賃貸物件のベランダに物干しがない!設置について家主と相談する方法とDIY設置の注意点

借家を借りようと思っています。ベランダに物干しがないので付けて欲しいのですが…。引っ越しを考えています。持ち家だったところを初めて人に貸すとのことで、見せてもらったところ、ベランダに物干しがありませんでした。竿がないのではなく、物干し自体がありません。庭もない家なので、不動産屋さんから家主さんに「物干しを付けてもらえないか」とお願いしましたが、「現状のままでしか貸せない。自分で付けることは勝手にしてもらっていい」と言われました。家主さんは近くに住んでいないそうです。生活に必要なことをお願いしたつもりなのですが…このままの状態だと洗濯物を干せないんです…。これからも賃貸でやっていくのなら、最初に付けてくれてもいいのに…と思ってしまいました。仕方ないので、自分たちで付けるつもりですが、引っ越すときは取り外していこうと思ってしまっています。よくあることなのでしょうか。これからなにか不具合があったときも、自分で直せ、なんていわれないか不安になっています。

賃貸物件のベランダ物干し事情:家主の対応と借主の権利

賃貸物件でベランダに物干しがない、というケースは、残念ながら珍しくありません。特に築年数の古い物件や、改修がされていない物件では、このような状況に遭遇することがあります。今回のケースでは、家主さんが「現状のまま」を主張し、設置を拒否している点が問題です。しかし、洗濯物を干すことは生活に不可欠な行為であり、借主にはそのための適切な設備を要求する権利があると言えるでしょう。

家主の責任と借主の権利:法律的な観点

民法では、賃貸借契約において、家主は「目的物の使用・収益に必要な状態を維持する義務」を負っています。これは、居住に適した状態を保つことを意味し、洗濯物を干すための設備もその一部と解釈できる可能性があります。ただし、現状回復義務との兼ね合いも考慮する必要があります。

家主が物干し竿の設置を拒否した理由を詳しく知る必要がありますが、もし、ベランダの強度や構造上の問題、近隣住民への配慮など、正当な理由がない限り、家主の対応は適切とは言えません。

不動産会社への相談と家主との交渉

まずは、不動産会社に改めて状況を説明し、家主との交渉を依頼することが重要です。不動産会社は家主と借主の橋渡し役として、より円滑な解決を図る役割を担っています。交渉の際には、以下の点を明確に伝えましょう。

* 洗濯物を干す場所がないことによる生活上の不便さ
* 物干し台設置の必要性と、それが生活に不可欠であること
* 設置費用や撤去費用に関する具体的な提案(費用負担の割合など)

DIY設置:安全性を考慮した方法と注意点

家主との交渉が難航する場合、ご自身で物干し台を設置することも検討できます。ただし、安全面には十分注意する必要があります。

安全な設置方法

* ベランダの強度を確認する:ベランダの手すりや床の強度が物干し台の重量に耐えられるか、事前に確認しましょう。不安な場合は、専門業者に相談することをお勧めします。
* 適切な物干し台を選ぶ:ベランダのサイズや形状に合った物干し台を選びましょう。壁に穴を開けずに設置できるタイプや、手すりに固定できるタイプなど、様々な種類があります。
* 設置方法を熟知する:説明書をよく読んで、正しく設置しましょう。不安な場合は、専門業者に依頼することも検討してください。
* 転倒防止対策:地震や強風などで物干し台が転倒しないよう、しっかりと固定しましょう。
* 安全な材料を使用する:耐久性があり、腐食しにくい素材の物干し台を選びましょう。

撤去時の注意点

自分で設置した物干し台は、退去時に必ず撤去する必要があります。設置前に、家主と撤去方法や費用負担について合意しておきましょう。設置箇所の壁や床に傷をつけないよう、慎重に作業を行うことが重要です。

専門家への相談:弁護士や建築士に相談

家主との交渉がうまくいかない場合、弁護士や建築士に相談することも検討しましょう。弁護士は法律的な観点からアドバイスを行い、建築士はベランダの強度や適切な設置方法についてアドバイスをしてくれます。

具体的な事例:ベランダ物干し設置の成功例

Aさんは築30年の賃貸マンションに住んでいました。ベランダに物干し場がなく困っていたAさんは、不動産会社を通じて家主と交渉。家主は当初、設置を渋りましたが、Aさんがベランダの強度を専門業者に確認した報告書と、安全性の高い物干し台の提案書を提出したことで、最終的に設置を許可されました。費用は折半することで合意しました。

まとめ:家主との良好な関係を築きながら解決策を見つける

賃貸物件でベランダに物干しがない場合、家主との丁寧な交渉が重要です。法律的な知識を理解し、安全性を考慮した上で、適切な解決策を見つけることが大切です。DIYでの設置も選択肢の一つですが、安全面には十分注意し、家主との合意を得ることが不可欠です。どうしても解決しない場合は、専門家への相談も検討しましょう。

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