賃貸経営のメリット・デメリットと大手ハウスメーカーの評判:築古物件からの再生戦略

実家が賃貸経営をしています。オーナーである母親が相談をしてきたので1から勉強中です。①賃貸経営のメリット・デメリット,②大手ハウスメーカー系の評判(積水・東建・大和)を知りたいです。祖父の代に賃貸経営を始め(兼業農家),母に相続(父は他界しています),そして次の代が自分ということになります。(私は母とは同居予定なのですが,現在は仕事の都合で別居しています。)既に築30年以上の戸建て5棟,アパート(1K)1棟,築17年(外装リフォームのみ実施)の積水アパート(3DK,2DK,2LDK)や貸倉庫などを保有・経営していますが,経営状況は芳しくありません。建物が古くなり,資産価値が低下し,管理を委託している不動産会社もあまり積極的にあっせんをしてくれないこともあって,空き部屋も目立ちます。そこで,地元に進出してきた東建や大東などから貸倉庫(3軒中空き2軒)の空き部分にアパートを新築しないかと営業をかけてきているのが現状です。自分は本業があり,なかなか不動産経営について勉強する時間がないというのが本音ですが,実家の資産を無駄にはしたくありませんし,収入的にも厳しくなっていることもあるので,そろそろ見直す時期にきているのかなというのが実感としてあります。ただ,億単位の負債を背負い,供給過多に思える地方の一都市において賃貸経営が果たして賢明なのかということが不安で,営業ともなかなか会う気持ちになれません。(きっとメリットばかりしか言ってこないのだろうと思いまして…。実家と自分の住まいが車で1時間強しか離れていませんが,仕事の都合がなかなかつかず,スケジュールを合わせて営業の話を聞くということがなかなか難しいというのも事実です。)悩みごとの相談のような形で申し訳ありませんが,不動産の資産がある以上,後継者としてこの問題から逃げられなくなってきて,真剣に向き合わなくてはいけなくなりました。どうかご教授いただけたらと思っています。よろしくお願いいたします。補足皆さま、本当にありがとうございます。ゆっくり、ネット閲覧できる環境が週末しかなくて。補足にて、お礼を申し上げること、さらには、お礼が、遅くなりまして、申し訳ありません。この、知恵袋の使い方自体を初めて使うため、無礼をお許しください。皆さまのご助言をもとに、さらに詳しく学ばねば、と思いを新たにいたしました。ありがとうございました。新たに質問をさせていただいた時にはよろしくお願いいたします。

賃貸経営のメリット・デメリット

老朽化した賃貸物件を抱える現状、そして後継者としての責任感、まさに多くのオーナーさんが直面する課題ですね。まずは、賃貸経営のメリットとデメリットを整理し、現状分析を行いましょう。

メリット

* 安定した家賃収入:入居者がいれば、毎月安定した家賃収入を得られます。インフレ対策にも有効です。
* 資産価値の維持・向上:適切な管理・修繕を行うことで、建物の資産価値を維持、場合によっては向上させることができます。特に、立地条件が良い物件は、将来的な売却益も期待できます。
* 節税効果:減価償却費や修繕費などを経費として計上できるため、税負担を軽減できます。
* 相続対策:不動産を相続することで、相続税対策にもなります。

デメリット

* 空室リスク:入居者がいなければ収入がなくなり、維持費だけが負担となります。特に築古物件は空室リスクが高い傾向にあります。
* 管理の手間:建物管理、家賃回収、修繕対応など、多くの手間がかかります。委託する場合も、費用が発生します。
* 修繕費用:築年数が経つと、修繕費用が膨大になります。老朽化による大規模修繕は、大きな負担となります。
* 空室期間の損失:空室期間中は家賃収入がなく、固定資産税や管理費などの支出は発生するため、大きな損失になります。
* 近隣トラブル:騒音問題やゴミ問題など、近隣住民とのトラブルが発生する可能性があります。
* 法令遵守:建築基準法や消防法などの法令を遵守する必要があります。違反した場合、罰則が科せられます。

大手ハウスメーカーの評判:積水ハウス、東建コーポレーション、大和ハウス工業

次に、大手ハウスメーカーの評判について見ていきましょう。積水ハウスの物件は既に所有されているとのことですので、東建コーポレーションと大和ハウス工業を中心に比較検討します。

積水ハウス

* 高品質:高い品質と耐久性を誇り、長期的な視点で安定した経営を望むオーナーに適しています。
* ブランド力:ブランド力が高いため、入居者獲得に有利に働く可能性があります。
* 価格:他のメーカーに比べて価格が高めです。

東建コーポレーション

* コストパフォーマンス:価格が比較的安いため、コストを抑えたいオーナーに適しています。
* 営業力:積極的な営業活動が特徴です。
* 品質:積水ハウスなどに比べると、品質面ではやや劣ると評価される場合もあります。

大和ハウス工業

* 多様な商品ラインナップ:様々なタイプの物件に対応できる豊富なラインナップが強みです。
* 設計力:設計力が高く、土地の形状や周辺環境に合わせた設計が可能です。
* 価格:積水ハウスと比較すると、やや価格が抑えられています。

現状分析と今後の戦略

現状は、築古物件が多く、空室率が高い状態です。このままでは経営が厳しくなるのは避けられません。まずは、現状を正確に把握することが重要です。

* 家賃収入と支出の精査:各物件の家賃収入、修繕費、管理費、固定資産税などを詳細に把握し、収支状況を明確にしましょう。
* 空室率の分析:空室率が高い原因を分析します。立地、家賃設定、設備の老朽化などが考えられます。
* 競合物件の調査:近隣の競合物件の家賃相場や設備などを調査し、自社物件の競争力を分析します。

具体的な対策

1. 空室対策:
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  • 家賃の見直し:相場を調査し、適正な家賃に調整する。

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  • リフォーム・リノベーション:老朽化した設備を修繕・改修し、魅力的な物件にする。

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  • インターネット広告:SUUMO、HOME’Sなどの不動産ポータルサイトに掲載する。

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  • プロの管理会社への委託:空室対策に特化した管理会社に委託する。

2. 新築計画:
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  • ハウスメーカーとの比較検討:複数のハウスメーカーから提案を受け、価格、品質、デザインなどを比較検討する。

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  • 資金計画:新築にかかる費用、融資条件などを詳細に検討する。

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  • 収支シミュレーション:新築後の家賃収入と支出をシミュレーションし、採算性を確認する。

3. 長期的な視点:
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  • 資産ポートフォリオの構築:賃貸経営だけでなく、他の投資方法も検討し、リスク分散を図る。

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  • 専門家への相談:税理士、不動産鑑定士などに相談し、専門的なアドバイスを受ける。

専門家の視点

不動産投資は専門知識と経験が不可欠です。一人で抱え込まず、税理士や不動産コンサルタントなどの専門家に相談することをお勧めします。彼らは、現状分析、資金計画、税金対策など、様々な面からアドバイスをしてくれます。

まとめ

賃貸経営は、メリットとデメリットの両面を持つ事業です。現状を正確に把握し、適切な対策を講じることで、安定した経営を実現できます。焦らず、専門家の力を借りながら、一歩ずつ進めていきましょう。

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