賃貸物件の間仕切り壁:RC造とS造、その可能性と注意点

隣の部屋との間仕切り壁がRCの賃貸物件を探しています。不動産屋さんで、(古い物件なので)構造はS造、間仕切り壁はRCで出来ている特殊な建物ですと説明があった物件があるのですが、本当でしょうか。 賃貸マンションを探しています。 エレキギターを弾くため(といっても、部屋の中ではアンプには繋がないので、RCの壁でしたら遮音出来る程度の音)、 鉄筋コンクリート造か鉄骨鉄筋造の建物で探していました。 (鉄骨造の間仕切り壁は、下地を組んで石膏ボードを貼りつけたもの、という固定観念があったため) しかし、先日、とある不動産屋さんで、鉄骨造(竣工が1986年だったと思います)の建物を紹介され、 隣の部屋との間仕切り壁はコンクリートで出来ている変わった建物ですと説明を受けました。 構造躯体が鉄骨造で、間仕切りがコンクリート(無筋ではなく実際は多少の鉄筋は入っていると思いますが)の 建物というものは、実際に建てられているものなのでしょうか? また、不動産屋さんは、そういった内容(構造躯体と種別と、間仕切り壁の材質)も、しっかり把握しているものなのでしょうか。 構造種別にALCと書いている不動産やさんもいたりするので、なかなか信用できません。

鉄骨造建物とRC間仕切り壁:ありえるのか?

結論から言うと、鉄骨造の建物で間仕切り壁がRC造であることは、ありえます。ただし、非常に珍しいケースです。 一般的な鉄骨造の建物では、間仕切り壁は軽量鉄骨と石膏ボード、または木造軸組工法で造られることがほとんどです。RC造の間仕切り壁は、コストが高く、施工も複雑になるため、鉄骨造の建物では採用されることは稀です。

しかし、1980年代の建築物であれば、特殊な設計や施工方法が採用されている可能性も否定できません。例えば、耐震性を高める目的で、一部にRC造を採用したケースが考えられます。また、防音性を重視した設計の場合も、RC造の間仕切り壁が採用される可能性があります。

不動産会社による情報提供の正確性

不動産会社が建物の構造や間仕切り壁の材質について、正確な情報を提供しているとは限りません。特に古い物件の場合、正確な情報が把握されていないケースも少なくありません。 不動産会社の説明を鵜呑みにせず、自ら確認する姿勢が重要です

確認方法

* 物件の図面を確認する:建築図面があれば、間仕切り壁の構造が明確に記載されている場合があります。
* 不動産会社に詳細な説明を求める:間仕切り壁の材質、施工方法、図面などを提示してもらうよう依頼しましょう。
* 管理会社に問い合わせる:管理会社は建物の構造に関する情報を保有している可能性があります。
* 現地調査を行う:可能であれば、実際に物件を訪問し、間仕切り壁の状態を確認しましょう。壁を叩いてみて音を確認したり、壁の厚さを測ったりすることで、ある程度の判断材料となります。

エレキギターと遮音性

エレキギターの音量にもよりますが、アンプに繋がない程度の音量であれば、RC造の間仕切り壁は十分な遮音性を提供する可能性が高いです。しかし、完璧な遮音は期待できません。近隣への配慮は常に心がけましょう。

ALC造との違い

ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)は、軽量気泡コンクリートです。RC造と比較すると、軽量で施工が容易なため、近年では外壁や内壁に多く使用されています。 不動産会社がALCとRCを混同している可能性もありますので、注意が必要です。

専門家の意見

建築士や不動産鑑定士などの専門家に相談することで、より正確な情報を得ることができます。特に、古い物件や特殊な構造の物件の場合は、専門家の意見を参考にすることが重要です。

まとめ:賃貸物件選びのポイント

賃貸物件を選ぶ際には、構造や間仕切り壁の材質だけでなく、防音性や耐震性なども考慮する必要があります。 不動産会社からの情報だけでなく、自ら情報を集め、確認する姿勢が大切です。 疑問点があれば、遠慮なく不動産会社や専門家に質問しましょう。

賃貸物件選びにおけるチェックポイント

  • 構造:鉄筋コンクリート造(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)、鉄骨造(S)など、それぞれの特性を理解しましょう。
  • 間仕切り壁:材質、厚さ、遮音性能などを確認しましょう。
  • 防音性:隣室からの騒音や、外部からの騒音の程度を確認しましょう。実際に物件を訪れて、周辺環境の音を確認することも重要です。
  • 耐震性:建物の築年数や耐震基準などを確認しましょう。
  • 設備:必要な設備が整っているか確認しましょう。
  • 周辺環境:交通の便、買い物環境、治安などを確認しましょう。

信頼できる情報に基づいて、納得のいく物件選びを行いましょう。

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