賃貸契約と家賃改定:値下げ後の値上げは可能?

一度値下げした家賃を元に戻したいと大家さんから言われたが法的には問題ない?みなさんにご教授いただければと思い投稿させていただきます。今から約4年前に、現在住んでいる賃貸アパートに引越しをしてきました。契約は当初2年間で、その後は何もなければ自動的に契約が更新されていく契約です。当初2年間は契約どおり家賃を払い続け、3年目が近づいた時、あることがきっかけで他の入居者の方との家賃の違いがあることに気づき、仲介業者を通じて相談したところ、こちらが希望していた金額ではなかったものの、こちらの気持ちをくんでくれ家賃を下げていただきました。こちらも大家さんの気持ちを考えそれ以上は求めませんでした。そして、今年5年目に入ろうとするタイミングで、大家さんから3年目に値下げした金額を契約当初の額に戻したいとの申し出がありました。こちらとしては、アパートが改築等され住みやすくなったとか、付加価値がついたなど理由があれば家賃が上がるのもしょうがないと思うのですが、築年数が契約当初から5年も経った以外は、住みやすくなったとか改築されたとか何もないのです。それなのに、当初の家賃に戻すというのはどうも納得がいきません。(ちなみに、最近他の部屋が空いて新しく入居された方がいるのですがそのときに募集していた金額は私が当初契約した金額よりも低いです。部屋の間取り等はどの部屋も同じなので現在ならば大家さんもその金額が妥当だと思っていると思います。)家賃が値上がりするならば、他を探そうかと思うのですが、契約更新まであと2ヶ月あまりと時間がないことや、自分が住んでいる場所は今の時期は賃貸の募集もあまりなく困っています。大家さんのこの行為が当たり前なら、強制的に借主を追い出すことも可能になると思うので法的に問題があるのでは?と思ってしまいます。みなさんはどうお考えになりますでしょうか?ご教授のほどよろしくお願いいたします。補足現在は、双方から特段の申し出をしなければ、同条件で自動更新するタイプで契約をしています。更新料等はございません。また、あと2ヶ月あまりで当初の契約から満4年を迎えて5年目から値上げをしたいと言われています。「あなたの同意がなければ上げれません」とありましたが、例えば私が値上げを拒否したら家賃は上がらなく、大家さんと折り合いがつかなくてもそこから出ていかなくてもいいということでしょうか?

状況の整理と法律的な観点

ご相談の内容を整理すると、4年前に賃貸契約を結び、3年目に家賃値下げ交渉を行い、承諾を得た後、5年目に入ろうとするタイミングで、大家さんから家賃を元の金額に戻したいという申し出があった、という状況ですね。 築年数以外に物件の改修や付加価値向上がないにも関わらず、他の部屋の募集家賃よりも高い金額を提示されている点もご心配されているようです。 そして、契約更新時期が迫っていること、近隣物件の空室状況も厳しいことから、対応に迷われているとのことです。

まず結論から言うと、大家さんが一方的に家賃を値上げすることは、原則としてできません。 賃貸借契約は、民法の規定に基づく契約であり、契約内容の変更には双方の合意が必要です。 大家さんが一方的に家賃を値上げすることは、契約違反に該当する可能性があります。

契約更新と家賃改定

賃貸契約は、更新時に家賃を変更できるケースと、変更できないケースがあります。 ご契約が「自動更新」であっても、家賃の変更は合意に基づいて行わなければなりません。 大家さんが「あなたの同意がなければ上げれません」とおっしゃっているのは、この点を正しく認識されているからです。

もし、あなたが値上げに同意しなければ、家賃は上がりません。 そして、大家さんと折り合いがつかなくても、契約期間中は、一方的に退去を迫られることはありません。 ただし、大家さんが更新を拒否する権利はあります。その場合、あなたは退去しなければなりません。

大家さんの主張の検討

大家さんの主張は、家賃値下げを「特別措置」として捉え、元の価格に戻したいというものでしょう。しかし、この主張が認められるかは、契約内容や状況証拠によって異なります。

契約書の内容を確認

まず、賃貸借契約書をよく確認しましょう。 契約書に家賃の変更に関する特約がないか、確認することが重要です。 例えば、「更新時の家賃は市場価格を参考に決定する」といった特約があれば、大家さんの主張が認められる可能性が高まります。 しかし、そのような特約がない場合は、大家さんの主張は弱まります。

市場価格の調査

ご自身が当初契約した家賃よりも低い金額で募集されている部屋があるとのことですが、これは重要な証拠となります。 近隣の同等物件の家賃相場を調べ、客観的なデータを提示することで、大家さんとの交渉に有利に働きます。 不動産情報サイトや不動産会社に相談して、相場を把握しましょう。

交渉のポイント

大家さんとの交渉では、冷静に、かつ毅然とした態度で臨むことが大切です。 感情的にならず、客観的なデータに基づいて、ご自身の主張を明確に伝えましょう。 以下のような点を伝えましょう。

* 家賃値下げは、当初の契約内容からの変更であり、双方の合意に基づいて行われたこと
* 物件の改修や付加価値向上がないにもかかわらず、家賃を値上げすることは不当であること
* 近隣物件の相場を考慮すると、当初の家賃は高すぎること
* 更新を拒否された場合の代替住居の確保が困難であること

専門家への相談

交渉が難航する場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な交渉を進めることができます。 また、契約書の内容を正確に解釈してもらうことで、ご自身の権利をしっかりと守ることができます。

インテリアと家賃交渉の関係

今回のご相談は家賃交渉がメインですが、インテリアの観点からも考えてみましょう。 もし、家賃値上げを受け入れる場合、その分をインテリアのグレードアップに充てることもできます。 例えば、高品質な家具や照明を購入したり、こだわりの壁紙を貼ったりすることで、住環境の質を高めることができます。 家賃値上げを、より快適な住空間を作るための投資と捉えることも一つの考え方です。

まとめ

大家さんが一方的に家賃を値上げすることはできません。 契約書の内容、近隣物件の相場、そしてご自身の状況を踏まえて、冷静に大家さんと交渉を進めましょう。 必要であれば、専門家の力を借りることも検討してください。 焦らず、一つずつ問題を解決していくことが大切です。

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