賃貸解約後の修繕費請求トラブル!ボールペン跡の責任は?

賃貸物件の解約時に行う部屋の立ち合いをしました。立ち合いをして部屋の鍵も返し、部屋を出た後、1時間程してから立ち合いした人から携帯電話に着信があり、部屋の中にボールペンで書いた様な跡があるから修繕費を請求すると言われました。こちらも身に覚えもないし、部屋を出た後にそのような請求する事なんてあるのでしょうか?

賃貸解約後の修繕費請求に関するよくあるトラブル

賃貸物件を解約する際、退去時の立ち合いは非常に重要です。しかし、今回のケースのように、立ち合い後になって追加で修繕費を請求されるケースも残念ながら存在します。このトラブルを避けるためには、立ち合い時のチェックと記録、そして証拠の確保が不可欠です。 部屋の状況を正確に把握し、トラブルを未然に防ぐための具体的な方法を解説していきます。

退去時立ち合いの重要性と手順

退去時の立ち合いは、家主側と借主側双方の権利と義務を守る上で非常に重要な手続きです。 この手続きをスムーズに行うことで、後々のトラブルを最小限に抑えることができます。

1. 立ち合い前の準備

* 写真・動画撮影: 部屋の隅々まで、特に傷や汚れがある箇所は複数枚撮影し、日付と時刻が記録されるようにしましょう。スマートフォンで簡単に撮影できます。動画撮影も有効です。
* メモ作成: 傷や汚れの状態をメモに詳細に記録します。位置、大きさ、種類などを具体的に記述し、写真と照らし合わせられるようにしておきましょう。
* 契約書の確認: 契約書に記載されている原状回復義務の内容を改めて確認し、不明な点は事前に家主または管理会社に確認しておきましょう。

2. 立ち合い時のチェックポイント

* 部屋全体の確認: 壁、床、天井、窓、ドア、キッチン、浴室、トイレなど、部屋全体をくまなく確認します。
* 傷や汚れの確認: 既存の傷や汚れに加え、新たに発生したと思われる傷や汚れを丁寧に確認します。
* 設備の動作確認: 照明、コンセント、給湯器、エアコンなど、設備の動作確認を行います。
* メーターの確認: 電気、ガス、水道メーターの検針を行い、記録しておきます。
* 鍵の返却: 鍵を返却し、家主または管理会社から受領書を受け取ります。
* 立会いの記録: 立ち合いが終わった後、家主または管理会社と確認事項を記載した書類に署名・捺印します。この書類は重要な証拠となります。

3. 立ち合い後の対応

* 写真・動画の保存: 撮影した写真や動画は、クラウドサービスなど安全な場所に保存しておきましょう。
* メモの保管: メモも大切に保管しておきます。
* 連絡先の確認: 家主または管理会社との連絡先を確認しておきましょう。

ボールペン跡の請求に対する対応

質問者様のケースでは、立ち合い後にボールペン跡の修繕費を請求されたとのことですが、身に覚えがない場合は、以下の対応を検討しましょう。

1. 証拠の提示

* 立ち合い時の写真・動画: 立ち合い時に撮影した写真や動画を提示し、ボールペン跡がないことを証明しましょう。
* メモ: 立ち合い時のメモを提示し、部屋の状態を記録していたことを示しましょう。
* 証人: 立ち合いに同席した人がいれば、証言を得ましょう。

2. 丁寧な交渉

* 冷静な対応: 感情的にならず、冷静に状況を説明しましょう。
* 事実関係の確認: 家主または管理会社に、ボールペン跡がいつ、どのように発生したのかを確認しましょう。
* 証拠に基づく反論: 証拠に基づいて、請求の不当性を主張しましょう。

3. 専門家への相談

交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、法的観点から適切なアドバイスを行い、解決策を提案してくれます。

原状回復義務と修繕費の負担

賃貸借契約では、借主には原状回復義務があります。しかし、原状回復義務は、借主の故意または過失による損耗を修復する義務であり、通常の使用による損耗は家主が負担するケースが多いです。ボールペン跡が通常の使用によるものなのか、故意または過失によるものなのかを判断する必要があります。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士によると、「退去時における修繕費請求は、その損傷の原因が借主の故意または過失によるものであることを家主側が立証する必要があります。立ち合い時に問題がなかったにも関わらず、後に請求された場合は、借主は写真や動画などの証拠を提示し、反論することが重要です。証拠が不足している場合は、専門家への相談が有効です。」とのことです。

トラブル防止のための具体的なアドバイス

* 退去予定日の1ヶ月前には準備を始めましょう。
* クリーニング業者に依頼することを検討しましょう。 プロのクリーニング業者に依頼することで、清掃不足によるトラブルを回避できます。
* 退去立会いは必ず行いましょう。
* 立ち合い後も、写真や動画、メモをしっかり保管しましょう。
* 不明な点は、家主または管理会社に事前に確認しましょう。

まとめ

賃貸解約後の修繕費請求トラブルは、適切な対応をすることで回避できる可能性があります。 退去時の立ち合いを丁寧に実施し、証拠をしっかりと残しておくことが重要です。 トラブルが発生した場合は、冷静に対応し、必要に応じて専門家の力を借りましょう。

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