賃貸物件の無断侵入と写真掲載:その法的責任と対処法

大変です!! 私が働いていた(二日前まで)、賃貸の不動産屋が黙って管理業者からの鍵を借りて、それの合い鍵を作ってもっています。 そしてそれで空き家の部屋に入って写真を撮ってホームページに載せたりしています。 いくら仲介業者だからといって合い鍵作ったら駄目ですよね? どんな罪になるのですか? 私は誰にいったらいいですか?

賃貸物件への無断侵入:重大な犯罪行為です

これは非常に深刻な問題です。賃貸不動産会社による空き部屋への無断侵入は、不法侵入にあたり、刑事罰の対象となります。 たとえ仲介業者であっても、所有者や管理者の許可なく鍵を作り、部屋に入ることは許されません。 あなたの記述からは、不動産会社が管理業者から鍵を借りていたとしても、その鍵を使って勝手に合い鍵を作成し、無断で部屋に侵入して写真撮影を行っていたことが分かります。これは、明確な違法行為です。

具体的にどのような罪に問われる可能性があるか?

不動産会社の行為は、以下の罪に問われる可能性があります。

  • 建造物侵入罪(刑法130条):人の居住する建造物または、人の看守する建造物に無断で侵入した場合に成立する罪です。 空き家であっても、賃貸物件として管理されている状態であれば、この罪に問われる可能性があります。
  • 窃盗罪(刑法235条):写真撮影自体が窃盗罪に該当するとは限りませんが、部屋の中に私物があった場合、それらを無断で撮影したことがプライバシー権侵害に繋がり、場合によっては窃盗罪に問われる可能性も否定できません。特に、個人情報が写り込んでいる場合などは注意が必要です。
  • プライバシー権侵害:部屋の写真をホームページに掲載することで、所有者のプライバシーを侵害している可能性があります。これは民事上の責任を問われる可能性があります。

これらの罪状は、状況証拠や証拠によって判断されます。 例えば、侵入の目的、撮影した写真の状況、ホームページへの掲載状況など、様々な要素が考慮されます。

具体的な対処法:証拠を確保し、適切な機関に相談しましょう

まずは、冷静に証拠を確保することが重要です。

証拠の確保

  • ホームページのスクリーンショット:不動産会社のホームページに掲載されている問題の写真をスクリーンショットで保存しましょう。日付と時間なども記録しておきましょう。
  • 証言者の確保:もし、他にこの行為を目撃した人がいれば、証言を得ましょう。証言の内容をメモしておきましょう。
  • 賃貸契約書や関連書類:賃貸契約書、管理会社との契約書など、関連する書類を保管しておきましょう。

相談窓口

次に、以下の機関に相談することをお勧めします。

  • 警察:不法侵入は刑事事件です。警察に相談し、事件として捜査してもらうことが重要です。証拠を提示しながら、詳細を説明しましょう。
  • 弁護士:弁護士に相談することで、法的措置を検討できます。弁護士は、あなたの権利を保護し、適切な対応を助けてくれます。特に民事上の損害賠償請求などを検討する場合は、弁護士への相談が不可欠です。
  • 不動産管理業者:管理業者にもこの状況を伝え、今後の対応について相談しましょう。管理業者は、不動産会社と契約を結んでいる可能性があり、重要な情報を持っている可能性があります。
  • 国土交通省:国土交通省のホームページには、不動産に関する相談窓口が掲載されています。相談窓口に問い合わせることも検討しましょう。

インテリアと法律:関連する事例

インテリア業界においても、著作権や肖像権、プライバシー権に関する問題は発生します。例えば、他人の作品を無断で掲載したり、モデルの承諾を得ずに写真を掲載したりする行為は違法です。 今回のケースと同様に、許可なく撮影・掲載された写真は、大きな問題を引き起こす可能性があります。 インテリアデザインの参考資料として、写真を使用する際には、必ず著作権や肖像権、プライバシー権に配慮し、関係者からの許可を得ることが重要です。

まとめ:迅速な対応が重要です

賃貸物件への無断侵入は、重大な犯罪行為です。 証拠を確保し、速やかに警察や弁護士に相談することが重要です。 放置すると、事態が悪化する可能性があります。 早めの対応で、あなたの権利を守りましょう。 また、インテリア業界に関わる皆様も、著作権や肖像権、プライバシー権に関する知識を深め、法令を遵守した行動を心がけましょう。

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