賃貸物件の初期不良と日割家賃:トイレと換気扇の故障で入居できない場合の対処法

賃貸物件を7月10日に契約しました。しかし、部屋に入って掃除してみると、1、トイレが壊れていて水がずっと流れてしまっていて、水がタンクに貯まらない状態。2、換気扇が壊れていてまったく動かない。不動産が調度、夏期休暇に入ってしまい、夏期休暇が終わってすぐに連絡し、まずは業者にトイレを見に来てもらったが、メーカーに部品を取り寄せないと修理ができないと言われ、結局なおらず。不動産から電気屋に電話してもらったが、換気扇を取り寄せないとダメらしく、連絡待ちの状態。荷物は(タンスや電化製品等)部屋に置いてあります。ただ、トイレがちゃんと機能しないので、入居していません。こんな場合は、実際にトイレと換気扇が治った時点で、再度契約し直す事は出来ますでしょうか?先に支払った日割家賃は返ってくるのでしょうか?

賃貸物件の初期不良と入居者の権利

賃貸物件を契約したにも関わらず、トイレと換気扇が故障しているという状況は、非常に残念な事態です。 これは、「瑕疵(かし)」と呼ばれる、物件に存在する欠陥に該当する可能性が高いです。 賃貸借契約において、入居者は「瑕疵のない物件」を借りる権利を有しています。 トイレと換気扇の故障は、日常生活に重大な支障をきたすため、入居を拒否できるだけでなく、日割家賃の返還請求もできる可能性があります。

日割家賃の返還請求の可能性

まず、重要なのは「入居していない」という事実です。 荷物を置いているとはいえ、トイレが使えない状態では、事実上居住に適さない状態と言えます。 この点を明確に不動産会社に伝え、日割家賃の返還を請求することが重要です。

具体的な対応としては、以下の手順を踏むことをお勧めします。

1. 状況を正確に記録する

* 故障箇所の状況を写真や動画で記録しましょう。
* 不動産会社との連絡履歴(メールや電話記録)も残しておきましょう。
* 修理依頼の日時、業者の対応内容なども記録に残すことが重要です。

2. 不動産会社への書面での請求

口頭でのやり取りだけでなく、内容証明郵便で日割家賃の返還請求を行うことをお勧めします。 内容証明郵便は、送付記録が残るため、証拠として有効です。 請求書には、以下の点を明確に記載しましょう。

* 契約日と入居予定日
* 故障箇所の状況と、それが居住に与える影響
* 修理完了の見込みとその間の居住不能期間
* 返還を請求する日割家賃の金額

3. 弁護士への相談

不動産会社が返還に応じない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。 弁護士は、法律に基づいた適切な対応をアドバイスし、必要であれば訴訟手続きも代行してくれます。

契約のやり直しは可能か?

トイレと換気扇の修理が完了した後、改めて契約をやり直すことは、原則として可能です。 ただし、これは不動産会社との合意が必要です。 修理完了後、物件の状態を確認し、問題なければ改めて契約を締結する、という流れになります。 この場合、新たな契約書が作成されることになります。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、より確実な対応を取ることができます。弁護士は、賃貸借契約に関する法律の専門家であり、あなたの権利を保護するための適切なアドバイスを提供してくれます。特に、不動産会社との交渉が難航する場合は、弁護士の介入が有効です。

具体的な事例

過去には、同様の事例で、入居者が日割家賃の全額返還を得られたケースもあります。 ただし、具体的な金額や対応は、物件の状態、契約内容、不動産会社の対応などによって異なります。 そのため、個々の状況に合わせた対応が重要です。

インテリア選びへの影響と今後の対策

今回のトラブルは、物件の選定段階で注意すべき点を浮き彫りにしています。 今後、賃貸物件を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

* 内覧を十分に行う: トイレや換気扇などの設備を丁寧に確認しましょう。 気になる点があれば、遠慮なく不動産会社に質問しましょう。
* 写真や動画で記録する: 内覧時に、物件の状態を写真や動画で記録しておきましょう。 トラブル発生時に証拠として役立ちます。
* 契約書をよく読む: 契約書には、重要な事項が記載されています。 特に、瑕疵担保責任に関する条項をよく確認しましょう。 不明な点があれば、不動産会社に質問しましょう。
* 専門家への相談: 不安な点があれば、弁護士や不動産会社に相談しましょう。

まとめ

賃貸物件の初期不良によるトラブルは、入居者にとって大きな負担となります。 しかし、適切な対応を取れば、日割家賃の返還や契約のやり直しも可能です。 重要なのは、証拠をしっかり残し、迅速かつ適切な行動をとることです。 そして、今後の賃貸物件選びにおいては、より慎重な物件選びと契約締結を心掛けましょう。 今回の経験を活かし、快適な住まい選びを実現してください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)