賃貸物件の修繕トラブル:焦げ付きコンロと錆びたポストへの対応

物件内の造作物に対して新たな賃借人からクレームが続いて困っています。個人で不動産経営をしております。先週より三人家族の賃借人様が数回内見して当方が所有する一戸建ての物件を気に入ってもらい来月より入居と話がトントン拍子に決まりました。しかし昨日になって仲介業者を通して○システムキッチンのバーナー周りが焦げているのが気になるので修理もしくは交換して欲しい。○メールボックスが汚れているので交換して欲しいなどと言ってきました。物件そのものは二ヶ月前に明け渡しになった時に不動産業者立会いのもと原状回復工事が必要と思われた浴室内装の全面工事や各部屋クロス張替え、フローリング部分補修など必要と思われる部分の修繕工事は全て行っていたつもりだったので当初はピンとこなかったのですが本日改めてその部分を確認してみるとシステムキッチンのコンロ部分については三個の各バーナー周りとプレートの僅かな隙間を塞ぐための幅2cm程度のリングが焦げて少々錆が浮いており、またステンレス製のメールボックスは表から見ると全く汚れていないのですが裏側に多少程度の錆が浮いていたものの両方ともモチロン壊れている訳でもなく使用にも何一つ問題はありません。賃借人様の立場からしてみれば「出来るだけ新築に近い状態で借りたい」と言う気持ちなのは解らないでも無く、本当に必要であれば当方も交換や修理を施しますが二ヶ月前に既に新車一台かえる程の費用を掛けて修繕工事は行っており、またこのような用件は言い出したらキリが無いので当方にその義務ないのではないと思われて仕方ありません。このような場合、どうしたら良いでしょうか?○仲介業者と賃借人との間で契約書の作成や初期費用の受け渡しは終っており、当方の管理口座に必要料金の送金も完了していますが当方は契約書には署名捺印は未だしていません。

賃貸物件における修繕責任と原状回復

賃貸物件の修繕に関するトラブルは、家主と賃借人の間で認識の相違が生じやすい問題です。今回のケースでは、家主様は既に大規模な修繕工事を終えており、賃借人様の要求が過剰だと感じているようです。しかし、賃借人様は「新築に近い状態」を期待しているため、双方の立場を理解した上で対応策を検討する必要があります。

重要:契約書への署名捺印前であることの利点

まず、重要なのは契約書への署名捺印がまだ済んでいないという点です。これは、交渉の余地を残せる大きなメリットとなります。まだ契約が完全に成立していないため、賃借人様との話し合いを通じて、修繕範囲や費用負担について合意形成を目指せます。

賃借人様のクレームへの対応策

賃借人様のクレームは、システムキッチンとメールボックスの2点です。それぞれについて、具体的な対応策を検討しましょう。

システムキッチン:焦げ付きバーナーの対応

システムキッチンのバーナー周りの焦げ付きは、写真撮影して賃借人様と仲介業者に共有しましょう。「使用に問題ない状態」であることを明確に示すことが重要です。

  • 写真や動画で現状を記録:焦げ付きの程度、機能性の問題がないことを客観的に示す証拠として残しましょう。
  • 専門家の意見を参考にする:必要であれば、キッチン設備の専門業者に現状確認を依頼し、意見書を作成してもらうのも有効です。専門家の意見は、交渉において強い味方になります。
  • 代替案の提示:交換ではなく、清掃や部分的な修理を提案するのも一つの方法です。「現状維持」ではなく、「より良い状態への改善」を提案することで、賃借人様の不安を解消できる可能性があります。
  • 費用負担の明確化:もし修理や交換を行う場合、費用負担の割合を明確にしましょう。契約書に明記されていない場合は、話し合いで決定する必要があります。

メールボックス:錆びの対応

メールボックスの裏側の錆についても、写真撮影を行い、現状を共有します。こちらも使用に支障がないことを明確に示すことが重要です。

  • 表側の状態も確認:表側が綺麗であれば、裏側の錆はそれほど問題視されない可能性があります。
  • 清掃を提案:錆落としなどの清掃を提案し、費用負担について話し合うのも良いでしょう。
  • 交換は最終手段:交換は費用がかかりますので、清掃で対応できない場合に検討しましょう。

交渉におけるポイント

交渉においては、以下の点を意識しましょう。

冷静かつ丁寧な対応

感情的にならず、冷静かつ丁寧に対応することが大切です。賃借人様の気持ちを理解し、共感する姿勢を示すことで、良好な関係を築くことができます。

法的根拠の確認

賃貸借契約書、原状回復に関するガイドラインなどを確認し、家主としての権利と義務を明確に理解しておきましょう。

仲介業者との連携

仲介業者は、家主と賃借人の間の橋渡し役です。積極的に連携を取り、状況を共有し、解決策を探りましょう。

譲歩と妥協

全てを自分の主張通りに押し通すのではなく、必要に応じて譲歩や妥協をすることも重要です。小さな譲歩が、大きなトラブルを防ぐことに繋がることもあります。

最悪の場合のシナリオと対応

話し合いがまとまらない場合は、契約を解除する可能性も考慮する必要があります。契約書に署名捺印していない段階であれば、比較的容易に契約解除できる可能性があります。ただし、契約解除には費用が発生する可能性があるため、慎重に判断しましょう。

まとめ

賃貸物件の修繕トラブルは、家主と賃借人の双方にとってストレスとなる問題です。冷静な対応と、適切なコミュニケーションによって、円満に解決を目指しましょう。今回のケースでは、契約書への署名捺印前であることを活かし、賃借人様との話し合いを通じて、双方にとって納得できる解決策を見つけることが重要です。 専門家への相談も有効な手段となりますので、必要に応じて弁護士や不動産管理会社に相談することをお勧めします。

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