賃貸契約解除と初期費用の返還:クリーニング不良によるトラブル事例と解決策

賃貸契約解除 友人から相談を受けたのですが。現在住んでるところの更新が近くなり引っ越しを考え、不動産屋は変えず賃貸物件を契約したそうです。初期費用(日割り家賃分+鍵交換代+消毒料+クリーニング代+仲介手数料+駐車場代)で22万払ったそうです。(来月10日に引っ越し予定)新居の部屋のカーテンサイズ等を測りに新居に行ったところ、クリーニング済みと書かれた紙が貼ってあったそうですが、風呂場には髪の毛が何本もあったそうで。その場で不動産屋に連絡をし、店長を呼んだところ、その髪の毛を素手で取り『これで良いでしょ』と言われたそうです。その友人もクリーニング費用払ってるんだからと、再度クリーニングしてと頼み後日クリーニングしたとの連絡がきて、新居に行ったそうですが、流しがヌメヌメ。どこがクリーニングしたのかとブチギレの友人。引っ越しを躊躇し初期費用で払った分幾ら戻ってくるのか聞いたところ‥。鍵交換代+クリーニング代+消毒料(後記2つは大家によるとのこと)で、全部戻ってきても5万位らしいです。契約金を払った時点で契約は成立するものだとは思うのですが、この場合契約解除となった場合は不動産屋都合なんでしょうか?それとも友人都合なんでしょうか?不動産屋に連絡する前に管理会社に連絡した方がいいと私は言ったのですが、いやいやだけど17万無駄にするなら引っ越しするか‥17万は高い勉強料+更新費用を払って今のところにいるのか。私も来月引っ越し予定で、このような事が有りえるのかと思うと、ゾッとしました。知恵&アドバイスお願いします。

賃貸契約におけるクリーニング不良と契約解除

今回のケースは、賃貸物件のクリーニングが不十分だったことが原因で、契約解除の検討に至っている状況です。 友人の怒りも当然でしょう。 契約書に明記されているクリーニングの内容と、実際に行われたクリーニングの内容に大きな乖離があり、契約違反に当たる可能性が高いです。 重要なのは、契約書の内容と、不動産会社側の対応の不備です。

契約解除の責任は誰にあるのか?

契約解除の責任は、不動産会社側にあります。 契約書に「クリーニング済み」と明記されているにも関わらず、実際には不十分なクリーニングしか行われていないため、不動産会社は契約上の義務を履行していません。 これは、不動産会社都合による契約解除とみなすことができます。 友人が契約を解除した場合、違約金が発生する可能性は低いでしょう。ただし、契約書の内容を精査する必要があります。

初期費用の返還について

初期費用22万円のうち、鍵交換代、クリーニング代、消毒料の一部が返還される可能性があります。しかし、仲介手数料や駐車場代は、契約解除とは直接関係がないため、返還されない可能性が高いです。 返還される金額は、契約書の内容や、不動産会社との交渉次第です。 5万円程度の返還提示は、明らかに不当に低い可能性があります。

具体的なアドバイスと解決策

友人には、以下の対応をアドバイスしましょう。

1. 証拠の確保

* 写真や動画を撮影する: 風呂場の髪の毛、ヌメヌメした流しなど、クリーニング不良の状況を写真や動画で記録します。これは、後の交渉において重要な証拠となります。
* メールやLINEなどの記録を残す: 不動産会社とのやり取りは、全て記録に残しておきましょう。 特に、クリーニング不良の報告と、その後の対応について、詳細な記録を残すことが重要です。
* 契約書のコピーを確認する: 契約書にクリーニングに関する具体的な内容が記載されているか確認し、コピーを保管します。

2. 不動産会社への交渉

* 書面での抗議: 電話だけでなく、内容証明郵便でクリーニング不良について抗議し、契約解除と初期費用の返還を求めます。 書面にすることで、証拠として残ります。
* 具体的な金額を提示する: 5万円の返還提示は不当に低いと主張し、具体的な返還金額(例えば、クリーニング代、消毒料の全額など)を提示します。
* 弁護士への相談: 交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。 弁護士に依頼することで、より強い立場から交渉を進めることができます。

3. 管理会社への連絡

友人には、不動産会社と直接交渉する前に、管理会社にも連絡することをお勧めします。 管理会社は、不動産会社の上位組織であり、より公平な立場から問題解決に協力してくれる可能性があります。

4. 消費者センターへの相談

交渉がうまくいかない場合は、消費者センターに相談することもできます。 消費者センターは、消費者の権利を守るための機関であり、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、契約書の内容を正確に解釈し、法的根拠に基づいた主張を行うことができます。 特に、初期費用の返還額や、契約解除に伴う違約金の問題については、弁護士の専門知識が不可欠です。 弁護士費用はかかりますが、高額な初期費用を回収できる可能性を考えると、検討する価値は十分にあります。

賃貸契約を結ぶ際の注意点

今回のケースを教訓に、今後の賃貸契約を結ぶ際の注意点を確認しておきましょう。

  • 物件の内覧を十分に行う: 契約前に、物件の状態をしっかりと確認しましょう。 写真だけでは分からない部分も多いので、実際に訪れて、隅々までチェックすることが重要です。特に水回り(浴室、トイレ、キッチン)は念入りに確認しましょう。
  • 契約書の内容を丁寧に確認する: クリーニングに関する記載内容、初期費用の内訳、契約解除に関する条項などを、しっかりと確認しましょう。 不明な点があれば、不動産会社に質問し、納得いくまで説明を受けることが重要です。
  • 写真や動画で記録を残す: 物件の状態を写真や動画で記録しておきましょう。 後からトラブルになった際に、証拠として役立ちます。
  • 信頼できる不動産会社を選ぶ: 評判の良い不動産会社を選ぶことが重要です。 インターネットなどで口コミを確認したり、複数の不動産会社と比較検討したりすることをお勧めします。

まとめ

賃貸契約におけるクリーニング不良は、決して珍しいケースではありません。 今回のケースのように、不当な対応を受ける可能性もあるため、契約を結ぶ際には十分な注意が必要です。 トラブルが発生した場合は、証拠をしっかりと確保し、適切な対応を取ることで、権利を守ることができます。 早期に専門家への相談も検討しましょう。

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