賃貸物件のガラス破損と保険金請求:不正請求への対応と法的リスク

このままでは私は”悪者”にされてしまいます!! 世間でいう”大家”さんに雇われている者です。 自社所有物件の経理および一般事務担当です。入社してまだ半年ほどしか経過しておらず、業界のことなどは不勉強な状態です。 社長が一人おり、事務一般を私が担当しています。 このたび入居者の方が退去され、部屋を調べてみると、ガラスにひびが入っていることがわかりました。そこで、社長がビルの建設会社に見積もりを取ってもらい、保険金の請求する流れとなりました。 今日は保険会社の営業マンと打ち合わせをする約束になっていましたが、社長に別の用事があったため、私が営業マンと会って見積書を手渡すように指示をうけていました。それ以外の指示は受けていません。 ところが、営業マンとの打ち合わせ内容は、私にとって信じがたいものでした。 「ガラスのヒビは、おそらく入居者がつけたもの。だとすれば、大家が敷金・礼金の範囲で修繕するものであって、本来は保険会社は関係ない。これを保険会社が処理するとなると、別途入居者の人に保険会社から請求がいくことになる。それを避けて、面倒な手間なく保険金を降りるように便宜を図ってあげましょう。それしか保険金の降りる方法はありません。”従業員であるあなた”が、部屋の片づけの際に、不注意で物をぶつけてしまい、ガラスに傷がついてしまったことにすればいいのです」 私はびっくりしてしまいました。私は思わず営業マンに問いかけました。 「私に犠牲になれというの?」 すると、営業マンは言います。「あなたはぼくと社長のどちらの味方なのか。 言うとくけど、こんな内容で保険金がもらえるなんて考えてんじゃないでしょうね。 本来なら難しいものを、ぼくが絵を描くことで、保険金が下りるようにしてあげようって言っているんです。従業員のあなたが協力してくれないんなら、僕も知ったことではありませんよ」 彼は保険がおりる、おりないの境目、つまりグレーゾーンを知っているようでした。 そして、保険金が欲しければ口裏を合わせてくれなければ困ると私に言い渡したのです。 彼はこの”絵”をもとに、社長に印をもらい、保険金を支払うつもりでいます。 このままでは、私は、彼の描いた絵の通り、会社に対して大金の必要な損害の与えた人物として、公にされたしまうのでしょうか?私の考えすぎですか? こんなことは保険業界では暗黙の了解とされているのでしょうか?

状況と問題点

あなたは賃貸物件の経理事務担当として、退去後の部屋のガラス破損を発見し、保険金請求に関わっています。しかし、保険会社の営業マンから、不正な保険金請求を提案され、困惑している状況です。営業マンは、入居者の責任である可能性が高いガラス破損を、あなたの不注意によるものとして偽装し、保険金を不正に取得しようとしています。これは、あなたを「悪者」に仕立て上げ、責任を負わせる企みです。

不正請求への対応

この状況は、非常に危険であり、断固として拒否する必要があります。以下に、具体的な対応策を示します。

1. 証拠の確保

まず、営業マンとのやり取りの証拠を確保することが重要です。

  • 録音・録画:営業マンとの会話は、可能な限り録音・録画しておきましょう。証拠として非常に有効です。
  • メモ:会話の内容を詳細にメモし、日付や時間などを記録しましょう。メールやメッセージのやり取りがあれば、保存しておきましょう。
  • 見積書:保険会社から提示された見積書は、証拠として大切に保管しましょう。

これらの証拠は、後々のトラブル発生時に、あなたの潔白を証明する重要な役割を果たします。

2. 社長への報告

営業マンとのやり取りを、すぐに社長に報告しましょう。状況を正確に伝え、不正請求への加担を拒否していることを明確に伝えましょう。社長の反応によっては、弁護士に相談する必要があるかもしれません。

3. 保険会社への連絡

営業マンの不正行為を、保険会社の上司やコンプライアンス部門などに報告することも検討しましょう。保険会社は、不正行為を厳しく取り締まっています。内部告発によって、不正行為を阻止し、会社を守ることもできます。

4. 弁護士への相談

もし、社長が営業マンの不正行為に加担したり、あなたに責任を押し付けようとしたりした場合、弁護士に相談することが重要です。弁護士は、あなたの権利を守り、適切な対応策をアドバイスしてくれます。

法的リスクと責任

不正な保険金請求に関与した場合、あなた自身も法的責任を問われる可能性があります。

  • 詐欺罪:不正な手段で保険金を得ようとする行為は、詐欺罪に該当する可能性があります。
  • 偽証罪:虚偽の供述をすることは、偽証罪に該当する可能性があります。

これらの罪に問われた場合、重い罰則が科せられる可能性があります。

保険業界の現状

今回のケースのように、保険業界で不正が行われているケースは、残念ながら存在します。しかし、それは業界全体の慣習や暗黙の了解ではありません。不正行為は犯罪であり、決して許されるものではありません。

具体的なアドバイス

* 毅然とした態度を貫く:営業マンの不正な提案には、毅然とした態度で拒否しましょう。曖昧な対応は、かえって事態を悪化させる可能性があります。
* 記録を残す:すべてのやり取りを記録し、証拠として保管しましょう。
* 専門家に相談:弁護士や税理士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
* 倫理観を重視:不正行為には決して加担せず、倫理観を重視した行動を心がけましょう。

グレーゾーンを避けるための対策

今回のケースは、保険金請求におけるグレーゾーンを突いたものです。このようなグレーゾーンを避けるためには、以下の対策が有効です。

  • 契約内容の確認:保険契約の内容をしっかりと確認し、どのようなケースが保険適用となるのかを理解しておきましょう。
  • 明確な証拠の提出:保険金請求を行う際には、損害状況を明確に示す証拠を提出しましょう。
  • 専門家への相談:保険金請求に関する不明な点があれば、専門家に相談しましょう。

グレーゾーンをなくすことで、不正請求のリスクを軽減することができます。

まとめ

今回のケースは、不正請求の危険性を改めて認識させるものです。不正行為には決して加担せず、証拠を確保し、専門家に相談するなど、適切な対応を心がけましょう。あなたの権利と安全を守るためにも、毅然とした態度で臨むことが重要です。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)