Contents
賃貸物件の照明事情と必要なもの
引越し先の部屋に照明器具がない、というのはよくあるケースです。特に築年数の古い物件や、リノベーションされていない物件では、天井に「豚の鼻」と呼ばれる、照明器具を取り付けるための金具(シーリングキャップ)だけが設置されていることがあります。これは、前の入居者が照明器具を取り外した跡です。
電球とカバーだけ買って取り付けられるか?というご質問ですが、残念ながら、それだけでは設置できない可能性が高いです。シーリングキャップだけの場合、照明器具本体と、それをシーリングキャップに固定するための取り付け金具が必要です。
必要なものは以下の通りです。
- 照明器具本体:シーリングライト(天井直付型)またはペンダントライト(吊り下げ型)
- 取り付け金具:照明器具の種類によって異なります。シーリングライトには、シーリングキャップに直接取り付けるための金具が付属していることが多いですが、ペンダントライトの場合は、別途ローゼット(天井の配線器具)への取り付け金具が必要になる場合があります。
- 電球:照明器具に対応した電球(LED電球がおすすめです)
- ドライバー:取り付け作業に必要です。
天井直付型(シーリングライト)と吊り下げ型(ペンダントライト)の比較
ご質問にある「ぶらさげる」タイプがペンダントライト、「天井にはりついている」タイプがシーリングライトです。それぞれの特徴と取り付けの難易度を比較してみましょう。
ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)
天井直付型シーリングライト
- メリット:すっきりとした印象で、天井が高く感じられます。取り付けが比較的簡単です。
- デメリット:デザインのバリエーションがペンダントライトに比べて少ない場合があります。天井に近いため、熱がこもりやすい可能性があります。
- 取り付け難易度:比較的簡単。シーリングキャップに直接取り付けられるものが多く、ドライバーさえあれば、DIYでも可能です。ただし、器具の重さによっては、女性一人では難しい場合があります。
吊り下げ型ペンダントライト
- メリット:デザインのバリエーションが豊富で、インテリアのアクセントになります。天井からの距離を調整できるため、部屋の雰囲気を自由に演出できます。
- デメリット:取り付けがシーリングライトよりもやや複雑です。天井に穴を開ける必要がある場合もあります(ただし、ほとんどの場合、既存の配線器具を利用できます)。
- 取り付け難易度:シーリングライトよりは難易度が高いですが、説明書をよく読んで手順通りに進めれば、DIYで取り付け可能です。不安な場合は、電気工事士に依頼することをおすすめします。
照明器具の選び方:インテリアとの調和と機能性
照明器具を選ぶ際には、インテリアとの調和と機能性を考慮することが大切です。
インテリアとの調和
部屋全体の雰囲気に合ったデザイン、色、素材の照明器具を選びましょう。例えば、北欧風のインテリアには木製のペンダントライト、モダンなインテリアにはシンプルなデザインのシーリングライトがおすすめです。今回の場合、アイボリー系の壁や家具が多いと仮定すると、アイボリーやオフホワイト系の照明器具が部屋に馴染みやすいでしょう。
機能性
- 明るさ:部屋の広さや用途に合わせた明るさを選びましょう。一般的に、リビングは100W相当以上、寝室は60W相当程度が目安です。
- 色温度:電球の色味を表す指標です。昼光色(6500K前後)、昼白色(5000K前後)、電球色(2700K前後)などがあります。リラックスしたい寝室には電球色、作業に集中したい書斎には昼白色が適しています。
- 調光機能:明るさを調整できる機能です。シーンに合わせて明るさを変えたい場合は、調光機能付きの照明器具を選びましょう。
取り付け作業と注意点
照明器具の取り付けは、電気工事士の資格を持った専門業者に依頼するのが最も安全です。しかし、DIYで挑戦する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 必ず電源をオフにする:作業前にブレーカーを落として、電源を完全にオフにしてください。感電事故を防ぐために、これは最も重要な手順です。
- 説明書をよく読む:照明器具に付属の説明書をよく読み、手順通りに取り付け作業を行いましょう。
- 無理をしない:取り付けに不安がある場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。落下による事故や、配線ミスによる火災などの危険があります。
- 安全第一:作業中は、安全に配慮して作業を行いましょう。不安定な場所での作業は避け、必要に応じて脚立を使用しましょう。
専門家の意見:電気工事士からのアドバイス
電気工事士の視点から、照明器具の取り付けについてアドバイスを求めました。
「賃貸物件での照明器具の取付は、必ず事前に大家さんや管理会社に確認を取ることが重要です。勝手に取り付けたり、配線を変更したりすると、トラブルになる可能性があります。また、DIYで取り付けを行う場合は、感電や火災に十分注意し、不安な場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。安全を第一に考えて作業を行いましょう。」
まとめ
賃貸物件の照明がない場合、シーリングライトまたはペンダントライトを購入し、取り付け金具と電球を用意する必要があります。取り付けの難易度は、シーリングライトの方が比較的簡単ですが、ペンダントライトの方がデザインのバリエーションが豊富です。インテリアに合うデザイン、明るさ、色温度などを考慮して、最適な照明器具を選びましょう。DIYで挑戦する場合は、安全に十分注意し、不安な場合は専門業者に依頼することをおすすめします。