賃貸保証人トラブル!故人の部屋の掃除代、払うべき?

不動産賃貸における連帯保証人でのトラブルです。三年ほど前に知人の賃貸保証人になりました。数ヶ月まえ自分の知らない間に知人が病死しており、娘がそのまま住んでいたそうです。先日6月の家賃が支払われておらず、連絡もとれなかったそうで、大家さんと警察と不動産屋が確認したところ、部屋で娘さんが亡くなっていました。と不動産屋から連絡がきました。この場合は保証人に部屋の掃除代もろもろ数十万の請求がきたら払わないとまずいのでしょうか?契約者が亡くなっているので、自分に請求されても困ると言っていいのでしょうか?おしえてください。

賃貸保証人の責任と法的根拠

賃貸借契約において、連帯保証人は契約者と共に家賃やその他の費用を支払う責任を負います。これは契約書に明記されているはずです。契約者が亡くなったとしても、連帯保証人の責任は自動的に消滅するわけではありません。 法律上、連帯保証人は債務者(契約者)と同一の責任を負うため、契約者の死亡後も家賃滞納分やその他の費用を支払う義務があります。

連帯保証契約の内容を確認しましょう

まず、ご自身が締結した連帯保証契約書を改めて確認することが重要です。契約書には、保証責任の範囲、保証期間、保証金額などが記載されています。特に、保証責任の範囲に「原状回復費用」や「残置物処理費用」などが含まれているかを確認しましょう。 多くの場合、これらの費用も保証人の責任範囲に含まれています。

部屋の掃除代(原状回復費用)の請求について

ご質問にある「部屋の掃除代もろもろ数十万」は、原状回復費用に該当する可能性が高いです。原状回復とは、賃貸物件を借りた時の状態に戻すことを指します。 今回のケースでは、娘さんの死亡という不幸な事態により、部屋が著しく汚損・破損している可能性があります。この場合、大家さんは、賃貸借契約に基づき、原状回復費用を請求する権利を有します。

請求額の妥当性について

数十万という請求額が妥当かどうかは、以下の点を考慮して判断する必要があります。

  • 損傷の程度: 部屋の汚れや破損の程度がどのくらいか。写真や動画などの証拠があれば、請求額の妥当性を判断する上で役立ちます。
  • 清掃費用相場: 同程度の清掃・原状回復にかかる費用が、一般的にどのくらいなのかを調べましょう。複数の業者に見積もりを取ることが重要です。
  • 残置物処理費用: 娘さんの遺品などの処理費用が含まれている場合、その費用も妥当かどうかを確認する必要があります。

もし、請求額が明らかに高額だと感じたり、不当な費用が含まれていると疑う場合は、不動産会社や大家さんと交渉する、もしくは弁護士に相談することをお勧めします。

保証人としての対応

契約者が亡くなったからといって、安易に「払わない」と言うのは危険です。まずは、不動産会社や大家さんと冷静に話し合い、請求内容の詳細を確認しましょう。 請求書に記載されている費用内訳を精査し、不当な費用が含まれていないかを確認します。

具体的な対応策

  • 請求内容の詳細を確認する: 請求書の内容を丁寧に確認し、不明な点は質問しましょう。写真や見積書などの証拠資料の提示を求めることも重要です。
  • 交渉を試みる: 請求額が高額だと感じる場合は、減額交渉を試みましょう。例えば、ご自身で清掃の一部を行うなど、費用を削減できる提案をすることも有効です。
  • 弁護士に相談する: 交渉が難航したり、請求額が明らかに不当だと感じる場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は法的観点から適切なアドバイスをしてくれます。
  • 家財整理・遺品整理業者に依頼: 部屋の状況によっては、家財整理・遺品整理業者に依頼し、費用を削減できる可能性があります。業者に見積もりを取って比較検討しましょう。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、法律的な観点から、あなたの権利と義務を明確にすることができます。特に、請求額の妥当性や交渉方法について、専門家の意見を聞くことは非常に重要です。弁護士費用はかかりますが、不当な請求を回避するためには、有効な手段となります。

まとめ:冷静な対応と専門家への相談が重要

賃貸保証人としての責任は重大です。しかし、不当な請求には毅然とした態度で対応することが重要です。まずは、請求内容を詳細に確認し、冷静に状況を把握しましょう。そして、必要に応じて不動産会社や大家さんと交渉し、それでも解決しない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。グレーゾーンな部分も多いので、専門家の意見を聞きながら、適切な対応を心がけましょう。 今回のケースのように、悲しい出来事が発生した場合、感情的な対応ではなく、冷静に法的根拠に基づいた対応をすることが重要です。

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