賃貸物件審査キャンセルと仲介手数料の返金について

審査中の賃貸物件をキャンセルした場合、仲介手数料は返金してもらえますか? 先日今現在住んでいる家の契約期間が終わるので、不動産会社に出向き、審査申し込みをしたのですが、諸事情により、キャンセルを考えています。 内見後、お店の方で審査申込書を記入し、仮見積書と部屋の図面のコピーを受け取り、 『入居の意思表示として早めに仲介手数料を振り込んでください』と言われました。 私が後数日で入院するということもあり、土曜日ですが振込手続きをしました。(実際の入金は月曜日です) その後、キャンセルを考えるきっかけがあり、今に至ります。 この場合振り込んだ仲介手数料は返金してもらえるのでしょうか? いろいろ検索してみましたが、まず審査の状態で仲介手数料を支払った、というお話がなかなか見つかりませんでした。 検索する中で通常この段階での仲介手数料の支払いはないように書かれていたので不安です。 あともう1点、家賃交渉をして下さるという話なのですが、家賃が下がらなければ入居日をなるべく遅くしてもらえるようにする、と言われただけで、結果は何も知らされていません。 物件探しに疲れてそこまで気が回らなかったとはいえ、私の不注意なのですが、その結果に満足しなかった場合ももし審査が通ってもキャンセルでき、仲介手数料も返ってくるのでしょうか? よろしくお願いします。

賃貸物件審査中のキャンセルと仲介手数料の返金について

賃貸物件の審査中にキャンセルした場合、仲介手数料の返金は、状況によって大きく異なります。 ご質問の場合、審査完了前に仲介手数料を支払っている点が非常に重要です。通常、仲介手数料は契約締結後、もしくは入居時に支払うのが一般的です。 審査段階で支払いを求められたことは、不動産会社側の不適切な対応の可能性があります。

仲介手数料の返金可能性

まず、契約が成立していないという点が重要です。 仮見積書と図面のコピーを受け取っているとはいえ、正式な賃貸借契約書に署名捺印していない限り、法的拘束力はありません。 不動産会社が「入居の意思表示」として仲介手数料の早期支払いを求めたとしても、それはあくまで依頼者の意思表示を促すための行為であり、契約成立を意味するものではありません。

そのため、キャンセルを申し出ることで、仲介手数料の返金を求めることは十分に可能です。 ただし、不動産会社によっては返金に応じない可能性もあります。その場合は、書面でキャンセルと返金請求を行うことをお勧めします。 内容証明郵便を利用することで、証拠として残すことができます。

家賃交渉と入居日変更について

家賃交渉の結果が不満足だった場合、審査が通っていてもキャンセルできます。 しかし、これも契約成立前であれば、仲介手数料の返金請求は可能です。 不動産会社との交渉においては、書面でやり取りした内容を証拠として残しておくことが重要です。

具体的な対応策

1. 不動産会社に書面でキャンセルを申し出る: 内容証明郵便で、キャンセル理由、仲介手数料返金請求の意思を明確に伝えましょう。 日付、具体的な金額、取引内容を記載し、控えを必ず保管してください。

2. クーリングオフ制度の適用: クーリングオフ制度は、特定の契約にのみ適用されますが、該当する可能性も検討する必要があります。 不動産契約がクーリングオフの対象かどうか、専門家に相談することをお勧めします。

3. 消費者センターへの相談: 返金交渉が難航する場合は、最寄りの消費者センターに相談しましょう。 専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対応策を立てることができます。

4. 弁護士への相談: それでも解決しない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。 法律的な観点から適切なアドバイスを受け、必要であれば法的措置を検討できます。

専門家の視点:不動産会社と交渉する際のポイント

不動産会社との交渉は、冷静かつ毅然とした態度で臨むことが大切です。感情的に対応すると、かえって不利になる可能性があります。 以下に、交渉を円滑に進めるためのポイントをまとめました。

* 証拠を揃える: メール、契約書、領収書など、交渉に役立つ証拠をすべて集めておきましょう。
* 冷静に事実を伝える: 感情的な言葉を使わず、事実を淡々と伝えましょう。
* 具体的な要求をする: 曖昧な表現ではなく、具体的な金額や期日などを明確に伝えましょう。
* 記録を残す: 交渉の内容は、メモや録音などで記録しておきましょう。
* 専門家の力を借りる: 必要に応じて、弁護士や消費者センターなどの専門家の力を借りましょう。

グレーゾーンを避けるために:契約前に確認すべき点

今回のケースでは、審査段階で仲介手数料の支払いを求められた点が問題です。 このような事態を避けるためには、契約前に以下の点を必ず確認しましょう。

* 仲介手数料の支払い時期: 契約締結時か入居時か、明確に確認しましょう。
* キャンセル時の条件: キャンセルした場合の仲介手数料の返金条件などを、書面で確認しましょう。
* 契約内容の確認: 契約書の内容をしっかりと理解した上で署名捺印しましょう。 不明な点は、担当者に質問しましょう。

まとめ:冷静な対応と証拠の確保が重要

賃貸物件の審査キャンセルと仲介手数料の返金問題は、状況によって対応が異なります。 しかし、契約成立前であれば返金請求は可能なケースが多いです。 冷静な対応と、書面や記録による証拠の確保が、交渉を有利に進める上で非常に重要です。 不安な場合は、専門家への相談を検討しましょう。 今回の経験を活かし、次回の物件探しでは、契約前にしっかりと確認を行い、トラブルを未然に防ぐように心がけましょう。 お部屋探しは楽しいはずですから、焦らず、慎重に進めていきましょう。

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