賃貸更新料の交渉と法定更新について徹底解説

賃貸の更新料支払をしなくてもいい? 今のところに引っ越してきて、10月末で2年になります。管理会社から8月上旬に契約更新の書類が届きましたが、まだ出していません。 今回に更新にあたり、更新料として家賃の1か月分を払わなければなりません。契約書にもその旨は書いてあり、契約の際(2年前)に捺印しました。 が、しかし友人で管理会社と掛け合った結果、更新料を払わずに済んだというのを聞き、自分もそう出来るのではないかと思っています。 自分でも調べてみたところ、合意更新と法定更新が可能でないのかと考えています。 契約書には「貸主と借主は、協議の上本契約を更新することができます。」「貸主または借主のいずれからも契約期間満了の1か月前までに相手方に対して書面をもって本契約の存続に関し何らの申し出がない場合には、当該期間の満了の翌日より起算してさらに2年間賃料等同一条件で本契約を合意更新したものとみなし、以後も同様とします。」「本契約が更新される場合には、借主または貸主または○○(管理会社)に対して、表記の更新料もしくは事務手数料を支払わなければなりません」と記されています。 この場合、管理会社に更新料について掛け合うことが出来ますよね。 しかし万が一、更新料を払わなければならないとなった場合、合意更新が成立しないので、更新はされず私は出て行かなくてはなりません。 けど、私は今まで家賃を滞納したこともなくきちんと払っていますので、この場合、法定更新が有効になると思います。 法定更新の場合、契約期間満了の1年前から6か月前までの間に、正当な理由のある更新拒絶に通知をしない限り、契約は前と同じ条件で自動的に更新される とあるので、契約期間が終了した後でも6か月間は、更新料を支払わなくても住み続けることは可能ですよね? あと補足なのですが、私はこの物件の管理方法について不満があります。何度も宅配ボックスの管理方法について管理会社に電話をしたり、出向いたり、また改善してほしいと訴えましたが、全く改善されていません。 このことも更新料を支払いたくない理由として、言った方が良いでしょうか? また、入居する時も引っ越し当日まで、ルームクリーニングがされておらず(前の入居者が出て行った時のまま)私が部屋のドアを開けて気づき、2時間でクリーニングしたとういう経緯もあります。 このことも含めて、更新料を払いたくありません。どうか、良いアドバイスをお願いいたします。

賃貸契約更新と更新料に関する法律と現実

賃貸契約の更新は、大きく分けて「合意更新」と「法定更新」の2種類があります。ご質問の契約書には、両方の可能性が示されています。

合意更新:更新料の交渉は可能

契約書に「貸主と借主は、協議の上本契約を更新することができます。」と記載されている通り、合意更新は貸主と借主の合意に基づいて行われます。更新料の有無や金額についても、交渉の余地があります。

交渉のポイント

* 冷静かつ丁寧に:感情的にならず、事実を淡々と伝えましょう。
* 具体的な事例を挙げる:宅配ボックスの不具合や入居時のクリーニング不足など、具体的な事例を挙げ、管理会社の対応の不備を指摘することで、更新料減額や免除の交渉材料になります。
* 法的な根拠を示す:更新料の支払義務がないケースもあることを示唆することで、交渉の有利性を高めることができます。ただし、専門家の意見を参考にしましょう。
* 書面での記録:交渉の内容は必ず書面で記録しておきましょう。メールや手紙でやり取りすることで、証拠として残ります。
* 最終手段:交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社に相談することを検討しましょう。

法定更新:更新料は原則不要

契約期間満了後、貸主が更新拒絶の通知をしない場合、契約は同じ条件で自動更新されます(法定更新)。この場合、更新料を請求することは原則として認められていません。ただし、契約書に更新料の記載がある場合、裁判で争う可能性もあります。

注意点

* 更新拒絶通知の期限:契約期間満了の1年前から6ヶ月前までに、貸主から更新拒絶の通知がない限り、法定更新となります。
* 契約内容の変更:法定更新は、既存の契約内容を維持したまま更新されることを意味します。更新料の追加や家賃の値上げは、原則として認められません。

あなたのケースにおける具体的な対応

あなたのケースでは、契約書に更新料の記載があり、合意更新と法定更新の両方の可能性があります。まずは、管理会社と交渉することをお勧めします。

管理会社との交渉

以下のような点を伝え、更新料の減額または免除を交渉してみましょう。

* 宅配ボックスの不具合:長期間にわたる不具合への対応の遅れを指摘し、そのことによる精神的苦痛や不便さを訴えましょう。
* 入居時のクリーニング不足:入居日にクリーニングがされていなかったこと、そしてあなたが自らクリーニングを行ったことを伝え、その手間と時間に対する補償を求めましょう。
* 家賃の滞納がないこと:これまで家賃を滞納せずにきちんと支払ってきたことを強調し、良好な借主であることをアピールしましょう。
* 法定更新の可能性:更新料の支払いを拒否した場合、法定更新に切り替わる可能性があることを示唆しましょう。ただし、この点は専門家の意見を参考に、慎重に伝えましょう。

交渉が不調に終わった場合

交渉が不調に終わった場合は、弁護士や不動産会社に相談することを検討しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応を取ることができます。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、あなたの状況に合わせた最適な解決策を提示してもらえます。弁護士費用はかかりますが、更新料を支払うよりも安価に済む可能性もあります。

弁護士への相談内容

* 契約書の条項の解釈
* 更新料の請求の妥当性
* 法定更新の可能性
* 交渉戦略
* 必要であれば訴訟手続き

まとめ:具体的な行動計画

1. **管理会社との交渉準備:** 宅配ボックスの不具合や入居時のクリーニング不足に関する証拠(写真、メール、修理依頼書など)を集めましょう。
2. **交渉の実施:** 管理会社に電話または書面で交渉を行い、更新料の減額または免除を依頼します。交渉内容は必ず記録しておきましょう。
3. **専門家への相談:** 交渉が不調に終わった場合は、弁護士または不動産会社に相談しましょう。
4. **法定更新への準備:** 万が一、交渉が失敗し、更新料を支払うことになったとしても、法定更新の権利を放棄しないようにしましょう。

重要なポイント:交渉は冷静に、そして証拠を元に主張することが大切です。

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