賃貸物件の画像と実物に違いがあった時の対応
遠方から賃貸物件を契約されたとのこと、大変な状況ですね。ネット掲載画像と実物に相違があった場合、非常に残念な気持ちになります。しかし、慌てずに対処しましょう。 まず重要なのは、証拠をしっかり確保することです。 ご主人が撮影した写真、物件のネット掲載画像、そして契約書のコピーなどを保管しておきましょう。これらの証拠は、後々の交渉に必要になります。
1. 不動産会社への連絡と内容確認
まずは、契約した不動産会社に連絡を取り、画像と実物の相違について具体的に説明しましょう。 記載内容と異なる点、例えば「ガスコンロがビルトインと記載されていたが、実際には設置されていなかった」「エアコン付きと記載されていたが、設置されていなかった」「テレビインターホンと記載されていたが、普通のインターホンだった」といった点を、証拠となる写真と共に明確に伝えましょう。
2. 契約書の確認
契約書に、ガスコンロやエアコン、テレビインターホンなどの設備について具体的な記載があるか確認しましょう。契約書に明記されていれば、不動産会社は責任を負う可能性があります。 もし記載が曖昧であったり、記載がなかったとしても、掲載画像と説明に基づいて契約を締結したことを主張できます。
3. 不動産会社への交渉
不動産会社との交渉では、冷静かつ丁寧に説明することが大切です。感情的に訴えるのではなく、客観的な証拠に基づいて、問題点を指摘しましょう。 例えば、「掲載画像と異なるため、契約内容に誤解があった」と伝え、補償を求めることができます。
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具体的な交渉例
* エアコンの設置: 「掲載画像ではエアコン付きと明記されており、その点を重視して契約しました。エアコンがないことで生活に支障があるため、設置費用を負担していただくか、家賃の減額をお願いしたい」
* ガスコンロの設置: 「システムキッチンにビルトインコンロがあると記載されていたのに、実際には設置されていませんでした。調理に支障があるため、ガスコンロの設置費用を負担していただくか、家賃の減額をお願いしたい」
* インターホンの交換: 「テレビインターホンと記載されていたのに、普通のインターホンでした。セキュリティ面での不安があるため、テレビインターホンへの交換費用を負担していただくか、家賃の減額をお願いしたい」
4. 具体的な解決策の提示
交渉では、具体的な解決策を提示することが重要です。 例えば、エアコンやガスコンロの設置費用を負担してもらう、家賃を減額してもらう、あるいは違約金などを請求するなど、複数の解決策を提示することで、交渉がスムーズに進みやすくなります。
5. 弁護士への相談
不動産会社との交渉がうまくいかない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。 弁護士は、法律的な観点から適切なアドバイスを行い、必要に応じて法的措置を取ってくれます。
賃貸物件を選ぶ際の注意点
今回の様なトラブルを避けるために、賃貸物件を選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
1. 現地確認の重要性
可能な限り、現地を確認することが最も重要です。 ネット上の画像は、実際の色味や状態を正確に反映していない場合があります。 特に遠方の物件の場合は、信頼できる友人や知人に同行してもらう、もしくは不動産会社に詳細な写真を送ってもらうなど、現地確認に代わる対策を講じましょう。
2. 契約書の内容を丁寧に確認
契約書には、設備や備品に関する記載が明確にされているかを確認しましょう。 曖昧な表現や記載がない場合は、不動産会社に確認し、書面で明確化してもらうことが重要です。
3. 画像だけでなく、詳細な説明も確認
物件の画像だけでなく、物件説明にも注意深く目を通しましょう。 設備や備品に関する記載が正確であるか、また、疑問点があれば不動産会社に問い合わせるようにしましょう。
4. 不動産会社との信頼関係
不動産会社との信頼関係を築くことも重要です。 誠実で対応の良い不動産会社を選ぶことで、トラブル発生時の対応もスムーズになります。
専門家の視点:弁護士からのアドバイス
弁護士の視点から見ると、今回のケースでは、不動産会社が掲載画像と異なる物件を提供したことにより、契約内容に虚偽があったと主張できる可能性があります。 そのため、契約書の内容、掲載画像、そしてご主人が撮影した写真などを証拠として、不動産会社に損害賠償請求を行うことも検討できます。
まとめ
賃貸物件の契約は、生活に大きく関わる重要な契約です。 ネット上の情報だけに頼らず、現地確認や契約書の内容確認を徹底し、トラブルを未然に防ぎましょう。 もしトラブルが発生した場合でも、慌てずに対処し、冷静に交渉を進めることが大切です。 それでも解決しない場合は、弁護士に相談することを検討してください。