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オーナー変更と入居者の権利
レオパレス21のマンスリーマンションで1年契約を結ばれ、オーナー変更に伴い管理会社がミニミニに変更になった状況、そして同ランクの部屋がないために住み替えが困難というご相談ですね。契約期間中にオーナーが変更になるケースは、決して珍しくありません。重要なのは、オーナー変更によって、既存の賃貸借契約自体が無効になるわけではないということです。
賃貸借契約の継続と入居者の権利
賃貸借契約は、家主(オーナー)と借主(入居者)の間で成立する民法上の契約です。オーナーが変更になっても、契約書に記載されている条件(家賃、契約期間、その他特約事項など)は、原則として継続して有効です。つまり、契約期間満了まで、現在の条件で住み続ける権利は、法律によって保護されています。これは、ご質問にある通りです。
管理会社変更の影響
管理会社がミニミニに変更になることは、賃貸借契約の内容自体には直接影響しません。管理会社は、オーナーに代わって建物の管理運営を行う存在です。管理会社が変わっても、家賃の支払い先や連絡窓口が変わる程度で、居住条件そのものが変わるわけではありません。
上位ランクへの住み替えと差額家賃
問題は、同ランクの部屋がないため、住み替えができない点です。レオパレス21において、契約期間中に同ランク以上の部屋への住み替えを希望する場合、差額家賃を支払う必要があるというのは、契約書にそうした特約事項が記載されている場合に限ります。
契約書の内容を確認する
まず、ご自身の賃貸借契約書を詳細に確認してください。契約書に、「オーナー変更時」「管理会社変更時」「部屋変更時」といった項目があり、それらに関連して差額家賃の支払い義務に関する記述がないか、慎重に確認しましょう。もし、そのような記述がない場合は、差額家賃を支払う法的義務はありません。
交渉の余地
契約書に明記されていない場合でも、管理会社から差額家賃の支払いを求められた場合は、交渉の余地があります。管理会社は、空室を避けたいという理由から、差額家賃を要求してくる可能性があります。しかし、それはあくまで交渉事項であり、強制力はありません。
交渉にあたっては、以下の点を主張しましょう。
* 契約書に差額家賃に関する特約がないこと
* オーナー変更による管理会社変更は、入居者の責任ではないこと
* 同ランクの部屋がないことが、住み替えを困難にしている理由であること
専門家への相談
交渉が難航する場合、または、管理会社から一方的に不当な要求をされた場合は、弁護士や不動産会社に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応を検討できるでしょう。
鍵交換費用について
鍵交換費用についても、契約書に記載されているかを確認する必要があります。多くの場合、鍵交換費用は、契約終了時や退去時に発生する費用として扱われます。契約期間中にオーナー変更や管理会社変更があったとしても、特別な事情がない限り、入居者が鍵交換費用を負担する義務はありません。
まとめ:具体的な行動ステップ
1. 賃貸借契約書を隅々まで確認する:差額家賃や鍵交換費用に関する特約事項がないかを確認します。
2. 管理会社と冷静に交渉する:契約書の内容を根拠に、差額家賃や鍵交換費用の支払いを拒否する意思を明確に伝えましょう。
3. 証拠を保管する:契約書のコピー、管理会社とのやり取りの記録などを大切に保管しておきましょう。
4. 必要に応じて専門家に相談する:交渉がうまくいかない場合、弁護士や不動産会社に相談することを検討しましょう。
オーナー変更や管理会社変更は、入居者にとって不安な出来事ですが、法律に基づいた権利をしっかりと理解し、適切な対応を取ることで、問題を解決できる可能性があります。焦らず、冷静に対処することが大切です。