賃貸物件の退去時費用に関する疑問:玄関ドアのへこみとウォークインクローゼットの傷

次のような場合、退去する際に払わなければいけないのでしょうか?住んでいたのは2年です ①玄関ドアの内側にへこみが数ヶ所ある。原因不明 ②ウォークインクローゼットの扉を引いたままで、キッチンと部屋の扉を開けた際ににあたってしまい、木が削れたような跡がついた

賃貸物件の退去時の修繕費用について

賃貸物件を退去する際、原状回復義務に基づき、借主は損耗を超える損傷に対して修繕費用を負担する必要があります。しかし、全ての傷が修繕費用を請求されるわけではありません。損耗の範囲内であれば、借主は費用を負担する必要がありません。 今回のケースでは、玄関ドアのへこみとウォークインクローゼットの傷について、それぞれ検討してみましょう。

ケース①:玄関ドアの内側のへこみ(原因不明)

玄関ドアの内側に数ヶ所のへこみがあり、その原因が不明瞭な場合、修繕費用負担の可否は状況によって大きく異なります。

判断基準:通常の使用による損耗か否か

まず重要なのは、このへこみが「通常の使用」によるものなのか、それとも「故意または過失」によるものなのかを判断することです。

  • 通常の使用による損耗の場合:例えば、ドアに物をぶつけてしまった、子供が遊んでいる際にできた小さな傷など、日常生活で起こりうる軽微なへこみは、通常使用による損耗とみなされ、修繕費用を負担する必要はありません。2年間の居住期間を考慮すると、多少のへこみは避けられないでしょう。
  • 故意または過失による損傷の場合:故意に傷つけた場合や、明らかに不注意による大きなへこみは、借主の責任となります。この場合、修繕費用を負担しなければなりません。

具体的な対応策

* 写真撮影:へこみの状態を写真で記録しておきましょう。退去時の状況と比較することで、家主とのトラブルを回避できます。
* 家主への報告:へこみに気づいたら、家主または管理会社に報告し、状況を説明することが重要です。早めの報告は、トラブルを未然に防ぐことに繋がります。
* 専門家の意見:へこみが大きい場合や、家主との意見が食い違う場合は、不動産鑑定士などの専門家に相談することをお勧めします。

ケース②:ウォークインクローゼットの扉と他の扉の接触による傷

ウォークインクローゼットの扉を開けたままにして、キッチンや部屋の扉を開けた際に接触し、木が削れたような跡がついたケースです。これは、借主の不注意による損傷とみなされる可能性が高いです。

判断基準:使用上の注意義務

賃貸借契約では、借主には「使用上の注意義務」があります。これは、物件を丁寧に使用し、損傷を防ぐよう努める義務です。ウォークインクローゼットの扉を開けたままにしておくことは、使用上の注意義務を怠ったと判断される可能性があります。

具体的な対応策

* 家主への報告と謝罪:速やかに家主または管理会社に報告し、謝罪しましょう。誠意ある対応が、費用負担の軽減に繋がる可能性があります。
* 修繕費用の見積もり:家主から修繕費用の見積もりを提示された場合は、内容をよく確認しましょう。過剰な金額を請求されていないか、専門家に見てもらうのも良いでしょう。
* 交渉:修繕費用が高額な場合は、家主と交渉し、負担額を減額できるよう試みましょう。例えば、DIYで修理できる部分があれば、自分で修理して費用を削減することも可能です。

専門家の視点:不動産鑑定士の意見

不動産鑑定士は、物件の価値や損傷の程度を専門的に判断する立場です。今回のケースのように、家主と借主の意見が食い違う場合、不動産鑑定士に相談することで、客観的な判断を得ることができます。鑑定費用はかかりますが、高額な修繕費用を請求されるリスクを軽減する効果があります。

退去時のトラブルを防ぐためのポイント

* 入居時の状態を写真や動画で記録する:入居時に、物件全体の状況を写真や動画で記録しておきましょう。退去時の比較資料として活用できます。
* 定期的な点検を行う:定期的に物件の状態をチェックし、小さな傷や汚れは早めに対応することで、大きな損傷を防ぎます。
* 契約書をよく読む:契約書には、原状回復に関する条項が記載されています。契約内容をよく理解し、不明な点は家主または管理会社に確認しましょう。
* 退去予告をきちんと行う:退去する際には、契約に基づいた期間で退去予告を行いましょう。

まとめ

賃貸物件の退去時には、原状回復義務に関する様々な問題が発生する可能性があります。今回のケースのように、原因不明のへこみや不注意による傷についても、状況によっては修繕費用を負担しなければならない場合があります。トラブルを避けるためには、日頃から物件を丁寧に使用し、家主との良好なコミュニケーションを心がけることが重要です。 写真や動画による記録、専門家への相談なども有効な手段となります。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)