賃貸物件の退去時トラブルとオーナー対応:理不尽な言動への対処法

今月、とある賃貸マンションの引き渡し(退去時のチェック)の際、オーナーも同席したいとのことで、不動産屋と私とオーナーでチェック項目の確認をしました。そのオーナーは昨年、このマンションを購入し、オーナーが変わりました。旧オーナーと違い、新オーナーはなんとか売り上げを上げたいと必死の方で、プライドもやたら高く、非常に上から目線でした。まず、引き渡しの際、遅刻をしてきても、「私はあなたに貸してあげてるんだからね!」「どうして、私が購入の際に(問題点を)言わないの!」「(問題点は)君のせいでしょ!」「君だけが、(オーナーのマンション購入に)非協力だったからね!」「もっと、賃貸について、勉強したら?君は、勉強不足!」と怒られました。一部、ヤ○ザかみたいで、怖かったです。私としても、このオーナー変更に、忙しい中協力しており、必要な書類も丁寧に書きました。問題点もちゃんと記入し、対応してきました。また、突然の工事にも耐えましたし、部屋も丁寧に扱っていました。私の退去理由は、改善されない隣人の騒音問題で、むかつきながらも「立つ鳥跡を濁さず」で綺麗に掃除をして、大人としてちゃんと引き渡しをしようと思っていた矢先に、一方的にこの様な事を言われました。同席していた不動産屋は見て見ぬ振りでした。もう、本当に泣きそうです。今まで、3件賃貸に住んでいますが、この様なことは始めてです。また、以前のオーナーがかなり適当な方で、不動産屋も変わったので、修繕費(ほとんどの傷や汚れは前からあったもの)を多額に請求してきそうです。この様なオーナーに対して、何か手だてはないのでしょうか?

賃貸退去時のトラブル:理不尽なオーナーへの対処法

賃貸物件の退去時に、オーナーから理不尽な言動や不当な請求を受けたというご相談、大変お辛い状況だとお察しします。 今回のケースは、残念ながらオーナーの対応に問題があると言えるでしょう。 しかし、ご安心ください。法的に守られる権利がありますし、適切な対処法があります。

1. 証拠の確保と記録

まず、オーナーからの暴言や不当な請求を記録することが重要です。

  • 音声録音:オーナーとのやり取りをこっそり録音しましょう。多くの都道府県では、当事者の一方の承諾があれば録音は合法です。(ただし、承諾を得ずに録音した場合は違法となる可能性があるので注意が必要です。)
  • 写真・動画撮影:物件の状態、損傷箇所などを写真や動画で記録しましょう。特に、以前からあった傷や汚れは、証拠として重要です。
  • メールやLINEの記録:オーナーとのやり取りをメールやLINEで行っている場合は、記録を保存しておきましょう。
  • 証人:同席していた不動産業者に、オーナーの言動や物件の状態について証言を求めることも有効です。ただし、見て見ぬ振りだったとのことですので、期待はしない方が良いかもしれません。

これらの証拠は、後々の交渉や訴訟において非常に重要な役割を果たします。

2. 不動産会社への連絡と相談

不動産会社は、賃貸借契約における仲介者としての役割を担っています。オーナーの理不尽な言動や不当な請求について、不動産会社に強く抗議し、適切な対応を求めましょう。

  • 書面での抗議:内容証明郵便で抗議文を送付することで、証拠として残ります。具体的な事実と、要求事項(例えば、不当な請求の撤回など)を明確に記載しましょう。
  • 電話での連絡:書面と併せて、電話で状況を説明し、早急な対応を促しましょう。通話内容を記録しておくことも有効です。

不動産会社が適切に対応してくれない場合は、次のステップに進みましょう。

3. 消費者センターへの相談

消費者センターは、消費者の権利保護を支援する機関です。オーナーの言動や不当な請求について、消費者センターに相談し、アドバイスを受けましょう。消費者センターは、法的アドバイスや紛争解決のサポートを提供してくれます。

4. 弁護士への相談

オーナーとの交渉がうまくいかない場合、弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士は、法律に基づいた適切な対応をアドバイスし、必要であれば訴訟手続きを支援してくれます。弁護士費用はかかりますが、不当な請求を回避し、精神的苦痛に対する損害賠償請求など、より効果的な解決策を得られる可能性があります。

5. 修繕費用の請求への対処

以前からの傷や汚れについて、写真や動画などの証拠を提示することで、不当な請求を回避できる可能性があります。入居時の物件状況を記録した「原状回復報告書」があれば、特に有効です。もし、そのような書類がない場合でも、写真や動画があれば、以前からあった傷や汚れを証明できる可能性があります。

6. 具体的なアドバイス:今後の賃貸生活のために

今回の経験を踏まえ、今後の賃貸生活で注意すべき点をまとめました。

  • 入居時の物件状態を詳細に記録する:写真や動画で、壁、床、設備など、物件全体の状況を記録し、日付を記載したメモを残しましょう。できれば、不動産会社立ち会いのもと、入居時の状態を確認し、記録を作成しましょう。
  • 契約書を丁寧に確認する:契約書の内容をよく理解し、不明な点は不動産会社に確認しましょう。特に、修繕費用に関する規定をよく確認しましょう。
  • トラブル発生時の対応:トラブルが発生した場合は、すぐに記録を取り、不動産会社や消費者センターなどに相談しましょう。放置すると、事態が悪化する可能性があります。
  • 信頼できる不動産会社を選ぶ:不動産会社を選ぶ際には、口コミや評判などを参考に、信頼できる会社を選びましょう。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士の視点から見ると、今回のケースは、オーナーの言動が明らかに不適切であり、不当な請求の可能性も高いです。 オーナーの言動は、脅迫や嫌がらせに当たる可能性があり、民事上の損害賠償請求だけでなく、刑事告訴も検討できるかもしれません。 まずは、証拠をしっかり確保し、弁護士に相談することをお勧めします。

まとめ

賃貸物件の退去時トラブルは、精神的に辛いものです。しかし、法的な権利を守り、適切な対応を取ることで、解決できる可能性があります。 今回の経験を活かし、今後の賃貸生活をより安全で快適なものにしていきましょう。

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