賃貸物件契約トラブル!希望の部屋を確保できなかった場合の対処法

結婚後二人で住む賃貸アパートを探して、不動産(チェーン系の店)で4月中旬に空き予定の物件を3月末に見つけました。気に入りましたので、今週末の見学の予約を取り、申込書を書きました。その不動産の担当者は、見学までは、部屋は確保すること、見学してもし気に入らなければ、キャンセルしても構わないことを伝えてきました。見学予定日の3日前になり、大家が、親戚がその部屋に入りたいと言っているため、その部屋はあきらめなければならないことになりそうであると担当者が電話をしてきました。私はその物件に入る準備をするため、部屋の片づけをし、今の家の大家にも5月末退去予定であることを伝えています。また、彼女の方も今の賃貸の契約延長するかどうかの通知が来ています。不動産の担当者には、その部屋を確保するという約束に反する、何とかならないかと抗議しました。その結果、その担当者の上司がもう一度大家と交渉してみて、結果を教えてもらうということになっています。このような場合、もしその部屋に入ることがだめであった場合、不動産のキャンセルという意見を呑むしかないのでしょうか?何かこちらから不動産に交渉出来ないでしょうか?

希望の賃貸物件がキャンセルになった!その原因と対処法

賃貸物件の契約において、希望の部屋を確保できなかったという事態は、非常にストレスフルです。特に、引越し準備を進めている最中であれば、精神的にも経済的にも大きな負担となります。今回のケースでは、不動産会社との間で「部屋の確保」という合意があったにもかかわらず、大家の都合でキャンセルとなった点が問題です。

なぜこのような事態になったのか?

このケースで問題となっているのは、不動産会社が「部屋を確保する」という約束を守れなかった点です。一般的に、不動産会社は物件の賃貸契約成立前に、借り主と大家との間で合意が成立するまで、確実に部屋を確保する義務を負いません。しかし、今回のケースでは、不動産会社担当者から「見学までは部屋を確保する」という明確な発言があったことが重要です。この発言は、口約束ではありますが、ある程度の法的拘束力を持つ可能性があります。

大家が親戚に部屋を貸したいという理由でキャンセルになった点も問題です。大家には、賃貸借契約における優先順位があります。既に申込書を提出しているあなた方が、契約締結に至る前にキャンセルされたことは、不当な扱いと言える可能性があります。

不動産会社への交渉方法

キャンセルとなった場合、ただ「キャンセルを呑むしかない」と諦める必要はありません。以下の点を踏まえ、不動産会社と交渉しましょう。

1. 損害賠償請求の可能性を検討する

不動産会社の担当者の発言を証拠として、引越し準備にかかった費用(クリーニング代、梱包資材代、解約違約金など)や、精神的苦痛に対する損害賠償を請求できる可能性があります。 証拠として、担当者とのメールや電話の記録、引越し準備にかかった費用の領収書などを保管しておきましょう。

2. 同等の物件の提示を求める

不動産会社には、あなた方に同等の条件(家賃、広さ、立地など)の物件を提示する義務があります。 キャンセルによって生じた損害を考慮し、より条件の良い物件の提示を求めることも可能です。

3. 契約書の内容を確認する

不動産会社との間で交わした契約書(申込書など)の内容を改めて確認しましょう。 契約書に「部屋の確保」に関する記述があれば、それを根拠に交渉を進めることができます。 もし、口約束のみだったとしても、担当者の発言を録音していたり、メールでやり取りしていたりすれば、証拠として有効です。

4. 不動産会社の上司や苦情窓口に連絡する

担当者ではなく、上司や不動産会社の本部、あるいは消費者センターなどに連絡し、状況を説明して対応を求めることも有効です。 多くの不動産会社には、苦情窓口が設置されています。

5. 法律相談を検討する

上記の交渉がうまくいかない場合は、弁護士や司法書士に相談することを検討しましょう。 専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応策を見つけることができます。

具体的な交渉例

例えば、以下のような交渉を試みることができます。

「担当者様から『見学までは部屋を確保する』と明言されていたにも関わらず、キャンセルされたことは非常に遺憾です。既に引越し準備を進めており、現在の賃貸契約の更新も保留している状況です。そのため、引越し準備にかかった費用(具体的に金額を明記)の補償と、同等の条件、もしくはそれ以上の条件の物件の提示をお願いします。もし、これらの要求が受け入れられない場合は、弁護士に相談し、損害賠償請求を検討せざるを得ません。」

今後の賃貸物件探しにおける注意点

今回の経験を踏まえ、今後の賃貸物件探しでは以下の点に注意しましょう。

  • 口約束は信用しない:重要な約束は、必ず書面で確認しましょう。
  • 複数の不動産会社に相談する:一つの不動産会社だけに頼らず、複数の会社に相談することで、より多くの選択肢を持つことができます。
  • 契約内容を丁寧に確認する:契約書の内容を隅々まで確認し、不明な点は担当者に質問しましょう。
  • 証拠を残す:メールや電話でのやり取りは、記録を残しておきましょう。

専門家の視点

弁護士の視点から見ると、不動産会社には、契約締結前に「部屋を確保する」と明言した責任があります。仮に書面での契約がなくても、担当者の発言が客観的に証明できれば、損害賠償請求の可能性は十分にあります。 しかし、成功率を高めるためには、証拠の収集が非常に重要です。

まとめ

賃貸物件の契約は、人生における大きな決断の一つです。トラブルを避けるためには、綿密な準備と、確実な情報収集が不可欠です。 今回の経験を活かし、より賢い賃貸物件探しを行いましょう。

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