賃貸物件の清掃状況と契約トラブル:入居前の確認と対処法

賃貸のワンルームに入居しました。管理会社である不動産業者ではない不動産で半額の仲介料で仲介をしてもらい、管理会社の不動産屋で契約をしました。 クリーニング済み、ということで、事務所で契約をし、その後一人で入居しました。 ①管理会社とも、仲介業者ともに、実際の入居日の立ち合いがなかったのです。これは、普通のことでしょうか? ②また、当然、消毒済み、などの紙が貼ってあると思い込んでいったら、貼られておらず、ほこりがたまっていました。きれいにしたように見えません。紙が貼ってないんですけど、と電話をしたら、管理会社の事務員に「紙は外しちゃいました」と言われました。でも、それならクリーニングを業者がした、という証拠が残らないですよね?普通なら、消毒しましたっていう紙は残しておくことが=掃除をしたことにならないですか?本当はしていないのに、した、と口で言われているだけで、私は騙されているのでしょうか? 手で触るとほこりが付きます。台所もほこりがたまってました。仮申し込みをしたのが契約・入居日の1週間前です。部屋を数か月前に内覧した時は埃がひどく、その時よりはややまし、という程度です。素人の私が適当にほうきで掃いた、みたいな感じです。 ③なぜわざわざ紙をはがしたのでしょうか?やっぱり最初から掃除してない? でも、確認ができない…。 しかも、素人の私は気づいていなかったのですが、契約に特約として、退去時クリーニングは借主負担としっかりと書いていました。 ④掃除されていない部屋に入ったのに、退去時に掃除代を払わなければなりませんか? ⑤管理会社に相手にされない場合、直接大家に言う方が良いでしょうか?それとも、賃貸の相談できる協会などがありますか?(神奈川県)

賃貸物件の入居時の立ち合いと清掃状況について

ご質問ありがとうございます。賃貸物件への入居に関して、不安な点が多くあるとのこと、大変お気持ちお察しいたします。契約時に清掃済みと説明を受けていたにも関わらず、実際には清掃が不十分であったこと、入居時の立ち合いがなかったことなど、いくつかの問題点が指摘できます。一つずつ詳しく見ていきましょう。

① 入居時の立ち合いについて

入居時の立ち合いは、必ずしも必須ではありませんが、強く推奨される行為です。入居前に物件の状態を双方で確認し、トラブルを未然に防ぐためです。特に、今回のケースのように清掃状況に問題があった場合、立ち合いがあれば証拠として残ります。管理会社と仲介業者が立ち会わなかったことは、不適切な対応と言えます。

② 清掃状況と「消毒済み」表示について

「消毒済み」などの表示がないこと、そして部屋に埃が残っていたことは、明らかに清掃が不十分であることを示しています。管理会社事務員の「紙は外しちゃいました」という説明は、釈然としない説明です。清掃業者が行ったという証拠がないため、実際には適切な清掃が行われなかった可能性が高いです。 清掃業者の証明書や、清掃記録などの証拠を請求するのが良いでしょう。

③ 「消毒済み」表示の撤去理由について

「消毒済み」の表示を剥がした理由について、明確な説明がありません。仮に清掃後に剥がしたとしても、清掃済みの証拠となる書類や写真などを残しておくのが一般的です。この行為は、不透明な対応であり、清掃が行われていない可能性を強く疑わせるものです。

④ 退去時クリーニング費用負担について

契約書に「退去時クリーニングは借主負担」と記載されているとのことですが、これは入居時の清掃状況とは別問題です。入居時において、契約内容に反するほど不適切な状態であった場合、現状回復費用の一部負担を請求できる可能性があります。具体的には、入居時の清掃状況が契約内容に合致していない点を主張し、クリーニング費用の一部減額や免除を求める交渉を行うことが考えられます。

⑤ 管理会社への対応と相談窓口について

まず、管理会社に再度連絡を取り、入居時の清掃状況について具体的な証拠(写真や動画など)を提示しながら、改めて苦情を申し立てましょう。 メールでやり取りをすることで、記録として残ります。それでも対応してもらえない場合は、以下の方法を検討しましょう。

* **直接大家に連絡する:** 管理会社が対応しない場合、大家に直接連絡するのも有効な手段です。大家は、管理会社よりも柔軟に対応してくれる可能性があります。
* **賃貸住宅紛争相談センターに相談する:** 神奈川県には、賃貸住宅に関する相談窓口があります。専門家のアドバイスを受けながら、問題解決に向けて取り組むことができます。

具体的なアドバイス:証拠の確保と交渉

1. 証拠の確保:

* 写真・動画撮影: 部屋の汚れや埃を写真や動画で記録しましょう。特に、汚れが目立つ箇所を重点的に撮影してください。
* 証人確保: もし、友人や知人に部屋を見てもらった場合、証人として証言してもらうことが可能です。
* メールでのやり取り: 管理会社とのやり取りは、必ずメールで行い、記録として残しておきましょう。

2. 管理会社との交渉:

* 冷静に事実を伝える: 感情的な言葉ではなく、事実を淡々と伝えましょう。
* 具体的な要求をする: 何を求めているのかを明確に伝えましょう。例えば、清掃費用の返金、追加清掃の実施などです。
* 書面での回答を求める: 管理会社の回答は、必ず書面で求めるようにしましょう。

3. 賃貸住宅紛争相談センターへの相談:

* **神奈川県の場合:** 神奈川県には、賃貸住宅に関する相談窓口が複数あります。地域の相談窓口を検索し、相談してみてください。
* **相談内容:** 入居時の清掃状況、管理会社との交渉状況、契約書の内容などを詳しく説明しましょう。

専門家の視点:弁護士への相談

状況によっては、弁護士に相談することも有効です。弁護士は、法的観点から適切なアドバイスを行い、必要であれば法的措置を取ってくれます。特に、管理会社との交渉が難航する場合や、高額な費用を請求されている場合は、弁護士への相談を検討しましょう。

まとめ

今回のケースは、入居時の清掃状況が契約内容と大きく異なり、管理会社の対応も不適切であったと言えます。証拠をしっかりと確保し、冷静に交渉を進めることが重要です。それでも解決しない場合は、賃貸住宅紛争相談センターや弁護士に相談することをお勧めします。 今後の賃貸生活において、トラブルを避けるためには、入居前に物件の状態をしっかりと確認し、契約書の内容を理解することが大切です。

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