賃貸物件の床の修理と費用負担:結露と老朽化の責任はどこに?

賃貸物件の修理代について質問致します。1年半前に床の一部がフワフワしていたので、管理会社に報告しました。実際に見てもらった結果、床が抜ける寸前だと言うことで管理会社が依頼した専門業者が後日、見積もりに来ました。業者の方が、部屋中を歩き回り、きしむ音があちこちでするので他の部分も時間の問題かもしれないから全面的に直した方が良いと言ったんですが、管理会社は抜けそうな部分しか直してくれませんでした。修理の日は、管理会社の人も来て抜けそうな床の中を見ましたが、板が湿っていてそれが窓の方まで繋がっていたことから、結露が原因と言うことになりました。管理会社は『上司は結露が原因なら修理代は住人さんに請求してと言ってましたが、今回は老朽化と言うことで上司に報告するので修理代はこちらで負担します。でも結露は住人さんの責任なんでまた同じことがあったら次は修理代は住人さんに負担してもらいます』とのことでした。最近、その時修理した床のすぐ横あたりがフワフワしてきています。その修理以降、結露しないよう北海道ですが冬も窓を閉め切らず、風呂場も使用してない時は換気扇を常につけてました。これでも私が修理代を出して治さなければいけないんでしょうか?物件は築年数15年程の鉄骨で、私は満6年住んでます。9月に更新だったので引っ越したかったのですが、床の異変に気づき、修理代を払って出るくらいならもう少し住もうと思い、また更新してしまいました。私が修理代を出して直さなければならないのかわからないので教えてください。よろしくお願い致します。

賃貸物件における床の修理費用負担:家主と借主の責任

賃貸住宅で発生した修繕費用を誰が負担するかは、その原因によって大きく異なります。今回のケースでは、床の劣化が「結露」と「老朽化」のどちらが原因であるか、そしてその責任の所在が問題となります。

結露と老朽化:それぞれの責任の所在

結露は、室内の湿気によって窓や壁などに水滴が付着する現象です。適切な換気や湿度管理を怠った場合、借主の責任となる可能性があります。しかし、建物の断熱性能が低い場合や、窓の結露対策が不十分な場合などは、家主の責任と判断されることもあります。

老朽化は、建物の経年劣化によるものです。築年数15年の鉄骨造の物件であれば、ある程度の老朽化は避けられません。老朽化による修繕は、原則として家主の負担となります。

今回のケースの分析

ご質問のケースでは、管理会社は当初「老朽化」を理由に修理費用を負担しましたが、結露も原因の一部として指摘しています。 重要なのは、「老朽化が主要な原因であり、結露は付随的な要因」であると判断できるかどうかです。

専門業者による指摘「他の部分も時間の問題かもしれないから全面的に直した方が良い」という発言は重要です。これは、部分的な修理では根本的な解決にならない可能性を示唆しており、老朽化が主要な原因である可能性が高いことを裏付けています。

また、ご自身が結露対策として窓を開け放ったり、換気扇を回し続けていた点も考慮すべきです。これらは、結露の発生を抑制するための適切な措置であり、借主としての責任を果たしていたと言えるでしょう。

管理会社の対応と今後の対応

管理会社の対応は、やや曖昧です。「結露は住人さんの責任」という発言は、結露が主要な原因であると断定した場合にのみ有効です。 老朽化が主要な原因であると判断できるのであれば、管理会社は再度修理費用を負担すべきです。

今後の対応としては、以下の点を管理会社に伝えましょう。

* 専門業者の「全面的な修理が必要」という意見を改めて伝え、老朽化が主要な原因であることを主張する。
* 結露対策として、窓を開け放つ、換気扇を回し続けるなどの努力をしていたことを明確にする。
* 修理箇所周辺の床が再びフワフワし始めたことを伝え、再発の可能性を指摘する。
* 書面でやり取りを行うことをお勧めします。メールや手紙で、これまでの経緯、専門家の意見、ご自身の対応、そして今後の対応を求める内容を明確に記しましょう。

専門家の意見:建築士や不動産鑑定士への相談

状況が改善しない場合、建築士や不動産鑑定士に相談することを検討しましょう。専門家は、建物の状態を客観的に評価し、修理費用の負担責任について適切なアドバイスを与えてくれます。 専門家の意見は、管理会社との交渉において強力な武器となります。

賃貸トラブルを避けるための予防策

今回のケースのようなトラブルを避けるために、以下の点を心がけましょう。

入居前の確認

* 入居前に、建物の状態を入念に確認しましょう。特に床や壁、窓などの劣化状況を写真や動画で記録しておくと、後々のトラブル発生時に役立ちます。
* 賃貸借契約書をよく読み、修繕に関する条項を確認しましょう。

日頃から注意すること

* 定期的に、建物の状態をチェックしましょう。不具合を発見したら、すぐに管理会社に報告することが重要です。
* 適切な換気を行い、結露を防止しましょう。
* 定期的な清掃を行い、建物を清潔に保ちましょう。

まとめ:家主と借主の責任を明確に

賃貸住宅における修繕費用の負担は、その原因によって異なります。今回のケースでは、老朽化が主要な原因である可能性が高く、家主である管理会社が修理費用を負担すべきだと考えられます。 管理会社との交渉が難航する場合は、専門家の力を借りることも検討しましょう。 また、日頃から建物の状態をチェックし、適切なメンテナンスを行うことで、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

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