賃貸木造住宅の寝室のカビ問題:原因と徹底的な解決策

部屋のカビについて教えて下さい。賃貸の木造の一軒家です。引っ越してきて1年が過ぎました。6畳の寝室(押入れ付き)の部屋なんですが、押入れを中心に部屋がカビだらけになっていたようです。最初は押入れの中にかけてある洋服類にカビ臭さを少し感じました。(押入れなのですが布団類は入っておらず、ハンガーで吊るした上着、カバンなどの小物、収納ボックスに入った洋服など。)収納ボックスには下着やTシャツなども入っていたので、頻繁に使うものはカビのニオイも薄く、普段から洗濯していたので、気づくのが遅れてしまったようです。冬物を奥から引っ張り出したら、服にカビが発生していて匂いも強烈でした。押入れの中だけかと思っていたんですが、よく確認してみると、押入れではなく部屋に出しっぱなしにしていたぬいぐるみや(棚の上の高い場所に飾っていたもの) 普段動かす事のない装飾品の布地部分にも、フワっとしたカビが生えていました。押入れの中の収納ボックスも、普段は開ける頻度が低かった、冬服が入っていたものにはカビが生えたようです。木造の一軒家、しかも一階に住むのは初めてだったので、カビに対する意識が低く、押入れの中の換気にもあまり意識していなかったので、見た目上、押入れの扉は閉めている事が多かったです。また、部屋には、大きめの窓ガラスが壁の2面にあります。(ベランダに出れる窓と、出窓)ただ、この部屋は窓が2つあるにも関わらず、周りの建物や土地の形などの関係なのか空気の抜けが悪いので、あまり換気できません。(ベランダの外はジャングルのように森がうっそうとしています。)なんとか部屋の中からカビを取り除きたいのですが、現時点で部屋中がカビだらけのようで、どこからどのように手をつければいいのかわかりません。とりあえず、コートなどの衣類はクリーニングに出しましたが、そのままの押入れには戻せません。また、押入れだけを綺麗にしてみても、部屋の他の部分でカビをみつけてしまった以上、部屋ごと何か対策をしないといけないでしょうか?部屋に置いてある物全てを一度表に出し、壁などやじゅうたんごと、洗濯や掃除する必要はありますか?それとも、カビを見つけたものだけ洗濯し、他の部分にはカビを防ぐスプレーなどをして換気をこまめにしておくだけでも大丈夫でしょうか?また、このような事態が起きない為には、対策としてどんな事をしておくべきだと思いますか?アドバイスお願いいたします…。

カビ発生の原因究明:木造住宅特有の湿気と換気の悪さ

まず、カビ発生の根本原因を特定することが重要です。ご質問の内容から、以下の点がカビの発生に大きく寄与していると考えられます。

* **木造住宅の特性:** 木造住宅は、コンクリート造に比べて湿気を吸い込みやすい性質があります。特に、地盤からの湿気や、外壁からの結露などが原因で、室内の湿度が高くなりやすいです。
* **換気の悪さ:** 周囲の環境(森に囲まれているなど)や建物の構造により、室内の空気が滞留しやすく、換気が不十分な状態になっている可能性が高いです。これはカビの繁殖にとって非常に好条件となります。
* **収納の密閉性:** 押入れの扉を閉め切っていたことで、内部の空気が停滞し、湿気がこもりやすくなっていました。収納ボックスなども密閉性が高いと、内部の湿気が逃げにくくなります。
* **日陰の場所:** 棚の上の高い場所に飾っていたぬいぐるみなど、日陰で湿気がこもりやすい場所に置かれていたことも原因の一つと考えられます。

カビ対策:徹底的な清掃と環境改善

カビの除去と再発防止のためには、以下のステップで対処することが重要です。

1. カビの除去

* **衣類:** クリーニングに出された衣類は、クリーニング後、直射日光を避け、風通しの良い場所で完全に乾燥させてから収納しましょう。
* **押入れ:** 押入れ内部の清掃は、まずすべての物を出し、掃除機でカビや埃を丁寧に吸い取ります。その後、次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)を含ませた布で拭き掃除を行い、完全に乾燥させます。その後、除湿剤を置いて、湿度を下げる対策をしましょう。
* **部屋全体:** カビの発生範囲が広いことから、部屋全体の清掃が必要となります。壁や天井のカビは、専用の洗剤を使用し、丁寧に落としましょう。ぬいぐるみなどの布製品は、洗濯できるものは洗濯し、できないものは専門業者に依頼することをお勧めします。
* **専門業者への相談:** カビの範囲が広く、ご自身で対処が困難な場合は、専門業者に清掃を依頼することを検討しましょう。専門業者は、適切な薬剤と技術を用いて、より効果的にカビを除去できます。

2. 環境改善:換気と除湿

* **換気:** 窓を開けての換気をこまめに行いましょう。特に、朝晩の温度差が大きい時間帯は、結露が発生しやすいため、換気を徹底することが重要です。空気の抜けが悪い場合は、換気扇の設置や、空気清浄機の使用も検討しましょう。
* **除湿:** 除湿機を使用したり、除湿剤を効果的に配置することで、室内の湿度を下げることが重要です。特に、押入れやクローゼット内には、必ず除湿剤を置いてください。
* **窓の結露対策:** 窓に結露が発生しやすい場合は、断熱シートなどを貼って結露を防ぎましょう。
* **湿気対策:** 浴室乾燥機を使用したり、洗濯物を室内に干さないようにするなど、室内の湿度を上げる原因を排除しましょう。

3. 再発防止策

* **定期的な清掃:** 定期的に部屋の掃除を行い、カビの発生を早期に発見できるようにしましょう。
* **収納方法の見直し:** 通気性の良い収納ボックスを使用したり、衣類を詰め込みすぎないようにしましょう。収納する前に、衣類を完全に乾燥させることも大切です。
* **湿度管理:** 湿度計を設置し、室内の湿度を常にチェックしましょう。湿度が60%を超える場合は、除湿対策を行いましょう。
* **日当たりの良い場所に物を置く:** ぬいぐるみなどの布製品は、日当たりの良い場所に置くようにしましょう。
* **通気性の良い家具を選ぶ:** 家具を選ぶ際には、通気性の良い素材やデザインのものを選びましょう。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

木造住宅におけるカビ問題は、建築構造や周辺環境と密接に関連しています。建築士の視点から見ると、今回のケースでは、換気不足が大きな問題です。窓が2つあっても、周囲の環境や建物の配置によっては、十分な換気ができない場合があります。

改善策としては、以下の点を検討してみましょう。

* **換気扇の設置:** 自然換気だけでは不十分な場合は、換気扇の設置を検討しましょう。
* **窓の配置の見直し:** もし可能であれば、窓の配置を見直すことで、より効果的な換気ができるようになるかもしれません。
* **壁の断熱性能の向上:** 壁の断熱性能を向上させることで、結露の発生を抑えることができます。

まとめ

カビ問題は、放置すると健康被害にもつながるため、早めの対処が重要です。今回ご紹介した対策を参考に、徹底的な清掃と環境改善を行い、快適な住環境を取り戻しましょう。それでも不安な場合は、専門業者や建築士に相談することをお勧めします。

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