賃貸契約で方位が違っていた!契約解除と損害賠償請求の可能性

賃貸住宅の契約について質問です。不動産業者で渡された図面と実際の図面の方位が全く違っていました。契約の解除はできますか?賃貸住宅の契約を9月1日にして、10月12日に入居しました。不動産を紹介してもらったときにもらった図面では南向きになっており、見学時にも「南向きの窓がこれだけ大きければ明るいですね。」とか、図面上では西にある窓をみながら「この時間で西日がさしていなければ、西日も大丈夫ですね。」といった会話をしており、契約を決めました。ところが、実際に入居してみて、昼間になっても一向に日が差さないので磁石で確認してみると、南向きだと信じていた窓が実は東北向きであることがわかりました。南向きの部屋という条件で探していたこともあり、納得がいきません。契約の解除、つまり仲介会社へ支払った紹介料と管理会社に支払った敷金礼金の返金を求めたいと思っていますが、どのように手続きをしたらよいのでしょうか?また、引っ越し費用や精神的苦痛に対する慰謝料の請求は可能でしょうか?よろしくお願いいたします。

不動産業者による重要事項説明の不備と契約解除の可能性

賃貸契約において、物件の重要な事項(方位なども含む)は、不動産会社から借主に対して正確に説明する義務があります。今回のケースでは、提供された図面と実際の物件の方位が大きく異なり、かつ不動産会社は「南向き」であると説明していたにも関わらず、実際は東北向きであったため、重要事項説明の不備があったと主張できます。

この説明の不備が、契約締結に重大な影響を与えたと判断されれば、契約解除が可能となる可能性があります。具体的には、民法95条の「錯誤」を根拠に契約解除を請求できます。錯誤とは、当事者が物事の事実関係を誤って認識していた状態を指します。この場合、あなたと不動産会社は、物件の方位に関して誤った認識で契約を締結したと言えるでしょう。

しかし、契約解除が認められるためには、以下の点を明確にする必要があります。

  • 説明の不備が故意であったか過失であったか:故意であれば、契約解除の可能性は高まります。過失の場合でも、説明の不備の程度や、それが契約締結に与えた影響の大きさを考慮して判断されます。
  • あなたの方にも過失があったか:例えば、図面を十分に確認しなかったなど、あなた側に過失があった場合は、契約解除が認められない可能性があります。しかし、専門家に見てもらうなど、一般の借主が容易に気づけるものではなかった場合、この点は主張しやすくなります。
  • 契約締結後の経過時間:契約締結から入居開始まで、そして、方位の相違に気づいてからの経過時間が長くなればなるほど、契約解除が認められにくくなります。

損害賠償請求の可能性

契約解除が認められた場合、仲介手数料や敷金・礼金の返還請求に加え、引っ越し費用や精神的苦痛に対する慰謝料の請求も検討できます。

  • 引っ越し費用:契約解除に伴う引っ越し費用は、不動産会社に請求できます。ただし、必要最小限の費用であることを証明する必要があります。
  • 精神的苦痛に対する慰謝料:物件の方位に関する説明の不備によって、精神的苦痛を受けたことを証明できれば、慰謝料請求も可能です。この場合、医師の診断書など客観的な証拠が必要となるでしょう。

専門家のアドバイス

このようなケースでは、弁護士や不動産専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、あなたの状況を詳細にヒアリングし、契約解除や損害賠償請求の可能性を正確に判断し、適切な手続きをアドバイスしてくれます。また、証拠となる資料の収集や交渉、訴訟手続きなどのサポートも行ってくれます。

具体的な手続き

1. **証拠の収集:** 契約書、図面、不動産会社とのメールや会話記録、磁石による方位確認の写真など、すべての証拠を収集します。
2. **内容証明郵便による請求:** 不動産会社に対して、契約解除と損害賠償請求の意思を内容証明郵便で送付します。この段階で、具体的な請求金額を明記する必要はありません。
3. **交渉:** 内容証明郵便を送付した後、不動産会社と交渉を行います。交渉がまとまれば、和解が成立します。
4. **専門家への相談:** 交渉がまとまらない場合は、弁護士や不動産専門家に相談し、法的措置を検討します。

類似事例と判例

過去には、物件の重要事項説明に不備があったとして、契約解除や損害賠償が認められた判例が多数存在します。これらの判例を参考に、あなたのケースにおける契約解除や損害賠償請求の可能性を検討することができます。ただし、判例はあくまで参考であり、あなたのケースに完全に当てはまるものとは限りません。

まとめ:早期の専門家への相談が重要

方位の誤表示は、賃貸契約において重大な問題です。契約解除や損害賠償請求を検討する場合は、早期に弁護士や不動産専門家に相談することが重要です。専門家のアドバイスを得ながら、適切な手続きを進めることで、あなたの権利を守ることができます。 オレンジ色のインテリアは、明るく温かい雰囲気を演出するのに最適です。今回のケースのように、気分転換が必要な時にも、オレンジ色のアイテムを取り入れることで、ポジティブな気持ちになれるかもしれません。

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