記載。これは前の住人が残したものであって前の住人が返せと請求するなら分かりますが大家が請求してくるのは理解できません。鍵の交換代も契約書、重要事項説明書に記載はなく請求されています。設置費も照明かコンロかの取り付け費用かと思いますが聞いた事もない請求のされかたです。天井灯の費用以外は払う必要はないと思ってますがどうなんでしょうか?

賃貸退去時の請求に関するトラブル:よくある事例と解決策

賃貸物件を退去する際に、予想外の請求書が届いて驚く経験は、決して珍しくありません。今回のケースのように、契約書や重要事項説明書に明記されていない費用を請求されるケースも少なくありません。 特に、鍵交換費用や、残置物と説明された設備の弁償請求は、トラブルになりやすいポイントです。 本記事では、具体的な事例を元に、退去時の請求に関する疑問を解消し、適切な対応方法を解説します。

請求内容の個別解説と法的根拠

今回のケースでは、以下の4点について請求されています。それぞれについて、法的観点から解説します。

1. 天井灯購入費(3980円)

重要事項説明書に「天井照明あり」と記載されている場合、これは賃貸物件の設備としてみなされます。退去時に破損していなければ、弁償義務はありませんが、現状回復義務の範囲内で、著しい損耗や破損がある場合は、修繕費用を負担する必要がある場合があります。ただし、今回のケースでは、不動産会社から「残留物」と説明されていたにもかかわらず、実際には契約書に記載がないため、状況によっては請求を検討する余地があります。契約書と重要事項説明書の記載内容を精査し、必要に応じて不動産会社と交渉することが重要です。

2. 鍵交換費用(15000円)

鍵の交換費用は、契約書や重要事項説明書に明記されていない限り、原則として借主が負担する必要はありません。 鍵の紛失や破損が借主の故意または過失によるものでない限り、大家は鍵交換費用を請求できません。 今回のケースでは、契約書、重要事項説明書に記載がないため、不当な請求と言えます。

3. 一口ガステーブル購入費(5500円)と設置費用(3000円)

重要事項説明書に「ガスコンロ無し(残置物あり)」と記載されている場合、ガスコンロは物件の設備とはみなされません。前の入居者から残されたものであり、大家がその費用を請求することはできません。残置物に関する取り扱いについては、契約書に明記されているか、不動産会社と事前に確認しておくことが重要です。設置費用に関しても、物件の設備ではないため、請求は認められません。

具体的な対処法

不明瞭な請求を受けた場合、以下の手順で対応しましょう。

  • 契約書と重要事項説明書を再度確認する: 請求内容が契約内容と合致するかどうかを丁寧に確認します。特に、設備の有無、修繕義務の範囲などが明確に記載されているかを確認しましょう。
  • 不動産会社に問い合わせる: 請求内容について、具体的な根拠を尋ね、丁寧に説明を求めます。メールや書面でやり取りを残しておくことが重要です。 曖昧な説明や、納得のいかない回答の場合は、再度質問し、明確な回答を得るよう努めましょう。
  • 専門家(弁護士または不動産相談窓口)に相談する: 不当な請求と判断した場合、弁護士または不動産相談窓口に相談し、法的アドバイスを求めましょう。多くの自治体では、無料または低料金で相談できる窓口が設置されています。
  • 証拠を保管する: 契約書、重要事項説明書、メール、領収書など、関連するすべての書類を大切に保管しておきましょう。これらは、後日の交渉や訴訟において重要な証拠となります。
  • 冷静に対応する: 強い言葉遣いや感情的な対応は避け、冷静に事実を伝え、交渉を進めることが重要です。記録を残すことを忘れずに。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士の視点から見ると、今回のケースでは、鍵交換費用とガスコンロに関する費用は、契約書や重要事項説明書に記載がないため、不当請求の可能性が高いと言えます。 大家は、賃貸物件の現状回復義務を負いますが、それは契約書に明記された範囲内です。 契約にない費用を請求することは、法律に違反する可能性があります。 不当な請求を受けた場合は、すぐに弁護士に相談することをお勧めします。

まとめ

賃貸退去時の請求トラブルは、事前にしっかりと契約内容を確認し、不明な点は解消しておくことで、多くの場合防ぐことができます。 契約書と重要事項説明書は、必ずよく読んで理解し、疑問点はすぐに不動産会社に確認しましょう。 トラブルが発生した場合は、冷静に対処し、必要に応じて専門家の力を借りることが重要です。

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