賃貸物件のフローリング劣化と原状回復費用:引っ越し前に知っておきたいこと

賃貸物件に居住しておよそ2年経ちます。来月引っ越しを予定しています。本日、掃除をしていたところ、フローリングの1か所に他の部分とは違う色を下部分を見つけました。(大きさは5cm×30cm程です。)また、手触りも他の部分と比べザラザラしていましたので、日々の掃除でワックスが剥がれたのではないかと考えています。掃除内容は、クイックルワイパー(空拭きタイプ・フローリング用のウェットタイプ)のみです。フローリング自体にも、若干のキズ(大きさは米粒程度)が4か所~5か所程あり、原状回復費が不安で質問させてもらっています。上記の場合、原状回復費というのはいくら位の負担になるのでしょうか?また、ワックス剥がれの場所についてですが、これ以上悪化させないために、引っ越しまでの1か月の間にとれる対策等はありますか?ご助言の程、よろしくお願いします。

賃貸物件のフローリングの傷やワックス剥がれに関する原状回復費用

賃貸物件の退去時の原状回復費用は、借主の故意・過失による損傷でない限り、借主の負担とはなりません。しかし、経年劣化による損耗と、借主の故意・過失による損傷の線引きは曖昧な部分があり、トラブルになるケースも少なくありません。

ご質問のケースでは、5cm×30cmのワックス剥がれと、米粒程度のキズが数カ所あります。ワックス剥がれは、日常的な使用によるものと判断される可能性が高く、原状回復費用は発生しない可能性が高いです。しかし、キズについては、状況によっては借主負担となる可能性があります。

原状回復費用の算出方法と目安

原状回復費用の算出方法は、以下の要素を考慮して行われます。

  • 損傷の程度:キズの大きさ、深さ、ワックス剥がれの面積など
  • 損傷の原因:経年劣化、故意・過失など
  • 修繕方法:ワックスがけ、フローリングの交換など
  • 業者への見積もり:複数の業者から見積もりを取り、比較検討する

米粒程度の小さなキズであれば、費用はそれほど高額にはならない可能性が高いです。しかし、ワックス剥がれと合わせて、数千円から一万円程度の費用が発生する可能性も否定できません。具体的な費用は、不動産会社や管理会社に状況を説明し、見積もりを取るのが確実です。

専門家(不動産管理会社)の視点

不動産管理会社に勤務する経験豊富な担当者によると、「2年間の使用で、米粒程度のキズが数カ所と、5cm×30cm程度のワックス剥がれであれば、通常は借主負担とはならないケースが多いです。ただし、契約書に特別な条項がないか確認する必要があります。また、写真や動画で証拠を残しておくことが重要です。」とのことです。

ワックス剥がれの悪化を防ぐための対策

引っ越しまで1ヶ月ありますので、ワックス剥がれを悪化させないための対策を講じましょう。

引っ越しまでの対策

  • 水拭きを避ける:クイックルワイパーのウェットタイプは、ワックスを剥がす可能性があります。今後は空拭きタイプのみを使用しましょう。また、水拭きをする際は、極力絞り切った雑巾を使用し、すぐに乾拭きすることを心がけてください。
  • 家具の移動を最小限にする:家具の移動によって、さらにワックスが剥がれる可能性があります。必要がない限り、家具の移動は避けましょう。
  • 保護材を使用する:ワックスが剥がれている部分に、保護材(例えば、薄いクッションシートなど)を敷いて、摩擦によるさらなる損傷を防ぎましょう。ただし、粘着性の強いものは使用を避けましょう。
  • 専門業者への相談:どうしても不安な場合は、フローリングの補修を専門とする業者に相談してみましょう。ただし、費用対効果を考慮し、引っ越しまで時間がないことを考慮すると、現状維持に努める方が良いかもしれません。

退去時の注意点

退去時には、現状を写真や動画で記録しておきましょう。そして、不動産会社に現状を説明し、原状回復費用に関する見積もりを依頼しましょう。契約書をよく確認し、不明な点は積極的に質問しましょう。

まとめ:冷静に対処し、証拠を残すことが重要

賃貸物件のフローリングの傷やワックス剥がれは、多くの場合、経年劣化と判断されます。しかし、状況によっては借主負担となる可能性もあります。冷静に対処し、写真や動画で証拠を残しておくことが、トラブルを防ぐために非常に重要です。引っ越し前に不動産会社としっかりとコミュニケーションを取り、不明な点は解消しておきましょう。

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