賃貸浴室の木部腐食と敷金精算:原因と対策、そして交渉術

賃貸・水周りの防水不備で木部分が腐った。敷金は返ってこない? 風呂の入り口の木の部分が濡れて腐ってきています。 換気扇も付いていない風呂で、風呂周りの木なのに防水処理もしてありません。 8年住みました。 部屋の壁紙もカビだらけです。 自宅にいる時は換気に気をつけていましたが、 働いているのでどうしても締め切る時間が多く また、隣の部屋のひどい雨漏りによる湿気などで防ぎようも無かったです・・・ こんな場合でも、敷金から修繕費を取られるのでしょうか?

浴室木部腐食の原因と賃貸借契約

浴室の入り口の木部が腐食し、壁紙にカビが発生しているとのこと、大変お困りのことと思います。8年間居住されたとのことですので、状況を詳しく見ていきましょう。敷金からの修繕費減額の可否は、まず賃貸借契約書の内容と、現状回復義務の範囲を正確に確認することが重要です。

賃貸借契約書を確認しよう

契約書には、修繕義務に関する条項が記載されているはずです。「通常使用の範囲内の損耗」と「故意または過失による損耗」の区別がポイントになります。今回のケースでは、換気扇がない浴室構造や防水処理の不足が、腐食の原因に大きく関わっている可能性があります。これは借主の過失とは言い切れない部分です。

通常損耗と故意・過失

通常損耗とは、居住に伴う自然な劣化のことです。例えば、経年による壁紙の変色や床の傷などは、通常損耗に該当する可能性が高いです。一方、故意または過失による損耗は、借主の行為によって生じた損傷です。例えば、故意に壁に穴を開けたり、ペットによる傷などです。

今回の浴室の腐食は、建物の老朽化や管理上の不備が原因である可能性が高いです。換気扇がないこと、防水処理が不十分なことは、建物の欠陥と言えるでしょう。そのため、通常損耗とはみなされず、敷金からの減額は不当である可能性が高いと言えます。

専門家の意見:不動産会社と交渉する前に

敷金返還の問題は、法律的な側面が強く関わってきます。不動産会社との交渉の前に、弁護士や不動産専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、契約書の内容を精査し、状況証拠を踏まえた上で、適切なアドバイスと交渉戦略を提案してくれます。

証拠の確保が重要

交渉を有利に進めるためには、証拠の確保が不可欠です。腐食した木部やカビの発生状況を写真や動画で記録しておきましょう。また、管理会社への修繕依頼履歴や、隣室の雨漏りに関する記録なども重要な証拠となります。これらの証拠は、専門家による相談や交渉において、非常に有効に活用できます。

交渉のポイント

不動産会社との交渉では、冷静かつ丁寧に、事実を説明することが重要です。感情的な言葉は避け、客観的な証拠に基づいて主張しましょう。専門家の意見書があれば、交渉を有利に進めることができます。

具体的な対策と予防

今回のケースのような事態を避けるために、賃貸物件を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

浴室のチェックポイント

* 換気扇の有無と機能:換気扇は浴室の湿気を排出する上で非常に重要です。換気扇がない、または機能していない場合は、入居を避けるか、改善を要求しましょう。
* 防水処理の確認:浴室の壁や床の防水処理が適切に行われているか確認しましょう。目に見える部分だけでなく、目に見えない部分の防水状態も確認できると理想的です。
* 建物の築年数と状態:築年数が古い物件は、老朽化によるトラブルのリスクが高まります。建物の状態を丁寧に確認し、必要に応じて専門家に見てもらいましょう。

入居後の注意点

* こまめな換気:浴室を使用後は、必ず換気扇を回し、窓を開けて換気しましょう。
* 水滴の拭き取り:浴室を使用後は、壁や床の水滴を丁寧に拭き取りましょう。
* 定期的な清掃:浴室は定期的に清掃し、カビの発生を防ぎましょう。

まとめ:敷金返還に向けて

賃貸物件における浴室の腐食問題は、借主の責任だけでなく、建物の状態や管理状況も大きく関わってきます。今回のケースでは、換気扇の欠如や防水処理の不備が原因である可能性が高く、敷金からの減額は不当である可能性が高いです。専門家への相談、証拠の確保、冷静な交渉を通して、敷金の返還を目指しましょう。

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