賃貸物件の水トラブル!茶色の水が出た場合の大家さんの責任と対応

大家をしています。空き部屋をリフォームして貸したところ水が茶色いと入居者からクレームが入りました。この場合、修繕の責任は大家になるのでしょうか。しばらく使っていなかった部屋を、このたびリフォームして貸したのですが、入居者から「茶色の水が出る」とクレームが入りました。他の部屋では問題なく水を使えているので、タンクの問題ではないと思います。修繕をお願いしたところ、リフォームをお願いした会社からは、水の問題は生活者の命にかかわるものだから、リフォーム会社の問題ではないので大家がやることだと言われました。すでに入居者が入っているお部屋なので、どのような対応をすべきなのかがわかりません。アドバイスをいただけないでしょうか。

茶色の水が出た!原因と大家さんの責任

入居者から「水道水が茶色い」というクレームは、非常に深刻な問題です。飲用にも影響する可能性があり、入居者の健康や生活に直接関わるため、迅速な対応が求められます。リフォーム会社が「大家の責任」と述べたように、基本的には大家さん側に修繕責任があります。 民法では、大家には「賃貸物件を居住に適した状態に維持する義務」があります。これは、水道水の供給も含まれます。

茶色の水が出る原因は様々です。

  • 配管の錆び:古い建物では、水道管が錆びており、その錆が水に混ざることがあります。特に、長期間使用していなかった部屋では、配管内部に錆が蓄積している可能性が高いです。
  • 配管内の異物:工事中などに配管内に異物が混入し、それが水と一緒に出ている可能性があります。
  • 給水管の接続不良:リフォーム工事中に給水管の接続が不適切に行われた可能性があります。この場合、リフォーム業者に責任がある可能性も考えられます。
  • 新しい配管からの溶出:新しい配管材によっては、初期に微量の金属成分が溶け出すことがあります。これは、しばらくすると落ち着きますが、初期段階では茶色の水が出る可能性があります。

対応手順:迅速な調査と解決策

入居者からのクレームを受けたら、以下の手順で対応しましょう。

1. 状況の確認と記録

まず、入居者から状況を詳しく聞き取りましょう。いつから茶色の水が出始めたのか、どの蛇口から出ているのか、水の濁りの程度などを記録します。写真や動画を撮っておくことも重要です。

2. 専門業者への依頼

水道工事の専門業者に連絡し、原因調査を依頼しましょう。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。安価な業者を選ぶのではなく、信頼できる業者を選びましょう。調査の結果、配管の老朽化やリフォーム工事の不備が原因だと判明した場合、その旨をリフォーム業者に伝え、責任の所在を明確にしましょう。

3. 原因特定と修繕

専門業者による調査で原因が特定されたら、速やかに修繕を行います。原因によっては、配管の交換が必要になる場合もあります。修繕工事中は、入居者に一時的に水を供給するなどの対応も必要となるでしょう。

4. 入居者への報告と対応

修繕工事の進捗状況を入居者に報告し、不安を取り除くように努めましょう。工事期間中の不便に対する謝罪と、補償(例えば、工事期間中の水道料金の減免など)についても検討しましょう。

5. リフォーム業者との交渉

もし、リフォーム工事の不備が原因だと判明した場合、リフォーム業者に修繕費用を請求する必要があります。契約内容を確認し、責任の所在を明確にしましょう。必要であれば、弁護士に相談することも検討しましょう。

予防策:リフォーム後の水質検査と定期的なメンテナンス

このようなトラブルを防ぐためには、リフォーム後には必ず水質検査を行うことをお勧めします。また、定期的な配管のメンテナンスを行うことで、老朽化によるトラブルを未然に防ぐことができます。

専門家の意見:弁護士と不動産管理会社

このようなトラブルは、法律的な問題に発展する可能性があります。弁護士に相談することで、法的リスクを軽減し、適切な対応を取ることができます。また、不動産管理会社に相談することで、専門的な知識や経験に基づいたアドバイスを受けることができます。

まとめ:迅速な対応と丁寧な説明が重要

茶色の水が出るというトラブルは、入居者の健康と生活に直結する重大な問題です。大家さんとしては、迅速な対応と丁寧な説明を行うことが非常に重要です。専門業者への依頼、原因究明、そして入居者への適切な対応によって、信頼関係を維持し、問題を解決しましょう。 リフォーム業者との責任分担についても、冷静に交渉を進めることが大切です。

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