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賃貸物件の壁と天井の隙間:原因と対策
3年間、突っ張り棒で洗濯物を干していたことで、壁と天井の間に7mmの隙間が空いてしまったとのこと。これは、突っ張り棒の圧力によって壁材やクロスが変形、もしくは剥がれが生じた可能性が高いです。賃貸物件ではよくあるトラブルですが、退去時のチェックで指摘される可能性が高いので、適切な対処が必要です。
1. 自分で隙間を埋める方法
ご自身で補修する場合、以下の手順と材料をご検討ください。ただし、完全に元通りにするのは難しいことをご理解ください。不器用な方や、仕上がりに不安がある場合は、プロに依頼することをお勧めします。
必要な材料
* **パテ:** 壁の材質に合ったパテを選びましょう。石膏ボードなら石膏ボード用パテ、クロスならクロス用のパテが適切です。ホームセンターで容易に入手できます。
* **ヘラ:** パテを塗布するためのヘラが必要です。プラスチック製や金属製のものがあります。
* **マスキングテープ:** パテがはみ出さないように、隙間周辺にマスキングテープを貼ります。
* **サンドペーパー:** パテが乾燥したら、表面を滑らかにするためにサンドペーパーで研磨します。
* **プライマー(必要に応じて):** パテの密着性を高めるために、プライマーを塗布すると効果的です。
* **ペンキまたは壁紙用接着剤(必要に応じて):** パテの色と壁の色が異なる場合は、ペンキで色を合わせるか、壁紙の柄を再現する必要があります。
手順
1. **隙間を掃除する:** 隙間にあるほこりやゴミを丁寧に掃除機やブラシで取り除きます。
2. **マスキングテープを貼る:** 隙間周辺にマスキングテープを貼り、パテがはみ出さないように保護します。
3. **パテを塗布する:** ヘラを使って、隙間全体にパテを丁寧に塗り込みます。一度に厚く塗らず、数回に分けて薄く塗り重ねることで、より綺麗に仕上がります。
4. **乾燥させる:** パテが完全に乾燥するまで待ちます。乾燥時間はパテの種類や厚さによって異なりますので、製品の説明書をよく確認してください。
5. **研磨する:** 乾燥後、サンドペーパーでパテの表面を滑らかに研磨します。
6. **塗装または壁紙の修復(必要に応じて):** パテの色と壁の色が異なる場合は、ペンキで色を合わせるか、壁紙を貼り直す必要があります。
2. 放置した場合とプロの補修方法
隙間を放置し、不動産会社に指摘された場合、敷金から補修費用を差し引かれる可能性が高いです。その費用は、損傷の程度や補修方法によって異なりますが、数千円から数万円かかる可能性があります。
プロは、以下の様な方法で補修を行います。
* **クロス張替え:** 隙間が大きく、パテで補修できない場合は、クロスを部分的に張替えする必要があります。これは、専門業者に依頼する必要があります。
* **壁材の修復:** 隙間が壁材自体に及んでいる場合は、壁材の修復が必要になる場合があります。これは、専門業者に依頼する必要があります。
* **特殊なパテの使用:** プロは、より高品質なパテや、壁材に合わせた特殊なパテを使用することで、より自然な仕上がりを実現します。
3. 敷金を多く戻してもらうための最善策
敷金を多く戻してもらうためには、早期の対応と丁寧な清掃が重要です。
- 早期発見・早期対応:** 気づいた時点で、できる範囲で補修を試みることで、損傷の拡大を防ぎ、補修費用を抑えることができます。
- 写真撮影:** 傷や汚れの状態を写真に記録しておきましょう。これは、後々のトラブルを防ぐために非常に重要です。
- 丁寧な清掃:** 退去時には、徹底的に清掃を行いましょう。清掃が不十分だと、清掃費用を差し引かれる可能性があります。
- プロへの相談:** 不安な場合は、専門業者に相談して適切な補修方法をアドバイスしてもらうのも良いでしょう。
- 不動産会社との交渉:** 退去時に、不動産会社と丁寧に交渉することで、敷金の減額を最小限に抑えることができます。
まとめ
突っ張り棒による壁と天井の隙間は、早めの対処が重要です。自分で補修する場合は、適切な材料と手順を理解し、慎重に作業を行いましょう。完璧な修復が難しい場合は、プロに依頼するのも一つの選択肢です。退去時のトラブルを避けるためにも、丁寧な対応を心がけましょう。