Contents
内見なし契約における清掃・メンテナンスの不安
賃貸物件を内見せずに契約する場合、退去後の清掃・メンテナンスが不十分であるという不安は、残念ながら現実的な懸念です。特に、既に借り手が決まっている物件の場合、大家さんや管理会社が清掃に手を抜く可能性も否定できません。しかし、適切な対応を取ることで、そのリスクを最小限に抑えることができます。
清掃・メンテナンスに関する約束を取り付ける方法
内見できない状況で、清掃状態を保証してもらうためには、以下の点を契約前に確認し、明確な合意を得ることが重要です。
1. 具体的な清掃内容の確認
「綺麗に清掃してください」という曖昧な表現ではなく、具体的な清掃内容を提示しましょう。例えば、以下の点を挙げ、不動産会社やオーナーに確認することをお勧めします。
- 壁・天井の汚れ:汚れの有無、清掃方法(拭き掃除、洗浄など)
- 床:傷や汚れの有無、ワックスがけの有無、フローリングの清掃方法
- キッチン:シンク、コンロ、換気扇、排水口の清掃、油汚れの除去
- 浴室:カビ、水垢、排水口の清掃
- トイレ:便器、床、壁の清掃、消毒
- 窓:ガラス、サッシの清掃
- その他:照明器具、ドアノブ、スイッチなどの清掃
さらに、「プロの清掃業者に依頼する」ことを確認し、業者名や連絡先を提示してもらうのも有効です。
2. 書面による合意
口約束ではなく、契約書に清掃内容を明記してもらうことが最も重要です。不動産会社やオーナーに、清掃に関する事項を特約として追加するよう依頼しましょう。特約には、清掃の基準、業者の選定、完了後の確認方法などを具体的に記載します。書面に残すことで、後々のトラブルを回避できます。書面でお願いすることは、決して印象が悪いことではありません。むしろ、責任感と誠実さを示す行為と言えます。
3. 写真や動画による証拠
可能であれば、退去後の清掃状態を写真や動画で記録してもらうことを提案しましょう。これにより、清掃が適切に行われたかどうかの客観的な証拠となります。
4. 契約前に現状確認
物件の上階を内見する際に、現状の写真や動画を撮影しておきましょう。特に、気になる箇所の状態を詳細に記録しておけば、退去後の状態との比較が容易になります。
5. 不動産会社への相談
不動産会社は、物件の管理・賃貸業務において重要な役割を担っています。清掃に関する不安や疑問点があれば、遠慮なく不動産会社に相談しましょう。彼らは、大家さんとの交渉や、清掃業者の手配など、適切な対応を支援してくれるはずです。
オーナーへの直接交渉
オーナーに直接交渉することも有効です。特に、オーナーが個人の場合、直接話をすれば、より丁寧な対応を期待できます。ただし、不動産会社を介して交渉する方がスムーズに進むケースも多いので、不動産会社と相談しながら進めることが重要です。
専門家の意見
不動産賃貸に関する専門家である弁護士や不動産コンサルタントに相談することも有効です。彼らは、法律的な観点からアドバイスをしてくれますし、契約書に特約を追加する際のサポートも行ってくれる可能性があります。
具体的な例文
契約書に記載する特約の例として、以下のような文言を参考に検討してみましょう。
「本契約に係る物件の退去時における清掃は、(清掃業者名)によるプロの清掃業者による清掃とする。清掃範囲は、壁、天井、床、キッチン、浴室、トイレ、窓など全室に及び、具体的な清掃内容は別紙に記載する。清掃完了後、借主は立会いを行い、清掃状況を確認する。万が一、清掃が不十分な場合は、再清掃を依頼する権利を借主は有する。」
まとめ
内見なしでの賃貸契約は、リスクを伴いますが、適切な対応をすることで、そのリスクを軽減できます。具体的な清掃内容を明確にし、書面による合意を得ることで、安心して契約を進めることができるでしょう。不安な点があれば、不動産会社やオーナー、専門家に相談することをお勧めします。